たった6日間の日本一時帰国を終えて、再び旅の空へ。
いよいよ世界一周・後半戦がスタート!
今回の旅はちょっと特別で、最初の3ヶ月は父との親子旅。
ネパールからメキシコ、チリ、アルゼンチンへと巡り、その後は私一人で南米周遊へ。
まずは父とともにバンコクを経由して、エベレストベースキャンプを目指すためネパールの首都カトマンズへ。
到着した日は、なんとネパール最大の祭り「ダサイン」のメイン日で、街は静まり返り、お店も銀行もほとんど閉まっているという予想外の展開に…!
そんな中でも、美味しい朝ごはんに出会い、信頼できるガイド&ポーターとついに対面。
10月4日からの長くて険しいトレッキングに向けて、装備を揃え、両替やSIMの準備にも奔走した3日間の記録。
10月1日 再び旅立ち!日本出発〜バンコクで仮眠の夜

たった6日間の日本滞在を終え、慌ただしく荷造りと準備をすませ、いよいよ世界一周後半戦のスタート。
今回は父とともに、ネパール・メキシコ・チリ・アルゼンチンをめぐる約3ヶ月の親子旅。
その後は父を日本へ見送って、私一人で南米を周遊する予定。
しばらく日本を離れることになるけれど、旅立ち前の最後のごはんは担々麺。
山椒の香りがしっかり効いた一杯で、名残を惜しむように味わった。

まずは関空からLCCのピーチ航空に乗って、トランジット地のバンコク・スワンナプーム空港へ。
到着は深夜0時ごろ。
つい一週間前にも来たばかりの空港に、また戻ってきた。
タイ入国には「TDAC(タイデジタル到着カード)」の登録が必要なのだけど、今回はオンラインで済ませていたおかげで、入国もスムーズ。

翌朝11時45分発の便でドンムアン空港からネパールへ向かう予定だったので、Grabでタクシーを呼び、「ドンムアンエアポート モダン バンコク」という空港近くのホテルへ移動して仮眠をとることに。
私一人なら迷わず空港泊なのだけど、今回は高齢の父が一緒なので、さすがにホテルを取ることにした。

スワンナプーム空港のセブンイレブンで買っておいたチャーハン弁当を夜食に食べて、あとはぐっすり就寝。
タクシーもコンビニごはんも、全部クレジットカード決済ができたので、バーツを両替せずにすんだのがありがたかった。
※ただしタイのセブンでは、クレカ払いは200バーツ以上でないと使えないので注意!
10月2日 バンコクからカトマンズへ、ダサイン真っ只中に到着

翌朝、ホテルから徒歩15分ほどでドンムアン空港へ。
朝の光の中をのんびり歩いていった。

搭乗ゲート近くのカフェで、サンドイッチとコーヒーの朝食。
ゆったりした気持ちで出発を待った。

ネパール・カトマンズまでは、LCCのタイ・ライオンエアを利用。
航空券はTrip.comで日本発の便とセットで購入して、2人分で87,940円。

13時50分、カトマンズのトリブバン国際空港に到着。
到着後すぐに、アライバルビザの申請手続き。
専用の機械で入力を済ませたら、画面をスマホで撮影し、その写真をビザ料金の支払いカウンターで提示。
ドルで支払い後、入国審査でビザのシールを貼ってもらい、無事入国完了。
今回の滞在は約1ヶ月なので、観光ビザ(30日間/50ドル)を選択。
支払いはドルや円など、複数の通貨で対応してくれる。
入国審査の列でびっくりしたのが、職員の額にティカ(米+ヨーグルト+赤粉)がのっていて、頭にジャマラ(発芽麦)を飾っていたこと。
なんだかお祝いムードで、調べてみるとこの日は「ダサイン(Dashain)」という、ネパール最大のヒンドゥー教の祭りの最も重要な日「ビジャヤ・ダサミ」だった。
日本で言う元旦のような日らしく、そんな特別な日にネパール入りできたのは嬉しい偶然…なのだけど、これが後に大きな問題に。
国中が祝祭ムードに包まれ、みんな家族で過ごすため、ほとんどの店や銀行が閉まっていた。
街はひっそりと静まり返っていて、まるでゴーストタウンのよう。
レートのいい銀行で両替できず、空いていた両替所でなんとか少額だけルピーを入手。
SIMショップもことごとく閉まっていて、空港でNcellのSIMを買っておけばよかった!と軽く後悔。

空港ではNcellのSIMが1,995ルピーで売られていたけど、ネパールテレコムのSIMは見当たらず。
少額だけドルをルピーに両替したところ、街のレートとほぼ同じだった。

