【159】シルトホルンの大パノラマとアルメントフーベルの絶景ハイキング(2025.9.18)

スイス

雲ひとつない快晴の朝、グリンデルワルト駅から出発して、目指すは標高2,967mのシルトホルン展望台。

ロープウェーや登山列車を6回も乗り継ぐ長い道のりは、ちょっと不安もあったけれど、360度の大パノラマを前にすべて吹き飛んだ。

途中駅ビルクではスリル満点のスカイウォークにも挑戦。

金網の通路やガラス床に足がすくみながらも、景色の美しさに感動。

そして午後は、アルメントフーベルの丘までケーブルカーで登り、のどかな放牧風景の中を歩いてミューレンの村まで下る癒やしのハイキング。

締めくくりは夕焼けに染まるアイガーを眺めながらのチーズフォンデュ。

絶景もアクティビティもグルメも満喫した、まさにアルプスづくしの1日になった。

シルトホルン展望台へ大移動!ロープウェーと列車を乗り継いで

グリンデルワルト駅

今日は標高2,967mのシルトホルン展望台を目指して、朝9時にグリンデルワルト駅から大移動がスタート。

たくさんの乗り物を乗り継いで行くことになるので、ちゃんと往復できるか少し不安もあったけど、外に出ると雲ひとつない快晴!

その空を見た瞬間にテンションがぐっと上がった。

気温もこの時期にしては高めで、厚手の上着がいらないくらい。

荷物が軽くなって嬉しい出発だった。

チケット売り場

まずはホテル目の前のグリンデルワルト駅で、ミューレンまでの往復チケットを購入。

電車とロープウェーを乗り継ぐ長旅だけど、通しで買えるのは本当に助かる。

ツヴァイリュッチネン駅で列車の乗換

最初はグリンデルワルトからツヴァイリュッチネン駅まで列車で移動し、そこでラウターブルンネン行きの列車に乗り換える。

ラウターブルンネンでロープウェーに乗換

ラウターブルンネンでは、隣接するロープウェー乗り場へすぐに移動できて迷うこともなし。

ぎゅうぎゅう詰めのロープウェーでグリュッチアルプへ

ぎゅうぎゅう詰めのロープウェーに乗って、グリュッチアルプへ向かう。

グリュッチアルプで列車に乗換

そこからまた列車に乗り換え。

ロープウェーの降車場と列車のホームは階段で直結していて、スムーズに移動できた。

列車でミューレンへ

列車は混んでいたけれど、なんとか家族4人でまとまって座ることができた。

谷間を走る列車の車窓には、息をのむようなアルプスの景色が広がっていて、あっという間にミューレンへ到着。

グリンデルワルトを9時17分に出て、ミューレンに着いたのは10時半頃。

ここまででかなりの乗り換えをして少し疲れたけれど、シルトホルンまではまだまだ先。

ミューレン到着後、歩いてロープウェー駅へ

ミューレンの村の中を歩いて、端にあるロープウェー駅まで向かう。

歩いて15分ほど。

徒歩15分ほどでロープウェー乗り場に到着

券売機でシルトホルンへの往復チケットを購入し、再びぎゅうぎゅうのロープウェーに乗り込む。

ぎゅうぎゅう詰めのロープウェーでシルトホルンへ

シルトホルンは、ユングフラウヨッホに次いで人気の観光地らしく、とにかく人が多い。

途中の乗換駅にはスリルウォークがある

途中駅「ビルク」ではスリルウォークが見えてきて、切り立った崖に沿ってせり出す金網やガラスの通路がスリリング!

行きに寄ってもいいけれど、私たちはまず展望台を目指すことにして、ビルクではそのまま乗り換えて最上部へ。

標高2,967mの絶景に感動!ユングフラウ3山の大パノラマ

シルトホルン展望台

11時半頃、ようやくシルトホルン展望台に到着!

列車→列車→ロープウェー→列車→ロープウェー→ロープウェーと、なんと6回も乗り物を乗り継いで辿り着いた山の上。

でも、展望台からの景色を見た瞬間に、その疲れは一瞬で吹き飛んだ。

左からアイガー(3,970m)、メンヒ(4,107m)、ユングフラウ(4,158m)

青空を背景に、アイガー(3,970m)、メンヒ(4,107m)、ユングフラウ(4,158m)の3山が堂々とそびえ立ち、その姿にただただ感動。

山並みの向こうにうっすらとモンブランが見える

しかも今日は空気が澄んでいたおかげで、遠くにはなんとモンブラン(4,806m)まで見えた!

スイスからフランスの山が見えるなんて、ちょっと感動的。

風が強いかと心配していたけれど、無風でまったく寒くなく、天気にも恵まれて本当にラッキーだった。

展望台でピクニックランチ

絶景を前に、家族でピクニックランチ。

持参したぶどう、ワッフル、クロワッサン、チョコ、オレンジジュースを並べて、のんびりとした時間を過ごす。

標高3,000m以上の山々を眺めながらのランチタイムなんて、最高の贅沢。

じっくり景色を楽しんだあとは、ロープウェーで途中駅「ビルク」まで下り、いよいよスリルウォークへ!

スリル満点の空中散歩!ビルクのスカイウォークを体験

途中駅「ビルク」のスカイウォーク

ビルクでは、高所が苦手な母を残して、父・弟・私の3人でスリルウォークへ出発!

