【106】カキ・ウニ・イカの市場飯と、しめはハマムでリラックス(2025.7.24)

モロッコ

エッサウィラ3日目。

昨日は朝早く出たのに、店が開いておらず空振りだったので、今日はゆっくり11時過ぎに出発。

向かったのは、港にある魚市場。

カキ、ウニ、オイルサーディンをつまんで、イカはその場で炭火焼きにしてもらって、フランスパンとオレンジジュースで贅沢ランチ。

そして午後は、メディナの中にあるローカルハマムへ。

昨日アカスリしたばかりだったので今日は入るだけ…のつもりが、現地女性にガスールを分けてもらって、粘土パックでお肌すべすべに。

ハマムでは毎回、優しさと交流が生まれるから面白い。

締めは人気レストラン「Le Petit Resto Poissons et Herbes」で、鯛のタジンと“ザ・ロイヤル”ティーを堪能。

そして出会ってしまった、看板猫ブカルに完全にハートを持っていかれた夜。

グルメも猫もハマムも、全部詰まったエッサウィラの充実デー。

ゆっくりスタートの朝、港町で出会ったミッキーとカモメ

お疲れ気味のミッキー

昨日は朝早く出かけたものの、店がまだ開いていなくて大失敗。

今日はその反省を活かして、11時過ぎにのんびり宿を出発した。

もはや朝食というより昼ごはんの時間だ。

ベンチには、シャツの裾をズボンにしまわず、だらんと出したまま座る“お疲れミッキー”の姿。

それでも観光客がカメラを向けると、ちゃんと笑顔で手を振ってくれるあたりが、さすがミッキー。

漁師に群がるカモメ

漁港エリアでは、今日もたくさんのカモメが空を舞っている。

魚の奪い合いをしている

鳴き声が騒がしいなと思って見てみると──どうやら魚をめぐって綱引き合戦の真っ最中。

くちばしで内臓らしきものを引っぱり合い、なかなかの激しさだった。

魚市場と海鮮屋台で楽しむ!生牡蠣・ウニ・イカ焼きの昼ごはん

朝の魚市場をのぞいてみる

11時半の魚市場には、今日とれたばかりの魚介がずらりと並び、大勢のローカルや観光客で大にぎわい。

エイ、イワシ、イカ、タコ、エビ…色んな魚が並ぶ

エイ、イワシ、イカ、タコ、エビ、ロブスター……見ているだけで楽しい。

海鮮屋台

その奥には海鮮屋台。

のぞいてみると、またもや誘惑のラインナップが。

生牡蠣とオイルサーディン

ノロが怖いけど…1個だけならいけるよね??と、自分に言い聞かせながら生牡蠣をパクリ。

ライムを絞ると、爽やかでとても美味しい。

オイルサーディンは、イカ・ムール貝・イワシの3種ミックス。

ちょっと酸味があってクセになる味だった。

生ウニ

セネガルでも食べた生ウニを、ここエッサウィラでも発見。

ライムをきゅっと絞って、濃厚な海の味を楽しむ。

カキ・オイルサーディン・ウニ、いずれも1個10ディルハム。

合計30ディルハム(=493円)で満足度高し。

イカを購入

店先で並んでいたイカがどうしても気になり、購入することに。

海産物は店によって「1kgあたり◯ディルハム」というシステム。

観光客向けのおしゃれな店より、ちょっと地味でローカルな人が集まっている店のほうが、安かったりする。

今回は小ぶりなイカを1杯だけ買って、25ディルハム(=411円)。

ちょっと割高だったかも?と思いつつ、袋に詰めてもらった。

近くの焼き場でイカを焼いてもらう

すぐ近くにある焼き場では、魚市場で買った食材をその場で焼いてくれる。

イカの下処理をしてくれる

イカはその場で下処理され、網に挟まれて炭火へ。

炭火でイカを焼く

香ばしい香りが立ちのぼる。

焼き代は1網につき10ディルハムで、パンとライム付き。

サラダが欲しい場合は+10ディルハムでつけられる。

絞りたてのオレンジジュースとともに

飲み物は持ち込みOKだったので、魚市場で買った搾りたてオレンジジュースをテイクアウト。

イカ焼きとフランスパン、オレンジジュースの昼食

炭火で焼いたイカに、フランスパン、そしてオレンジジュース。

屋外のテーブルで頬張る、贅沢すぎるランチタイム。

ライムをたっぷり絞ったイカは、もう絶品だった。

メディナ散歩と市場めぐり、猫とミントティーの癒し時間

テキスタイル製品が並ぶ

満腹になったところで、メディナの中をふらふら。

モロッコのテキスタイルは本当に可愛くて、見るたびについ手が伸びそうになる。

日用品売り場

日用品売り場では、昨日学んだ「ローカルハマムには必須!」のハマム用シートを購入。

これで準備はバッチリ。

野菜市

メディナ内には、野菜市・魚市・鶏やウサギなどの家畜市など、用途別にいろんな市場が点在している。

海鮮市

ちなみにこの海鮮市では、買った魚介類をすぐ近くのレストランで焼いてもらえるスタイル。

これは便利。

海鮮市場にいた猫

海鮮市の自転車のサドルの上に、ちょこんと座る猫を発見。

ここはやっぱり猫天国。

どこを歩いても、気ままな猫たちに出会える。

ミントティー

ちょっと歩き疲れたので、ローカルな軽食屋でひと休み。

