【151】チュニジア最後の洗礼とフランクフルトの治安にびびる日(2025.9.10)

ドイツ

チュニジア旅の最終日。

この日は、朝7時55分発のフライトで、ついにヨーロッパ大陸・ドイツのフランクフルトへ。

まだ真っ暗なメディナを早朝4時半に出発し、空港ではチュニジアディナールが使えないという思わぬトラブルに遭遇。

保安検査を抜けたあとに両替できず右往左往しながらも、なんとか搭乗し、無事フランクフルトの地に降り立った。

中央駅まではシャトルバスと近郊線で移動。

駅前の便利な宿にチェックインしたものの、周辺の治安はかなりスリリング…。

明日は日本から家族が到着し、一緒にドイツ・スイスをまわる大イベントが始まる。

その準備として、近くのスーパーをまわって食材を下見したり、ATMでキャッシングしたり、どこかそわそわしながら過ごす移動日。

旅の新しい章が、ここからまた始まる。

チュニス出国、真っ暗なメディナ脱出と空港の通貨トラブル

今日はチュニジアのチュニスから、ドイツのフランクフルトへ飛ぶ移動日。

朝7時55分発のチュニスエアを予約していたので、空港には遅くとも5時には到着しておきたい。

となると、メディナの宿を出るのは4時半ごろ。

まだ日の出前で、あたりは真っ暗。

メディナの治安はあまり良くないため、早朝に女性ひとりで歩くのはさすがに不安…。

そこで、前夜に宿の親父さんに「付き添ってほしい」とお願いしたところ、「10ディナールくれるなら、タクシーに乗るまで付き合うよ」と言ってくれたので、その条件でお願いすることに。

もともとそのくらいのチップは払うつもりだったし、早朝からわざわざ起きて付き添ってくれて、本当にありがたかった。

チュニス-カルタゴ国際空港

5時には無事空港に到着。

スムーズにチェックインと保安検査を済ませ、搭乗までの待ち時間に、残っていたチュニジア・ディナールで朝食でも買おうと思っていた。

ところが…なんと、搭乗エリアではチュニジア・ディナールが使えず、現金はユーロ決済しかできないと言われてしまう。

最後のタクシー代に備えて現金を残していたこともあり、私はまだ42ディナール(=2,129円)を持っていた。

「えっ、じゃあどうすれば…?」と焦って歩き回るも、搭乗エリアには両替所がない。

あとで知ったけれど、チュニジア・ディナールは国外持ち出し禁止の通貨。

つまり、出国前に全部使い切るべきだったのだ。

空港の両替屋

ダメ元で保安検査の職員さんに泣きつくと、なんとか一時的に出してもらえることに。

出発ロビーに戻って、いくつかの両替窓口を回ってみたけれど、「ATMでキャッシングしたなら、そのときのレシートと、利用したATMの銀行窓口じゃないと両替できない」とか、「最低でも40ユーロ分以上じゃないと受け付けない」とか、とにかく細かいルールだらけで、結局どこでも両替はできなかった。

出国直前にチュニジアから洗礼を受けた気分。

空港の両替所はレートは良いけれど、条件が多すぎて使いこなすのはなかなか難しかった。

空港でサラダとカットフルーツを購入

両替ができなかったので、出発エリアのカフェでサラダとカットフルーツをユーロで購入。

座って食べながら、出発を待つことに。

1時間遅れて飛行機搭乗

しかし、飛行機は1時間の遅延。

ようやく搭乗が始まったかと思ったら、今度は搭乗ゲートが直前で変更になっていて、しかも英語のアナウンスがない。

私はそれに気づかず、まったく別の飛行機に乗りそうになり、スタッフにあやうく引き止められた。

最後の最後までスリリングなチュニジア脱出劇だった…(‘A`)!!

