ドイツ最終地フュッセンから、ついにスイスへ国境越え!
今日は列車を3本乗り継ぎ、目指すは湖畔の街・ルツェルン。
始発駅からの1本目は自由席のボックス席でのんびり、国際列車は指定席を予約して4人並んで快適に。
そして最後のスイス国内列車は、2階建ての自由席で眺めを楽しみながらの移動となった。
到着したルツェルンでは、かつての刑務所をリノベーションしたユニークなホテル「Barabas Luzern」へ宿泊。
鉄格子の窓や重厚な扉に驚きつつも、中は快適でスタイリッシュ。
夕方からは瀕死のライオン像、ホフ教会、夕暮れのカペル橋を巡って街歩きを楽しみ、夜はスーパーの食材と日本から持参したにゅうめんでほっと一息。
スイス初日の長い移動も、振り返れば印象深い旅の一コマとなった。
サンドイッチで朝ごはん、いざスイスへ出発!

フュッセン最後の朝は、手作りサンドイッチやフルーツ、味噌汁などの朝ごはん。
チーズやハム、野菜ディップを挟んで食べたサンドイッチがとても美味しくて、朝から満たされた気分に。
3本の列車で国境越え。自由席&指定席を使い分けて快適移動
今日はいよいよスイスへ向かう日。
フュッセンから電車を2回乗り継いで、目的地のルツェルンまで陸路で国境を越える。
今回の鉄道移動は、スイス国鉄の公式HPで事前にチケットを購入。
あわせて、スイス国内の交通機関がほぼ半額で利用できる「スイス・ハーフフェアカード」も事前購入しておいた。
このカードが使えるのはスイス国内区間のみだけど、今回のルートでは「ザンクト・マルグレーテン〜ルツェルン」間の運賃が半額になり、かなりお得に移動できた。

フュッセン駅を10時20分に出発するアウクスブルク行きのBRB(ローカル列車)に乗り、まずはブーフローへ。
2等の自由席だったけど、始発駅なのでボックス席を確保でき、家族4人でゆったりと座れた。

アウクスブルクの手前、ブーフロー駅でチューリッヒ行きの国際列車(ECE)に乗り換え。
乗換時間が4分しかなかったので少し不安だったけど、列車が少し遅れていたおかげで、無事に間に合った。
この区間はドイツ・オーストリア・スイスの3カ国をまたぐ国際路線で利用客も多いため、事前に追加料金を払って指定席を予約しておいた。
結果的にこれが大正解。
4人で並んで座れたので、3時間弱の移動もとても快適だった。

ちょうどお昼時だったので、朝スーパーで買っておいたプレッツェルやチーズをつまみに、ワインを飲みながらのんびり過ごす。
窓の外にはのどかな田園風景や山の景色が広がり、国境越えとは思えないほど穏やかな列車旅だった。

チューリッヒ中央駅(Zurich HB)には少し遅れて到着。
予定していた接続列車には間に合わなかったけれど、フレックスプライスのチケットだったので、後続便にそのまま乗車できた。
ルツェルンまではIRという2階建ての列車(2等自由席)で移動。
2階席に座ってみたら、少し高い目線からの景色が新鮮で、とてもきれいだった。

15時50分頃、ルツェルン駅に到着。
思っていたよりもずっと大きな駅で、ホームに降りた瞬間、ちょっとびっくり。

これまで泊まっていたフランクフルト、ヴュルツブルク、フュッセンでは、駅前のホテルに泊まったけれど、ルツェルンでは駅近にいい宿が見つからず、今回は10分ほど歩くことに。
駅前の「ゼー橋」を渡ると、スイス国旗がたくさんはためいていて、「ああ、本当にスイスに来たんだな」と実感が湧いてきた。
刑務所ホテル「Barabas Luzern」でのユニークな宿泊体験

今夜の宿は、ちょっと変わったホテル「Barabas Luzern」。
ここは、かつての刑務所をリノベーションして造られたユニークな宿泊施設。

当時の構造がそのまま残されていて、窓には鉄格子、部屋のドアもそのまま再利用されている。
客室のドアも、刑務所時代に使われていた扉がそのまま再利用されていた。

今回はツインルームを2部屋予約。
私たちが泊まった部屋は、どことなく囚人の部屋というより“看守の部屋”っぽい雰囲気。
でも中はきれいにリノベーションされていて、広くておしゃれでとても快適だった。
荷物を置いたら、まずは近くのスーパーで夕食の買い出し。
そのあと、さっそくルツェルンの街歩きへ出かけた。
夕暮れのルツェルン観光。ライオン像とカペル橋へ

最初に訪れたのは、宿から徒歩15分ほどのところにある「瀕死のライオン像」。
1792年のフランス革命で命を落としたスイス傭兵たちを追悼して作られた記念碑で、岩を削って彫られた巨大なライオンが、盾に寄りかかって息絶えようとする姿がとても悲しげ。
その上には、「スイスの忠誠と勇気に捧ぐ」というラテン語の言葉が刻まれている。
長旅で疲れている弟の様子がこのライオンと重なって、ちょっと切ない気持ちになった。

次に向かったのは、ルツェルン湖のそばにある「ホフ教会(Hofkirche St. Leodegar)」。

尖った2本の塔が印象的なホフ教会は、外観の重厚さに反して内部は明るく優美で、パイプオルガンや祭壇の彫刻も見応えがあっった。

教会を後にして、湖沿いの遊歩道を白鳥を眺めながら歩き、最後にルツェルンの象徴「カペル橋」へ。
ちょうど夕暮れ時で、オレンジ色に染まった木造の橋がとても美しく、時間がゆっくりと流れているようだった。
フエットとワインで乾杯!しめは優しいにゅうめん

夜ごはんは、スーパーで買ってきたフエット(スペイン風サラミ)、サラダ、フルーツ、パン、野菜ディップなど。
家族でワインを囲んで乾杯し、楽しい夕食のひとときを過ごす。

食後には、日本から持ってきてもらった「にゅうめん」で〆。
優しいお出汁の味が、旅の疲れをすっと癒やしてくれる。
今日は移動が長くてちょっと疲れたけれど、初めてのスイス入国、国境をまたぐ列車旅、美しい車窓からの眺めなど、思い出深い一日になった。
9月15日:使ったお金
15日に支払ったパン代は、ドイツでの合計に含めるため14日分に計上しています。
・スイスハーフフェアカード:524ユーロ(=93,888円)
・電車代(フュッセン→ルツェルン):381.2フラン(=70,522円)※ハーフフェアカード適用料金
・宿代(1泊分):2194.54元(=49,434円)
・宿泊税:18フラン(=3,350円)
・スーパー買い物代(夕食分):22.65フラン(=4,216円)
合計:221,410円