注文したのはモロッコ名物・ミントティー。

山盛りのミントと、大きな角砂糖がどーんと運ばれてきて、どうしたらいいか戸惑っていたら、隣のモロッコ人カップルが親切に入れ方を教えてくれた。

まず、ポットに角砂糖をドボン。

ミントの葉も入れて数分待つ。

そして、ポットを少し高く持ち上げて、お茶を注ぐ。

水滴を飛び散らせながら泡立てるのが、モロッコ流。

ふわっと広がるミントの香りと甘みが心地よい。

街を眺めながらティータイム

甘くてさわやかなミントティーを片手に、行き交う人々をぼんやり眺めながら、カフェでのんびりとした時間を過ごす。

ひと息ついたところで宿へ戻り、しばらくブログを書いたあと、夕方ふたたびメディナへ繰り出した。

今日は、メディナの中にあるローカルハマムへ行ってみることにした。

ローカルハマム体験!優しさに触れた粘土パックと交流タイム

スパイス市を抜けて、「Hammam Essaidi」へ

スパイスの香りが立ち込めるスークを抜け、小道をぐんぐん進んでいくと、「Hammam Essaidi」に到着。

Hammam essaidi

女性専用のローカルハマムで、受付で入浴料20ディルハムを支払う。

脱衣所の上部にある棚に荷物を置くシステムなのだが、受付のおばちゃんが「預かってあげるわよ」と声をかけてくれた。

貴重品は持ってきていなかったが、お言葉に甘えてお願いしたら、帰りにしっかり10ディルハムのチップを請求された。

次回はスマホすら持たずに来て、棚に置こうと決意。

このハマムにも椅子や横たわるような台座はないため、シートは必須アイテム。

今回はちゃんと持参していたので、得意げに床に広げた。

昨日アカスリしたばかりだったので、今日はハマムに入るだけのつもりだった。

でも、隣に座っていたモロッコ人の女性が、なんとガスールを袋ごと差し出してくれた。

ガスールとは、モロッコ・アトラス山脈で採れる天然の粘土。

古くから美容に使われてきた伝統のクレイで、水で溶かすとクリーム状になり、顔・体・髪に使える万能アイテム。

皮脂や汚れをやさしく落としつつ、肌にミネラルを補ってくれる。

彼女はそのガスールに少量の黒石鹸と水を混ぜ、どろっとしたペーストを作って体に塗っていた。

私も見よう見まねでトライしてみる。

体中が茶色に染まり、数分放置してからお湯で洗い流すと、お肌がつるつるに!

本来ならここからケッサ(垢すり用ミトン)でアカスリをするのだが、毎日は肌に負担なので、今日はお休み。

ケッサは持ってきていなかった。

「ガスールは安いから全部あげるよ」と、彼女は袋ごと私にプレゼントしてくれた。

昨日のマダムに続いて、今日の優しいお姉さま。

モロッコの女性たちは本当にあたたかい。

ローカルハマムは、まさに“裸の交流”ができる不思議な場所だ。

鯛のタジンと看板猫ブカルにとろけた、最高のディナー

Le Petit Resto Poissons et Herbs

ハマムでさっぱりした後は、お楽しみの夕食。

向かったのは「Le Petit Resto Poissons et Herbes」。

エッサウィラ初日から気になっていた人気レストランで、いつも満席だったけど、今日は運よく入ることができた。

ロイヤルティーとオリーブの前菜

飲み物には“ザ・ロイヤル”と呼ばれる特別なハーブティーを注文。

伝統的なミントティーにドライフラワーやさまざまなハーブをブレンドした、特別なときにふるまわれるお茶。

はちみつを少し垂らして飲むと、ほんのり甘く、香り高く、とても優雅な味わいだった。

オリーブとパンは、前菜として無料でサーブされる。

鯛のタジン

メインは鯛のタジン。

港町エッサウィラらしい新鮮なシーフードを使った一品で、鯛の旨みがぎゅっと詰まっていて、とても美味しかった。

看板猫のブカルに心を奪われる

そして、このレストランの何よりの魅力は、看板猫「ブカル」。

オーナーに飼われている10歳のメス猫で、名前の「ブカル」はベルベル語で「美味しい」という意味らしい。

可愛いブカルにメロメロ

ブカルは営業中、店内でのんびり過ごしたり、近所を気ままに散歩したりしているそう。

撫でても逃げることなく、おとなしく触らせてくれて、毛並みもふわふわツヤツヤ。

一瞬でブカルの虜になってしまった。

エッサウィラではたくさんの猫に出会ったけれど、彼女はダントツでお気に入り猫No.1。

7月24日:使ったお金

漁港では交渉次第でシーフードもけっこう安くなる。

・食べ歩き(カキ・ウニ・オイルサーディン):30ディルハム(=493円)
・イカ:25ディルハム(=411円)
・焼き代:10ディルハム(=164円)
・オレンジジュース:20ディルハム(=328円)
・ハマムシート:10ディルハム(=164円)
・カフェ(ミントティー):10ディルハム(=164円)
・ハマム(入浴料20+荷物預かりチップ10):30ディルハム(=493円)
・夕食代(鯛タジン等):115ディルハム(=1,891円)

合計:4,108円