機内食

機内ではパンとヨーグルトの軽めの朝食が出た。

オフライン保存していた漫画を読んだり、うとうとしているうちに、フランクフルトの第2ターミナルに到着。

空港から市内へ!シャトルバスと近郊線でフランクフルト中央駅へ

ターミナル2から1へのシャトルバス乗り場

フランクフルト市内へ行くには、まずターミナル2から1へ移動する必要がある。

シャトルバスは到着フロアのすぐ外にあって、迷うことはない。

ターミナル2から1へのシャトルバス

長い連結タイプのバスに乗り込み、15分ほどで第1ターミナルに到着。

鉄道駅へ

そこからは人の流れに沿って進むと、すぐ鉄道駅の入口が見えてくる。切符は窓口で購入。

市内中心のFrankfurt (Main) Hauptbahnhof駅までは6.6ユーロ(=1,138円)。

近郊線でFrankfurt (Main) Hauptbahnhof駅へ

日本と違って改札がなく、少し戸惑う。

距離は短いのに値段は高めで、さすがドイツ…と感じる。

中央駅すぐそばのホステル、でも治安には要注意!

Frankfurt (Main) Hauptbahnhof駅

Frankfurt (Main) Hauptbahnhof駅はとても大きな駅で、近郊線だけでなく、ヨーロッパ各国を結ぶ高速鉄道も発着している。

5Elements Hostel Frankfurt

今夜の宿は、中央駅から徒歩5分ほどの「5Elements Hostel Frankfurt」。

立地は便利だけど、周囲はピンク街で、あまり治安が良くない。

昼間でも変な人がたむろしているし、小便のにおいが漂い、夜はとても歩けそうにない雰囲気。

おしゃれなロビー

だけど、宿の中に入れば一変。

おしゃれなロビーにはコーヒーや紅茶、水のサービスがあり、多くの旅人でにぎわっていた。

6人部屋女子ドミ

6人部屋の女子ドミは、1泊税込みで約5,500円。

この辺りの物価を考えたら、かなりお得な価格設定だと思う。

共用キッチン

共用キッチンもあるけど、今夜はロビーで20時30分から無料のパスタ配布イベントがあるらしいので、夕食は買わずに済ませる予定。

チェックイン後は、明日到着する家族のために近くのスーパーをいくつか下見。

明日はついに、日本から父・母・弟がやってくる!

ドイツとスイスを一緒にまわる、家族旅のスタートだ。

夕方の便で到着する予定なので、昼のうちに夕食を買い込んで、宿でプチ宴会ができたらいいな、とワクワクしながら下見して回った。

日本を出てから久々に家族に会える。

嬉しさと緊張が入り混じりながら、「何を食べようかな」とメニューを考える時間も、なんだか幸せ。

フランクフルトの街並み

フランクフルト駅周辺は治安が悪いエリアも多いけれど、通りを選べばそこまで危険な感じはしない。

なるべく人通りの多い道を選んでATMでキャッシング。

今回の旅では、宿の手配や計画などはすべて私が担当していることもあり、家族分の現金も必要なので、ユーロは多めに準備しておいた。

ありがたいことに、ドイツ・スイスの旅費は私の分を家族が負担してくれることに。

ずっと節約モードで旅をしてきたけど、この家族旅行だけは少し贅沢をしてもいいかな。

はじめての国ばかりだけど、頑張ってアテンドしようと思う。

夜は無料のバジルパスタで〆

夜はロビーでもらったバジルソースのパスタで夕食。

物価の高いヨーロッパで、無料で1食済ませられるのは本当にありがたい。

明日は久しぶりに家族と再会できる。

楽しみで、そわそわが止まらない。

9月10日:使ったお金

10日に払ったタクシー代とサラダ&フルーツ代は、チュニジアでの合計に含めるため9日分に計上しています。

・航空券代(チュニス→フランクフルト):29,820円
・電車代(空港→フランクフルト中心地):6.6ユーロ(=1,138円)
・宿代(1泊分):25.82ユーロ(=4,620円)
・宿代(税金分):5ユーロ(=862円)
・水:1ユーロ(=172円)

合計:36,612円