【173】死者の日のオアハカがすごすぎた!パレードと墓地巡り(2025.10.30〜11.1)

メキシコ
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メキシコの伝統行事「死者の日(Día de Muertos)」を体験するため、オアハカの街を訪れた。

マリーゴールドの花やカラフルな飾りで彩られた街には、すでに祝祭の空気が満ちていて、到着したその日から気分は高まるばかり。

10月31日の夜は、ガイコツメイクをしてパレード鑑賞からスタート。

街を練り歩く楽団やダンサー、巨大なガイコツ人形たちの熱気に包まれたあと、深夜には幻想的に飾られた墓地を訪れるナイトツアーにも参加した。

マリーゴールドとろうそくに囲まれた墓、音楽とともに過ごす家族たちの姿に、死と生が自然に共存するメキシコ文化の奥深さを感じる。

そして11月1日の夜には、花籠を頭にのせて舞う女性たちや、火花を撒き散らす踊り手が登場する、迫力のパレードを広場で体験。

命を祝う祝祭の力強さに圧倒された、忘れられない3日間となった。

10月30日 豪華バスでオアハカへ!街はすでに死者の日ムード

北バスターミナル(Terminal Central de Autobuses del Norte)

今日はいよいよオアハカへ向かう日。

朝は配車アプリ「Uber」を使って、北バスターミナル(Terminal Central de Autobuses del Norte)へ向かった。

メトロでも行けるけれど、通勤ラッシュの時間帯に、バックパックを背負いながら高齢の父と移動するのは防犯上の不安もあったため、迷わずタクシーを選んだ。

ターミナルはとても広く、バス会社ごとにカウンターがずらりと並んでいる。

Primera Plusのチケットカウンター

メキシコシティ〜オアハカ間の往復バスチケット(5,048ペソ=40,099円)は、すでにオンラインで手配済み。

今回は、11月5日に利用するメキシコシティ→サン・ミゲル・デ・アジェンデの片道チケットを購入するため、Primera Plusのカウンターへ。

英語は通じないので、グーグル翻訳を使ってスペイン語でやりとりし、無事にチケット(1,540ペソ=12,815円)を購入できた。

フライドチキン専門店「popeyes」

チケットを手にしたあとは、フライドチキン専門店「popeyes」でチキンバーガーセットをテイクアウト。

慌ただしくバス乗り場へと向かう。

ADOの上級バス「GL」でオアハカへ

今回乗るのは、メキシコ最大手の長距離バス会社「ADO(アデオ)」の上級クラス「GL」。

メキシコシティを7時半に出発し、14時20分にオアハカ到着予定。

車体は紫色で、高級感のあるモデル。

ゆったり座席と快適な設備

「GL」は通常のバスよりも座席が広く、フットレストもついていて、とても快適。

乗車時にはペットボトル飲料(ジュースや水)もサービスで配られた。

座席には充電ソケットやモニターもついていて、映画を見ながらリラックスして過ごせる。

死者の日前後はオアハカ便は人気が高く、航空券やバスチケットはすぐに売り切れてしまう。

上級バスは本数が少ないこともあり、私は7月上旬の時点で公式サイトから予約していたのだけれど、それでも希望の日程はギリギリ取れたという感じだった。

車内で朝ごはんタイム

バスは定刻どおりに出発。

さっき買ったチキンバーガーを、広々した座席でゆっくり食べた。

トイレは後方に男女別で設置されていて、途中のトイレ休憩はなし。

バスはノンストップでオアハカを目指してひた走る。

オアハカバスターミナル(ADO Primera Clase)

途中、渋滞や迂回もあり、オアハカのバスターミナル(ADO Primera Clase)には約2時間遅れて到着。

でも、宿までは徒歩5分ほどだったので、長旅のあとの移動としてはとても助かった。

Hotel Casa Maguey

今回の宿は「Hotel Casa Maguey」。

予約サイト経由だとやや高かったので、公式HPから直接予約。

ツインルーム

死者の日シーズンは宿代も高騰するので、私は3月末の時点でツインルーム(共用バスルーム)を4泊分予約しておいた。

料金は合計4,000ペソ(=32,835円)で、事前に760ペソ(=5,874円)をクレジットカードで支払い、残額はチェックイン時に精算という形だった。

この時期に立地の良いツインルームでこの価格は、正直かなりお得だったと思う。

ただ一点、問題があったのはバスルーム。

鍵が壊れていることをスタッフは把握していたのに、注意書きなどの表示がされておらず、私がシャワー中に他の宿泊客の男性にドアを開けられてしまい、全裸を見られるという悲劇が起きた(T_T)

