スペイン滞在もいよいよ最終日。
バレンシアから高速鉄道AVEに乗り首都マドリードへ向かい、近代的なビル群が並ぶチャマルティン駅に到着した。
空港の高いレストランは避け、駅近くのローカル食堂「Taberna del Volapié」でサルモレホやガリシア風ラコンなどスペイン各地の味を味わう。
コルドバからガリシアまで、まるで国を駆け抜けるようなコース料理で旅の締めくくりにふさわしい昼食になった。
その後は近郊線で空港へ。
AVEのチケットQRコードで追加料金なしに乗れる仕組みを知り、思わぬお得感に嬉しくなる。
夜の便でチュニス航空に搭乗し、夕焼けに染まるスペインを見送りながら北アフリカへ。
短いフライトながら機内食も充実していて驚かされた。
到着後はSIMを購入し、タクシーで宿へ移動。
しかしAirbnbで予約した部屋の鍵は壊れており施錠できず、不安なまま眠る初日となった。
スペインの余韻と、チュニジアへの期待と不安が入り混じる移動の一日だった。
高速鉄道AVEでバレンシアからマドリードへ
今日はスペイン最終日。
夜便でマドリードからチュニジアの首都チュニスへ向かうため、早朝の高速鉄道でマドリードへ移動する。

バレンシアからマドリードまでは、Renfeの高速鉄道AVEを利用。
事前に公式アプリで予約して、料金は19.7ユーロ(=3,483円)。
出発はホアキン・ソローリャ駅、到着はマドリード・チャマルティン駅で、所要時間はおよそ2時間。
日本の新幹線のように速くて快適だ。

指定された座席は標準クラスながら広々としていて、とても快適。

隣の車両にはカフェスペースもあり、おしゃれな雰囲気。
日本の新幹線にもあったらいいのになと思った。
チャマルティン駅周辺でローカルランチを堪能

チャマルティン駅を出ると、そこには歴史的な中心部とはまったく違う景色が広がっていた。
近代的な高層ビル群が立ち並び、まるでビジネス街のよう。
古都マドリードのイメージとは対照的で、少し意外に感じた。

空港のレストランは高いので、駅近くの「Taberna del Volapié」でランチをとることに。
中心部よりもローカル価格のお店が多く、この店もとても良心的。
前菜・メイン・デザート・飲み物を選べるコースが13.5ユーロ(=2,300円)だった。

前菜はサルモレホ・コルドベス(冷製トマトスープ、コルドバ風)。
前日のトマト祭りを思い出して「またトマトか!」と少し後悔したけれど、冷たく濃厚で美味しかった。
飲み物は白ワインを選んだ。

メインはガリシア風ラコン(塩漬け豚肉とじゃがいも)。
オリーブオイルをかけていただくと、少し塩気は強いけれど素朴な味わい。

デザートのレモンケーキで締めくくり。
コルドバからガリシアまで、スペインを南から北まで駆け抜けるようなラインナップで、最後の食事にふさわしい満足感だった。
空港アクセスの裏ワザとターミナル移動

ランチの後は、チャマルティン駅からRenfeの近郊線で空港ターミナル4へ。
驚いたのは、高速鉄道のEチケットに付いているQRコードを改札でかざすと無料で乗れる仕組み。
到着から4時間以内なら追加料金なしで空港まで行けるのだ。
これはありがたい節約だった。

電車の車内は広々としていて快適。
途中でバイオリンを演奏する人が乗ってきて、降りる時に誰かがチップを渡していたのが印象的だった。

ターミナル4に到着後、無料のシャトルバスでターミナル1へ移動。

車体に「T123」と書いてあり、順番にターミナル4→1まで回るので迷うことはなかった

余裕を持って到着したため待ち時間が長く、プライオリティ・パスでラウンジに行こうか迷ったけれど、機内食もあるので搭乗ゲート近くで過ごすことにした。
チュニス航空で北アフリカ・チュニジアへ

予定より30分以上遅れて搭乗開始。
機体は思ったより小さく、乗客も少なめ。
夏のバカンスシーズンが終盤に入ったせいか、落ち着いた雰囲気だった。

20時過ぎに離陸。
夕日に照らされるスペインの大地は美しく、しみじみとヨーロッパの魅力を再確認した。
街並みの美しさ、美味しい食事、美術館巡り、そして今回新しく出会ったクラシックコンサート。
久々のヨーロッパ旅はやっぱり素晴らしかった。
チュニジアの後はドイツやスイスを周る予定なので、しばしヨーロッパとお別れ。

フライトは2時間15分ほどと短いのに、機内食がしっかり出たのは嬉しい驚き。
サラダ中心のメニューで、野菜不足だった体にありがたかった。
21時半ごろ、チュニスのカルタゴ空港に到着。
時差が1時間あるため、実際には1時間ちょっと飛んだだけのような感覚だ。
SIM購入とAirbnb宿トラブル、チュニジア初日

到着ロビーにはooredoo社やorange社のSIM売り場が並んでいる。

今回はooredoo社で25GB/30ディナールのプランを購入。
SIM代2ディナールを加えて合計32ディナール(=1,644円)。
自分でアクティベートして問題なく使えた。

チュニス・カルタゴ空港から市内中心地の宿までは、配車アプリinDriveを使ってタクシーを手配。
空港の敷地内からは呼べないため、少し歩いて空港前ロータリーまで移動した。
そこでアプリを操作すると、料金は12.7ディナール(=652円)。

やって来たのは黄色い車体のごく普通のタクシーだった。
夜だったので道路は空いており、15分ほどであっという間に宿に到着した。

宿はAirbnbで予約したシングルルーム(共用バスルーム)。
2泊で7,631円だったが、鍵が壊れていてかけられず、初日は無防備なまま就寝するはめに。
他の宿泊客もいるのにこれはさすがに困る。
返金を求めたが、戻ってきたのは980円だけ。
Airbnbはトラブルが多く、どうしても避けたいのに、宿が高い地域では結局使わざるを得ないのが悩ましい。
チュニジアは交通費は安いが、宿代はかなり高め。
ドミトリーが少なく安宿自体が少ないうえ、暑さの中ではエアコン必須。
どうやって滞在を乗り切るか、初日から頭を抱えることになった。
8月28日:使ったお金
航空券代(マドリード→チュニス)と、SIM代は、チュニジアでの合計に含めるため29日分に計上します。
・電車代(バレンシア→マドリード):19.7ユーロ(=3,483円)
・昼食代(ラコン等):13.5ユーロ(=2,331円)
合計:5,814円
これまでの旅費の合計

ポルトガルからスペイン(第二回)での旅費の合計は122,887円でした。
・国際バス代(ポルト→マドリード):6,892円
・スペインでの滞在費(8泊):クレカ払い98,674円+キャッシング17,321円=115,995円
合計:122,887円
日本出国からスペイン(第二回)までの旅費の総合計は、1,978,376円でした。
※73.34ユーロ(=12,667円)は余り、ドイツに持ち越し。