サハラ砂漠でのキャンプを終え、今日はマラケシュへ戻る長距離移動の日。
朝5時に起床し、砂漠の地面に敷いた布団の上で目覚めるという非日常な朝からスタート。
雲に阻まれて、この朝も日の出は見られなかった。
少し残念な気持ちを抱えながら、ラクダに揺られてホテルへ戻った。
朝食後はシャワーで砂を流し落とし、いよいよ約10時間のバス旅へ。
途中、観光客向けのビュッフェやおしゃれな休憩所に立ち寄りながら、夜7時半にマラケシュへ到着。
広場のカフェで夕景を眺め、屋台の肉サンドで一日を締めくくる。
過酷な砂漠ツアーとマラリア薬の副作用で体調は限界。
それでも、広場の灯りとサハラでの体験が、心に残る一日となった。
砂の上で迎えた朝、砂丘で日の出を待つ
朝5時、スマホのアラームで目覚める。
昨夜は砂漠の地面に直接布団を敷いて外で寝たのに、思った以上によく眠れた。
体にかけていたビショビショのタオルも、朝にはすっかりパリパリに乾いていた。

身支度をさっと済ませ、6時にはキャンプ地を出発。

すぐ隣の砂丘に登り、日の出を待ったけれど、今日も空には雲がかかっていて、朝日は拝めずじまい。
結局、今回の砂漠滞在では、サンセットも星空も日の出も見ることができなかった。
あんなに期待していただけに、さすがにがっかり。
ラクダでホテルへ戻り、灼熱の朝食とシャワータイム

帰りもまたラクダに揺られて休憩所のホテルへ。
それにしても、ラクダの顔ってなんであんなにかわいいのだろう。
顔面どアップの写真、つい何枚も撮ってしまう。

ホテルに戻ると、朝食が用意されていた。
まだ朝のはずなのに、すでに日差しは強烈で、熱風もじわじわ襲ってくる。
でも屋内の席はもっとムッとする暑さで、みんな仕方なく外のテラスで朝ごはんを食べていた。
ゆで卵があったのは嬉しかったけれど、塩がないのがちょっと残念。
食後はシャワーで砂と汗をさっぱり洗い流し、いよいよ今日のメインイベント(?)、マラケシュまでの長距離ドライブへ。
目的地のマラケシュには夜8時ごろ到着予定。
つまり、トイレ休憩と昼食を除いて、ほぼ一日中バス移動。
体力との勝負である。
大移動の合間にビュッフェ休憩、ようやく宿にたどり着く

途中の休憩所は、なかなかおしゃれな雰囲気で、トイレも清潔だったのがありがたい。

その後、昼食はビュッフェ形式のレストランで。
昨日もビュッフェだったのだけど、あまりにも見た目がアレで食べる気になれず、今回はちょっと警戒しながら様子をうかがっていた。
でも今日は観光客の姿も多く、食材の見た目も昨日よりずっと安心感があったので、思いきって食べることにした。

ここはドリンクが飲み放題で、コーラ、ファンタ、スプライト、水、ミントティーが全部込みで100ディルハム(=1,621円)。
飲み物代込みと思えばお得ではあるけど、とはいえやっぱり観光地価格。
サラダ中心にお腹いっぱい食べ、午後も再びバスに揺られる。
予定より少し早く、19時半にマラケシュへ到着。
私の宿がジャマ・エル・フナ広場の近くだったため、広場前で降ろしてもらえた。
昨日、警察に罰金を支払わされて気の毒だったドライバーのホスィーンに、感謝を込めてチップを100ディルハム(=1,621円)渡すと、とても喜んでくれた。
一方、トラブルの原因となったイタリア人グループは、罰金のことなど知らんぷりで、チップも渡さずそそくさと帰っていった…。
口では「最高のドライバーだ!」「完璧だった!」と散々褒めていたくせに、行動が伴っていないのを見ると、なんだかモヤモヤする。

今夜の宿は「ホテル セントラル パレス」。
Agodaで予約したときには「エアコン付き」と書かれていたけれど、マラケシュ初日に似たようなトラブルを経験していたので、念のため砂漠ツアー中にAgodaに確認してみた。
すると案の定、実際にはエアコンなしの部屋が割り当てられていることが判明。
アップグレードには3泊で66ユーロの追加料金がかかるものの、その領収書を後日Agodaに提出すれば、Agoda側で返金対応してくれるとのことだったので、エアコン付きの部屋に変更してもらった。
この日はダブルルームが満室で、代わりにトリプルルームに。
明日には空きが出るので、ダブルに移れると案内された。
宿泊費の支払いも、ひとまず翌日に回してもらい、荷物を置いたらさっそく夕食探しに出かけることにした。
ジャマ・エル・フナ広場の絶景カフェと屋台グルメを満喫

夕暮れ時のジャマ・エル・フナは、人であふれかえっていた。

せっかくなので、広場を見下ろせるカフェ「Le Grand Balcon du Café Glacier」へ。
ここは、飲み物だけで入れる貴重なビュースポットで、食事の注文が必須なレストランが多い中、ありがたい存在。
とはいえ、ペプシが30ディルハム(=486円)もするので、やっぱり観光地価格。
でも景色代と思えば納得できる。

広場の奥に沈んでいく夕日。

空の色が少しずつ変わり、やがて夜のとばりが降りると、屋台の灯りがパッと輝き出す。
このマジックアワーの瞬間が、いちばん美しくて好きだ。
ひとしきり写真を撮って満足したので、夕食を食べにいく。

広場から少し歩いた先、メディナの中に漂う美味しそうな匂いに惹かれて、肉サンドの屋台へ。

ミンチ、ソーセージ、鶏肉、チーズがぎっしり詰まったボリューム満点のミックスサンドは、たしか15ディルハム(=243円)だったような気がする。(メモし忘れたのでうろ覚え)
食べきれないほどのボリュームで、少し残してしまったけれど、マラケシュの高いレストラン事情を考えれば、屋台フードで安く満腹になれるのは本当にありがたい。
過酷だった砂漠ツアー、そしてマラリア薬の副作用も重なり、この日の夜は体調が最悪。
夕食を済ませたあとは、すぐにベッドに潜り込んだ。
8月2日:使ったお金
やはりツアーで立ち寄るレストランは、どうしても割高になりがち。
・お菓子:25ディルハム(=405円)
・昼食(ビュッフェ):100ディルハム(=1,621円)
・ドライバーチップ:100ディルハム(=1,621円)
・カフェ代(ペプシ):30ディルハム(=486円)
・夕食代(肉サンド):15ディルハム(=243円)※メモし忘れたためうろ覚え
合計:4,376円