ルツェルンの朝は、宿の朝食から始まった。
普段はあまり食べないゆで卵やナッツを味わい、少し特別な気分になる。
列車の出発までの時間、街を散策。
14世紀に建てられたSpreuerbrückeでは「死の舞踏」の板絵に出会い、イエズス会教会では白と金の華やかな装飾に見入った。
ルツェルンの象徴カペル橋も歩き、湖に浮かぶ白鳥の姿に癒される。
やがて観光列車ルツェルン・インターラーケン・エクスプレスに乗り、プレッツェルとワインを片手に車窓の絶景を楽しむ。
インターラーケンで登山鉄道に乗り換え、ついにアルプスの玄関口グリンデルワルトへ。
駅前に立つと、正面にはヴェッターホルン、そしてホテルの目の前には堂々たるアイガーの姿。
散策では清流のせせらぎや放牧された牛やポニーに出会い、自然の豊かさを満喫。
夜は部屋でワインと生ハムを味わいながら、翌日のハイキングに胸をふくらませた。
ルツェルン散策|橋と教会、湖畔の風景をめぐって

朝7時すぎ、宿の朝食で一日がスタート。
普段の自炊では食べないゆで卵やナッツも並んでいて、ちょっと特別感のある充実した朝ごはんになった。
今日は11時すぎの列車でスイス・アルプスの玄関口「グリンデルワルト」へ向かう予定。
それまでの時間を使って、少しルツェルンの街を散策することにした。

まずは、カペル橋より少し西にある屋根付き木造橋・Spreuerbrückeへ。
14世紀に建てられた歴史ある橋で、中には「死の舞踏(Totentanz)」を描いた板絵がずらりと並んでいる。

骸骨が生者を踊りに誘う場面を描いたこの絵は、死は誰にも等しく訪れるという中世の教訓を伝えている。
骸骨がユーモラスでありながら不気味でもあり、不思議な迫力があった。

橋を渡って訪れたのは、川沿いに建つバロック様式のイエズス会教会。
白いファサードに双塔が映える姿は、旧市街のランドマークのよう。

中へ入ると、白と金を基調とした華やかな装飾が広がり、天井画や祭壇の細工も圧巻。
静けさの中に気品が漂い、心がすっと落ち着く空間だった。

続いて、ルツェルンの象徴ともいえるカペル橋へ。
14世紀に造られたこの屋根付き橋は、水面に映る姿も美しく、まるで一枚の絵のような景観をつくり出していた。

橋の中を歩くと、梁に沿って三角形の板絵が並ぶ。
宗教や街の歴史を題材にした物語が描かれていて、まるで時をさかのぼるような気分に。
1993年の火災で黒く焦げた板も残されており、当時の記憶が静かに語られていた。

掲げられていた板絵のひとつには、カペル橋やSpreuerbrückeとともに街並みが描かれていた。
当時のルツェルンの姿は、今とほとんど変わらず続いているのが印象的だった。

街の中心に広がるルツェルン湖を眺めると、白鳥が優雅に浮かんでいる。

人慣れしているのか、近寄っても逃げず、必死に毛づくろいする姿が可愛らしかった。
最後にスーパーで列車内用のパンやチョコを買って、ルツェルン駅へ。
絶景パノラマ列車!ルツェルンからグリンデルワルトへの移動

ここからは、観光列車ルツェルン・インターラーケン・エクスプレスに乗って出発。

始発駅なので少し早めに並び、2等自由席でも家族でボックス席に座ることができた。

大きな窓からは湖畔や山並みの絶景が次々と現れ、車内で食べたプレッツェルとワインがさらに旅気分を盛り上げる。

約1時間50分の道のりも、あっという間に感じた。

インターラーケン・オスト駅でR61の登山鉄道に乗り換え、約35分でグリンデルワルトへ。
車窓から迫るアルプスの山並みに胸が高鳴り、列車旅そのものがすでにハイライトのようだった。
グリンデルワルト到着!駅前の絶景と宿「ホテル セントラル ヴォルター」

13時40分、グリンデルワルト駅に到着。
駅前に立つと、正面にヴェッターホルンがそびえ、青空に稜線がくっきりと映えていた。
まさに感動の一瞬。

駅前にある花壇がきれいなホテルのひとつ「ホテル セントラル ヴォルター」に3泊。

立地は抜群で、ホテルの目の前にはアイガーが堂々とそびえていた。
まさにアルプスの風景を独り占めできる贅沢なロケーション。

モダンなツインルームには冷蔵庫もあり、食材やお酒を買い込むのに便利。

客室のテラスからはアルプスの山並みを一望でき、ハイキング後のくつろぎ時間にぴったりだった。
チェックイン後は、目の前の大きなスーパー「coop」で数日分の食料やワインを調達し、軽く足慣らしを兼ねて村の散策へ。
アルプスの自然に包まれて歩く、グリンデルワルト周辺散策

標高1,000メートルの谷あいに広がるグリンデルワルトは、ユングフラウ三山に抱かれた山岳リゾート。

清流にかかる橋を渡り、川のせせらぎを聞きながら林道を歩くと、ポニーや牛が草を食む姿に出会い、穏やかな時間が流れていた。



どこを見ても絵になる景色で、ただ歩くだけでも特別な体験になる場所だった。
グリンデルワルトの部屋ごはん|ワインと生ハムで夕食タイム

1時間20分ほど歩いて部屋に戻り、夕食は生ハム、トリュフ入りチーズなどをつまみにワインで乾杯。
明日のハイキングコースを家族で相談しながら、天気が味方してくれるよう祈って眠りについた。
9月16日:使ったお金
グリンデルワルトの宿代はやはり高額だった。
・土産代(チョコ):9.95フラン(=1,852円)
・チョコ:3.4フラン(=633円)
・電車代(ルツェルン→グリンデルワルト):91.6フラン(=17,002円)※ハーフフェアカード適用料金
・宿代(3泊分):1217.1フラン(=246,190円)
・宿泊税:62フラン(=11,543円)
・スーパー買い物代(2食分):74.35フラン(=13,843円)
合計:291,063円