チュニジア旅の最終日。
この日は、朝7時55分発のフライトで、ついにヨーロッパ大陸・ドイツのフランクフルトへ。
まだ真っ暗なメディナを早朝4時半に出発し、空港ではチュニジアディナールが使えないという思わぬトラブルに遭遇。
保安検査を抜けたあとに両替できず右往左往しながらも、なんとか搭乗し、無事フランクフルトの地に降り立った。
中央駅まではシャトルバスと近郊線で移動。
駅前の便利な宿にチェックインしたものの、周辺の治安はかなりスリリング…。
明日は日本から家族が到着し、一緒にドイツ・スイスをまわる大イベントが始まる。
その準備として、近くのスーパーをまわって食材を下見したり、ATMでキャッシングしたり、どこかそわそわしながら過ごす移動日。
旅の新しい章が、ここからまた始まる。
チュニス出国、真っ暗なメディナ脱出と空港の通貨トラブル
今日はチュニジアのチュニスから、ドイツのフランクフルトへ飛ぶ移動日。
朝7時55分発のチュニスエアを予約していたので、空港には遅くとも5時には到着しておきたい。
となると、メディナの宿を出るのは4時半ごろ。
まだ日の出前で、あたりは真っ暗。
メディナの治安はあまり良くないため、早朝に女性ひとりで歩くのはさすがに不安…。
そこで、前夜に宿の親父さんに「付き添ってほしい」とお願いしたところ、「10ディナールくれるなら、タクシーに乗るまで付き合うよ」と言ってくれたので、その条件でお願いすることに。
もともとそのくらいのチップは払うつもりだったし、早朝からわざわざ起きて付き添ってくれて、本当にありがたかった。

5時には無事空港に到着。
スムーズにチェックインと保安検査を済ませ、搭乗までの待ち時間に、残っていたチュニジア・ディナールで朝食でも買おうと思っていた。
ところが…なんと、搭乗エリアではチュニジア・ディナールが使えず、現金はユーロ決済しかできないと言われてしまう。
最後のタクシー代に備えて現金を残していたこともあり、私はまだ42ディナール(=2,129円)を持っていた。
「えっ、じゃあどうすれば…?」と焦って歩き回るも、搭乗エリアには両替所がない。
あとで知ったけれど、チュニジア・ディナールは国外持ち出し禁止の通貨。
つまり、出国前に全部使い切るべきだったのだ。

ダメ元で保安検査の職員さんに泣きつくと、なんとか一時的に出してもらえることに。
出発ロビーに戻って、いくつかの両替窓口を回ってみたけれど、「ATMでキャッシングしたなら、そのときのレシートと、利用したATMの銀行窓口じゃないと両替できない」とか、「最低でも40ユーロ分以上じゃないと受け付けない」とか、とにかく細かいルールだらけで、結局どこでも両替はできなかった。
出国直前にチュニジアから洗礼を受けた気分。
空港の両替所はレートは良いけれど、条件が多すぎて使いこなすのはなかなか難しかった。

両替ができなかったので、出発エリアのカフェでサラダとカットフルーツをユーロで購入。
座って食べながら、出発を待つことに。

しかし、飛行機は1時間の遅延。
ようやく搭乗が始まったかと思ったら、今度は搭乗ゲートが直前で変更になっていて、しかも英語のアナウンスがない。
私はそれに気づかず、まったく別の飛行機に乗りそうになり、スタッフにあやうく引き止められた。
最後の最後までスリリングなチュニジア脱出劇だった…(‘A`)!!

機内ではパンとヨーグルトの軽めの朝食が出た。
オフライン保存していた漫画を読んだり、うとうとしているうちに、フランクフルトの第2ターミナルに到着。
空港から市内へ!シャトルバスと近郊線でフランクフルト中央駅へ

フランクフルト市内へ行くには、まずターミナル2から1へ移動する必要がある。
シャトルバスは到着フロアのすぐ外にあって、迷うことはない。

長い連結タイプのバスに乗り込み、15分ほどで第1ターミナルに到着。

そこからは人の流れに沿って進むと、すぐ鉄道駅の入口が見えてくる。切符は窓口で購入。
市内中心のFrankfurt (Main) Hauptbahnhof駅までは6.6ユーロ(=1,138円)。

日本と違って改札がなく、少し戸惑う。
距離は短いのに値段は高めで、さすがドイツ…と感じる。
中央駅すぐそばのホステル、でも治安には要注意!

Frankfurt (Main) Hauptbahnhof駅はとても大きな駅で、近郊線だけでなく、ヨーロッパ各国を結ぶ高速鉄道も発着している。

今夜の宿は、中央駅から徒歩5分ほどの「5Elements Hostel Frankfurt」。
立地は便利だけど、周囲はピンク街で、あまり治安が良くない。
昼間でも変な人がたむろしているし、小便のにおいが漂い、夜はとても歩けそうにない雰囲気。

だけど、宿の中に入れば一変。
おしゃれなロビーにはコーヒーや紅茶、水のサービスがあり、多くの旅人でにぎわっていた。

6人部屋の女子ドミは、1泊税込みで約5,500円。
この辺りの物価を考えたら、かなりお得な価格設定だと思う。

共用キッチンもあるけど、今夜はロビーで20時30分から無料のパスタ配布イベントがあるらしいので、夕食は買わずに済ませる予定。
チェックイン後は、明日到着する家族のために近くのスーパーをいくつか下見。
明日はついに、日本から父・母・弟がやってくる!
ドイツとスイスを一緒にまわる、家族旅のスタートだ。
夕方の便で到着する予定なので、昼のうちに夕食を買い込んで、宿でプチ宴会ができたらいいな、とワクワクしながら下見して回った。
日本を出てから久々に家族に会える。
嬉しさと緊張が入り混じりながら、「何を食べようかな」とメニューを考える時間も、なんだか幸せ。

フランクフルト駅周辺は治安が悪いエリアも多いけれど、通りを選べばそこまで危険な感じはしない。
なるべく人通りの多い道を選んでATMでキャッシング。
今回の旅では、宿の手配や計画などはすべて私が担当していることもあり、家族分の現金も必要なので、ユーロは多めに準備しておいた。
ありがたいことに、ドイツ・スイスの旅費は私の分を家族が負担してくれることに。
ずっと節約モードで旅をしてきたけど、この家族旅行だけは少し贅沢をしてもいいかな。
はじめての国ばかりだけど、頑張ってアテンドしようと思う。

夜はロビーでもらったバジルソースのパスタで夕食。
物価の高いヨーロッパで、無料で1食済ませられるのは本当にありがたい。
明日は久しぶりに家族と再会できる。
楽しみで、そわそわが止まらない。
9月10日:使ったお金
10日に払ったタクシー代とサラダ&フルーツ代は、チュニジアでの合計に含めるため9日分に計上しています。
・航空券代(チュニス→フランクフルト):29,820円
・電車代(空港→フランクフルト中心地):6.6ユーロ(=1,138円)
・宿代(1泊分):25.82ユーロ(=4,620円)
・宿代(税金分):5ユーロ(=862円)
・水:1ユーロ(=172円)
合計:36,612円