空港敷地内では配車アプリが使えないので、ゲートを出た通り沿いで「inDrive」を使ってタクシーを呼び、カトマンズのタメル地区にある宿へ移動。

所要時間は約15分、料金は605ルピー(=650円)。
10月2日 お店がどこも開いてない!?静かな祝祭日のカトマンズ

今日から2泊お世話になる宿は、タメル地区の中心にある「ホテル ネパラヤ」。
部屋にはエアコン完備、シャワールームもあって、とても快適だった。
今回ネパールに来た最大の目的は、エベレストベースキャンプへのトレッキング。
明日の朝、ガイドさんが宿まで来てくれる予定で、そのあと装備の買い出しをして、翌朝いよいよ出発となる。

この日はトレッキング準備のため、両替やSIM購入を進めたいところだったけれど…街のお店はどこも閉まっていてなかなか進まず。
とりあえず開いていた両替所で必要最低限のルピーを確保し、「YTO International」というSIMショップでネパールテレコムのSIMカードを購入。
Ncellは高めだったので、今回は見送り。

夕ごはんは日本食が恋しくなって、タメル地区にある「Sanchyan Ramen」へ。

オーダーしたのは、とんこつラーメンと、ほうれん草の胡麻和え。
思っていた以上にクオリティが高くてびっくり。

まさに日本の味!
ビールを飲んだ父もご機嫌で、ネパール初日はこうして静かに終わった。
10月3日 ダサイン中でも見つけたご褒美ビュッフェ朝食

翌朝、朝ごはんを求めて街を歩くも、目星をつけていたレストランはダサインの影響でことごとくクローズ…。
ようやく営業していた「Daali Hotel & Apartment」のレストランを発見して入店。
一泊1万円以上はしそうなハイクラスな宿のレストランらしく、欧米人の宿泊客でにぎわっていた。

ビュッフェには、オムレツやパンケーキ、フルーツ、サラダ、ヨーグルトなどがずらりと並び、とても豪華。

美味しいカフェラテも飲めて、朝からちょっとしたご褒美気分。
10月3日 信頼のガイドと出発前の買い出し

宿に戻ると、約束の時間より早く、ガイドのGel(ゲル)さんとポーターのNurbu(ヌル)さんが来てくれていた。
本当はルクラでガイドとポーターを雇うつもりだったけれど、今年ベースキャンプまで行った知人から「ルクラではいいガイドに当たらないこともある」と聞き、迷った末に事前に手配することに。
以前、アンナプルナをトレッキングした時にお世話になった、ポカラの日本人宿「ゲストハウス空」の山岸さんに相談したところ、エベレスト方面は違う地域ながらも、信頼できるガイドとポーターを手配してくれるとのこと。
今回は、日本語ガイド(日当5,000ルピー)とポーター(日当3,500ルピー)を手配。
※料金は2025年10月現在のもので、今後変更の可能性があります。
この日当には、彼ら自身の宿泊費や食費も含まれているけれど、標高が上がるにつれて物価も上がっていくし、仲介手数料などを差し引くと、手元に残る額はわずかになってしまうそう。
だからこそ、トレッキング中のがんばりに対して、別途チップで感謝を伝えたいと思う。
ガイド&ポーターの手配に興味のある方は、以下の「ゲストハウス空」さんへ。
LINEからでも申し込めるのが便利。
👉 http://nepalpokharasora.g2.xrea.com/
今回は、トレッキング日数分の日当の半額相当を前金として、日本円で山岸さんの口座に振込み。
残りは終了後に支払う方式。
父は膝が悪いので、現地ツアーよりも、ガイドとポーターだけを手配して、自分たちのペースでゆっくり歩けるプランにしたのが正解だった。
事前準備(ジープ手配、許可証の申請、保険など)も、すべて日本語で山岸さん経由で相談できたのは本当に心強かった。
こうして事前に段取りをしてくれていたゲルさん&ヌルさんと、いよいよご対面!
まずは日本から持参した荷物をチェックしてもらい、不足しているものを一緒に買いに行くことに。

タメル地区にはトレッキング用品店がたくさんある。
あらかじめ必要なものはリストアップしていたけれど、ゲルさんの目線から見た「本当に必要なもの」も教えてもらいながら、何軒もお店をまわっていった。
ナムチェに行けば寝袋や高山病の薬も買えると聞いたので、カトマンズでは最低限だけ揃えることに。
今回の旅は、ネパールだけでなくその後も各国を巡る予定なので、父も私も荷物はひとり7kg以内に抑えている。
ただ、エベレストやパタゴニアなど、本格的なトレッキングも組み込まれているため、カッパ上下は日本から持参してきた。
このカッパは、20年以上前に母が購入したもののおさがりで、長年着てきた思い出深いアイテム。
だけど、パタゴニアでのトレッキングが終わったら現地で手放す予定だ。
そのほかの必要な装備は、現地で調達しながら整えていく。