金網フェンスの床はスリル満点

金網の床の上を歩くと、足元の崖が丸見えでゾワッとする。

スリルウォークからユングフラウ3山を一望

足がすくむほどの怖さだけど、なんとか勇気を出して奥まで進むと、そこからもユングフラウ3山の絶景が望めて感動。

綱渡りもできる

途中には、綱渡りのような場所もあって、家族みんなでキャーキャー言いながら楽しんだ。

ガラス床の展望エリアも

最奥にはガラス床の展望エリアがあり、ここもスリル満点。

ガラスが割れないかビクビクしながらも、なんとか記念写真も撮れて、やりきった感でいっぱいに。

帰りはさすがに怖くて、ちょっと足早に駅まで戻った。

アルメントフーベルからミューレンへ、癒やしのハイキングコース

アルメントフーベル行きのケーブルカー乗り場

シルトホルンからの絶景を満喫したあとは、ロープウェーで再びミューレンへ戻る。

そこから徒歩7分ほどの場所にある、アルメントフーベル行きのケーブルカー乗り場へ向かった。

ここでは片道分のチケットを購入。

谷間に広がるミューレンの村

谷間に広がるミューレンの村を眼下に眺めながら、ケーブルカーはぐんぐんと坂を登っていく。

アルメントフーベルの丘からユングフラウ3山を一望

標高1,907mのアルメントフーベルに到着すると、目の前にはユングフラウ3山がどーんとそびえていて、その迫力にまたもや感動。

展望エリアからは谷を挟んで山々が一望でき、ここでもしばし立ち止まって眺めを楽しんだ。

アルメントフーベルからミューレンへの道

このあとは、アルメントフーベルからミューレンまで歩いて下ることに。

標高差は約270m、距離は2kmほどで、初心者でも40分ほどあれば歩けるという穏やかなコース。

放牧された牛の姿も

歩き始めると、放牧された牛たちの首から鳴るカウベルの音が、チリンチリンと山に響き渡る。

スイスらしい牧歌的な光景に癒されながら、のんびりと山道を下っていく。

谷間にある小さな村を通る

途中、小さな村を抜ける。

背景には雪山、道端には花、そして観光客の姿も少なくて、まるで絵本のようなのどかな風景。

シルトホルンのような派手さはないけれど、こういう静かな山道を歩ける時間もとても貴重に感じた。

ユングフラウ3山やシルトホルンに囲まれたミューレンの村

16時半、ミューレンの村に帰ってきた。

グリンデルワルトに比べて観光客の数もぐっと少なく、周囲はユングフラウ3山やシルトホルンに囲まれたのどかな村。

このミューレンでは、バカンスで長期滞在するヨーロピアンも多いのだとか。

「次にスイスを旅することがあれば、今度はこの村にゆっくり滞在してみたい」——そんな気持ちになる、居心地のよい場所だった。

夕焼けのアイガーとチーズフォンデュ、幸せなディナータイム

Restaurant Pinte Grindelwald

18時頃、グリンデルワルトに戻る。

朝から晩までたっぷり遊んで、みんなクタクタだったけれど、少し宿で休んだあと、評判のレストラン「Restaurant Pinte Grindelwald」へ夕食を食べに出かけた。

このお店はチーズフォンデュが人気のスイス料理レストラン。

テラス席と室内席があるけれど、フォンデュを頼むと基本はテラス席になるようで、外は少し冷えてきたので、温かい上着があると安心。

チューズフォンデュの夕食

テーブルには、パンやじゃがいも、ピクルスが添えられた2人前のチーズフォンデュがどんと登場。

「本場のチーズは塩気が強すぎるかも」と聞いていたけれど、ここの味は日本人の口にもぴったりで、とても食べやすくて美味しい。

夕焼けに染まるアイガーを眺めながらの夕食

ワイン1本と、ロゼワインをグラスで1杯だけ頼んだのに、予想以上のお会計になってしまったけれど、目の前には夕焼けに染まるアイガーの雄姿。

この景色とチーズフォンデュの美味しさがあれば、多少高くても悔いなしのディナーだった。

今日は朝からシルトホルン展望台、アルメントフーベルのハイキング、そしてチーズフォンデュと、盛りだくさんの1日。

天気にも恵まれて、本当に大満足。

明日は3泊お世話になったグリンデルワルトを離れ、ツェルマットへの移動日。

「明日はどこを観光しようか?」と家族で話しながら、眠りについた。

9月18日:使ったお金

ハーフフェアカードを使って乗り物代はすべて半額になったけれど、それでもなかなかの出費に。

・登山鉄道&ロープウェー往復代(グリンデルワルト↔ミューレン):84.8フラン(=15,809円)※ハーフフェアカード適用料金
・お土産代(マグネット):9.5フラン(=1,771円)
・お土産代(ピンバッチ):11フラン(=2,050円)
・ロープウェー往復代(ミューレン↔シルトホルン):171.2フラン(=31,904円)※ハーフフェアカード適用料金
・ケーブルカー代(ミューレン→アルメントフーベル):17.6フラン(=3,281円)※ハーフフェアカード適用料金
・夕食代(チーズフォンデュ等):122フラン(=22,744円)

合計:77,559円