【104】真夏でも涼しい港町エッサウィラに沈没決定の初日(2025.7.22)

モロッコ

カサブランカから西へ6時間。

モロッコの港町エッサウィラにたどり着いた瞬間、ふわりと吹き抜ける海風に包まれ、思わず深呼吸した。

気温は25℃前後、空は晴れ渡り、空気はカラッと爽やか。

ここがアフリカだなんて信じられないほどの避暑地だった。

旧市街の真ん中にあるAirbnbで生活を始め、モダンなレストランで野菜タジンを味わい、夜はエスカルゴの屋台でローカル気分も満喫。

コンパクトな街におしゃれと素朴さが共存し、魚介は新鮮でリーズナブル。

気候、街の雰囲気、食の充実度──すべてがちょうどよく、着いて早々「ここで沈没しよう」と決意した、エッサウィラ滞在初日の記録。

カサブランカからエッサウィラへCTMバスで快適移動

今日はカサブランカから、モロッコ西部の港町エッサウィラへ大移動。

利用したのは、モロッコの大手長距離バス会社CTM

人気路線のため、当日や前日に買おうとすると満席の可能性もあると聞き、セネガル滞在中にネットで事前予約しておいた。

本当は公式サイトから予約したかったけれど、カード決済がうまくいかず、やむを得ず「12Go」で手配。

その分、少し割高で27.26€(=4,891円)もしたけれど、確実に座席を押さえられたので良しとする。

カサブランカのCTMターミナル

正午すぎにカサブランカのCTMバスターミナルに到着。

広くて清潔な待合室でのんびり待機してから、エッサウィラ行きのバスに乗り込む。

エッサウィラ行きのバスに乗車

これまでアフリカ各地でいろいろなバスに乗ってきたけれど、CTMの快適さはダントツ。

日本並みに設備が整っているバス

指定席でエアコン付き、内装もまるで日本の高速バスのよう。

モロッコの経済力の高さを感じる瞬間だった。

エッサウィラまではおよそ6時間。

途中の町に寄りながら進み、道中は高速道路を長く走る。

サービスエリアで休憩

道路の整備状態も素晴らしく、サービスエリアでの休憩もあり、乗っていて疲れにくい。

後半は国道に入ったが、それでも舗装はしっかりしていて、最後まで快適だった。

エッサウィラのCTMバスターミナル

到着は予定より30分以上遅れたけれど、無事にエッサウィラのCTMバスターミナルに到着。

バスターミナルは新市街にあるため、ここから宿のあるメディナ(旧市街)までは徒歩で向かう。

馬車が通るのんびりした通りを歩きながら、「来てよかったな」と思った。

7月のこの時期、エッサウィラはモロッコ随一の避暑地。

バスを降りた瞬間、海からの爽やかな風がふわっと吹き抜け、思わず深呼吸。

日中は25℃前後、夜は20℃を下回ることもあり、日本の春のような快適さ。

カラッと晴れていて、風があるぶんさらに涼しく感じる。

同じ時期、マラケシュでは昼間に36〜38℃まで上がる灼熱。

それに比べてここは、まるで別世界。

旅の疲れがすっと抜けていくような、爽やかな空気に包まれていた。

旧市街のAirbnbで始まるシンプル快適ライフ

手前の青い扉が宿入口

今回の宿は、エッサウィラのメディナど真ん中にあるAirbnb。

避暑地だけあって個室宿は全体的に高めだったので、まずは3泊だけ予約。

青い扉が目印の建物で、ホストの知人と待ち合わせて鍵を受け取る。

Airbnbで予約した部屋

部屋はダブルベッド、小さな作業机と鏡が置かれたシンプルな作り。

小さな机と鏡があるのがありがたい

派手さはないけど、清潔で落ち着ける空間だった。

ブログを書いたり今後の旅計画を練る予定なので、机があるのは本当にありがたい。

共用のバスルームが上階なのが少しだけ面倒かな。

モダンレストランで味わう野菜タジンの夕食

メディナ(旧市街)

荷物を置いたあと、さっそくメディナ散策へ。

エッサウィラの旧市街は碁盤の目に整った港町スタイルで、白壁に青い窓、石造りの城壁が美しい。

マラケシュに比べて人も少なく、のんびり歩けるのが魅力。

Dar Dasha

初日のディナーに選んだのは、雰囲気も抜群な「Dar Dasha」。

モダンな内装でセンスがよく、居心地もいい。

野菜タジンの夕食

注文したのは、野菜タジンとミントティー。

これで65ディルハム(=1,069円)という良心価格。

夜風が少し肌寒かったので、アツアツのタジンが体にしみた。

屋台でエスカルゴ!ローカル気分の夜散歩

〆はエスカルゴの屋台

食後の帰り道、ふらっと目に留まったのがエスカルゴの屋台。

ふらっと立ち寄った屋台で、エスカルゴをつまむ

小皿に山盛りで10ディルハム(=164円)。

爪楊枝で殻から身をほじって食べる。

触覚がぴょんと出てるのはややグロいけど、味は意外と美味しい。

スパイスのきいたスープも絶品。

エッサウィラは、ちょうどいいサイズ感の街。

観光客も多すぎず、適度に栄えていて、レストランもローカルからおしゃれ系までよりどりみどり。

しかも港町だけあって、魚介は新鮮でリーズナブル。

さらに何より、この夏とは思えない快適な気候──涼しい海風とカラッとした晴天が、全身をやさしく包んでくれる。

ここに長居したくなる理由が、初日から次々と積み重なっていく。

到着早々、「この街で沈没しよう」と、本気で決めた。

7月22日:使ったお金

バス代は12Goで予約したので、ちょっと割高だった。

・水:7ディルハム(=115円)
・バス代(カサブランカ→エッサウィラ):27.26€(=4,891円)
・宿代(3泊分):10,195円
・夕食代(野菜タジン等):65ディルハム(=1,069円)
・エスカルゴ:10ディルハム(=164円)

合計:16,434円