スタッフに伝えると、「鍵が壊れているからノックをするように」という貼り紙をしてくれたけど、最初から注意喚起してほしかった…。

RODADA ICAGRA公園の祭壇

夕方、少しだけ街を散策。

宿のすぐそばのRODADA ICAGRA公園を通ると、マリーゴールドで彩られた立派な祭壇が飾られていた。

死者の日にあわせて故人を迎えるためのもので、「オフレンダ」と呼ばれる伝統の飾りだ。

特設市場
赤線の場所が特設市場

サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂の近くでは、死者の日シーズンにあわせた特設市場も開かれていた。

カラフルなお土産、メスカル、刺繍の民族衣装やアクセサリーが並ぶ屋台がずらり。

質も高く、値切れる店もあればそうでない店も。

買い物と値段交渉も、こうした市場ならではの楽しみ。

私もスカートやネックレスをいくつか購入した。

サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂前のガイコツ人形

ライトアップされたサント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂の前には、大きなガイコツ人形が飾られていて、写真を撮る人たちで賑わっていた。

そのすぐそばには、「墓ツアー(Cementerio Tour)」の客引きも数人いて、ちょっと気になったので声をかけて話を聞いてみた。

死者の日の夜に、飾り付けられた墓地を訪れて、現地の祈りや雰囲気を体感できるという人気のツアー。

紹介されたのは、10月31日の夜に英語ガイド付きで2つの墓地をまわる内容で、途中には夕食もついていて、最後は宿まで送ってくれるというものだった。

料金は一人900〜1200ペソと、思っていたより高めだったのでその場では決めきれず、とりあえずチラシだけもらって保留にした。

パペル・ピカド(切り絵の紙飾り)

通りを歩いていると、頭上にはカラフルなパペル・ピカド(Papel picado)が風に揺れていた。

薄紙を切って模様を作った、メキシコ伝統の紙飾り。

夜にはライトに照らされて幻想的な雰囲気に包まれていた。

La Olla

この日の夕食は、観光客にも人気のレストラン「La Olla」へ。

黒モレとかぼちゃスープの夕食

注文したのは、黒モレ(Mole negro)とかぼちゃのスープ。

黒モレは、チョコレートやスパイス、唐辛子をじっくり煮込んで作る、オアハカを代表する伝統料理。

真っ黒な見た目に驚くけれど、甘みと苦味、そしてほんのり辛さが重なって、奥深い味わいが口に広がる。

かぼちゃのスープは死者の日限定メニューで、優しい甘さがほっとする美味しさだった。

父と2人でシェアして、どちらも美味しく完食。

ベーカリー「Pastelería Carmelita」のパン・デ・ムエルト

帰り道、宿のすぐ隣にあるベーカリー「Pastelería Carmelita」で、パン・デ・ムエルト(Pan de Muerto)を発見。

ふんわりとしたフォルムとかわいらしい見た目に惹かれて、翌朝の朝食用に2つ購入した。

10月31日 ガイコツメイクで夜のパレードと墓地ツアーへ出発!