- ダウンジャケット(父用)
- ももひき2枚(父用)
- ダウン手袋
- トレッキングポール(ストック)
- リュック
- ネックウォーマー(自分用)
- トイレットペーパー・シャンプー
- タイガーバーム・リップクリーム
- エベレスト地図
合計:20,470ルピー(=約22,000円)
幸い、信頼できるガイドさんが同行してくれて、価格交渉もサポートしてくれるし、重たい荷物はポーターさんが運んでくれる。
こんなにありがたい環境でトレッキングをスタートできるのは、本当に心強い。

最後に、トレッキングに必要な多額のネパール・ルピーの両替にも付き合ってもらった。
ダサイン期間で銀行は閉まっていたため、街の両替所で対応するしかなく、安全面でもちょっと不安だったので、同行してもらえて本当に安心だった。
レート交渉までしてくれて、助けられっぱなし。
ちなみにこの日は日当が発生しない日だったけれど、ここまでしてもらってお礼なしではいられないので、少額ながら今日の分のチップをお渡しして「明日からよろしくお願いします」と挨拶した。
- 両替:3,450ドル → 483,150ルピー(=520,605円)
- ATMキャッシング:75,000ルピー(=78,252円)
レートだけ見ればキャッシングの方が断然良かったけど、これだけの大金をキャッシングだけで賄うのは不安だったので、事前に米ドルを持参。
日本円→米ドル→ネパールルピーの流れにしたほうが、直接円から両替するよりレートが良かったので正解だった。
(※ただし、ダサイン期間中でなければ、もっとレートのいい銀行で両替できたのに〜という悔しさも少し…)
夕方にはNcellのSIMショップもようやく開いて、空港で買いそびれたSIMを無事ゲット。
これで、ようやくトレッキング準備がすべて完了!

この日の晩ごはんは「Villa Everest Korean Restaurant」でサムギョプサル!
ヒンドゥー教徒が多いネパールでは牛肉はNGだけど、豚肉はOKなことが多いらしい。
明日からはいよいよ、トレッキングへ向けての長い移動がスタート。
これから19日間、高山病のリスクと戦いながら、標高5,364mのエベレストベースキャンプを目指す。
父は膝が悪く、正直かなり不安もあるけれど、頼もしいガイドとポーターが一緒にいてくれることで、「きっとなんとかなる」と思えるようになった。
どこまで行けるかは分からないけれど、できる限り、安全第一で、父と一緒にがんばってみようと思う。
10月1日〜3日:使ったお金
今日から2人分の旅費を記載します。
10月1日
・昼食代(担々麺等):2,100円
・航空券代(日本→カトマンズ):87,940円
・夕食代(弁当等):231バーツ(=1,108円)
・タクシー代(スワンナプーム空港→宿):676バーツ(=3,093円)
・タクシー高速代:30バーツ(=148円)
・宿代(1泊分):2,824円
・ガイド&ポーター代前金:70,000ルピー(=73,710円)
・前金振込手数料:110円
合計:171,033円
10月2日
・朝食代(サンドイッチ等):398バーツ(=1,894円)
・VISA代(30日分/2人分):100ドル(=15,091円)
・タクシー代(空港→タメル地区):605ルピー(=650円)
・宿代(2泊分):4,370円
・夕食代(ラーメン等):2,825ルピー(=3,001円)
・SIM代(ネパールテレコム55GB/28day):1,500ルピー(=1,593円)
・ビール代:300ルピー(=318円)
合計:26,872円
10月3日
・朝食代(ビュッフェ):1,600ルピー(=1,700円)
・父ダウンジャケット:10,000ルピー(=10,625円)
・父ストック:3,500ルピー(=3,719円)
・日用品(トイレットペーパー等):1,220ルピー(=1,296円)
・父ももひき(2枚):2,000ルピー(=2,125円)
・ねこネックウォーマー:500ルピー(=531円)
・リュック:2,500ルピー(=2,656円)
・エベレスト地図:250ルピー(=265円)
・ガイド&ポーターチップ:1,500ルピー(=1,593円)
・SIM代(Ncell無制限/28day):2,000ルピー(=2,125円)
・夕食代(サムギョプサル等):3,550ルピー(=3,772円)
合計:30,407円