宿の共有スペースでパン・デ・ムエルトの朝食

朝、昨日買っておいたパン・デ・ムエルトを、宿の共有スペースでいただく。

この宿では、朝の時間帯にコーヒーと紅茶が飲み放題なのが嬉しい。

パン・デ・ムエルトは、死者の日に食べる特別なパン。

ふわふわの甘い生地に砂糖がまぶされ、上には“骨”を模した飾りがのっているのが特徴。

そして、オアハカならではのパン・デ・ムエルトには、なんとパンに顔が埋め込まれている。

そのシュールすぎる見た目に、思わず笑ってしまうほどインパクト大。

父と2種類のパンをシェアしながら、楽しい朝ごはんになった。

朝食後は、墓ツアーを申し込むために、再びサント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂前へ。

結局安いプランは見つからず、昨日チラシをもらった「Aventuras del Hongo 🍄 – Tours en Oaxaca」のツアーに決定。

料金は一人900ペソ。

客引きによって言ってくる金額が違うので、数人に交渉してみるのが大事だと感じた。

中華レストラン「Hong Kong」

お昼は、「中華が食べたい」という父のリクエストに応えて、中華レストラン「Hong Kong」へ。

中華ビュッフェでお腹いっぱい

ここはビュッフェ形式で、酢豚やチャーハン、フルーツなどが食べ放題。

久々の中華にお腹いっぱい満たされた。

食後は宿に戻ってシエスタ。

夜は深夜まで予定が詰まっているので、今のうちに少しでも体を休めておくことに。

路上のガイコツメイクアーティスト

17時ごろ、サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂へ。

聖堂前にたくさん並んでいたガイコツメイクの露店のひとつで、私もメイクをお願いすることに。

店によって料金はさまざまだが、私が頼んだ方は200ペソ(=1,664円)だった。

まず顔全体に白い顔料を塗られ、目のまわりや鼻には黒い塗料がたっぷり。

メイク後にうっかり顔を触ってしまうと、指に顔料がべったりついてしまい、メイクが崩れてしまう。

顔が痒くても触れないのがちょっと辛かったけれど、仕上がりはバッチリだった。

薬局で化粧落としも購入

ガイコツメイク用に、RODADA ICAGRA公園前にある薬局「Farmacia del Ahorro」で、拭き取りタイプのメイク落としシートを購入。

この特殊メイクは普通の石鹸やクレンジングではなかなか落ちないので、こういうアイテムは必須。

パレードに向けて場所取り

薬局のすぐ前で、そのまま夜のパレードを待つことに。

RODADA ICAGRA公園付近はルートの中間あたりで、20時半からの墓ツアーにも間に合う場所。

ここなら、少しでも長くパレードを楽しめる。

待っているあいだに、ガイコツメイクの記念写真もパシャリ。

最初は人も少なかったけれど、だんだんと見物客が増えてきたので、最前列で見たいなら早めに場所を取っておくのがおすすめ。

10月31日パレードのルート図

この夜オアハカの街で行われたのは、「La Fiesta más Viva de Todas(ラ・フィエスタ・マス・ビバ・デ・トーダス)」。

死者の日ウィークのハイライトともいえるイベントで、18時に「フエンテ・デ・ラス・オチョ・レヒオーネス(Fuente de las 8 Regiones)」からスタート。

仮装パレード「コンパルサ(comparsa)」には、楽団やダンサー、華やかな衣装の参加者たちが続々と登場し、街を練り歩いていく。

終着点は、街の中心「アラメダ・デ・レオン公園(Alameda de León)」。

頭上に花火の装置を担いだ人

18時50分ごろ、ついにパレードが目の前にやってきた。

現れたのは、頭上に花火の装置を担いだ人。

火花をバチバチと撒き散らしながら歩く姿に、思わず息をのむ。

火の粉がこちらにまで飛んできそうで、ちょっと怖いくらいの迫力。

日本ではまず見られないような演出だ。

光をともす丸いランタン

続いてやってきたのは、巨大なちょうちんのようなランタンを担いだ人たち。

これはメキシコの死者の日に登場する伝統的な灯りで、ご先祖さまの魂を導く“あかり”の象徴なのだとか。

どこか日本のお盆にも通じる雰囲気があって、懐かしいような、親しみのある美しさだった。

全身を土色に染めて、紙でできた仮面をかぶった人たち

パレードはどんどんにぎやかに。

ブラスバンドの陽気な音楽にあわせて、仮装した集団が次々と登場する。

全身を土色に染めて、紙でできた仮面をかぶった人たち。

もしかしたら、オアハカに古くから伝わる先住民族の神話や精霊を表現しているのかもしれない。

全身を真っ赤に塗った集団

また、全身真っ赤に塗って角をつけた“悪魔”のような集団も。

手には鞭のようなものを持ち、ときどきバチンと地面を叩いたり、くるくると振り回したりしながら進んでいく。

ちょっと不気味だけど、どこか神秘的で目が離せない。

古代の戦士たち

さらに現れたのは、古代文明の時代から抜け出してきたような戦士たちのグループ。

羽飾りをつけ、盾や装飾品を身につけて、堂々と歩く姿が印象的。

おそらくアステカやマヤの戦士や神々、儀式の踊り手たちをイメージしているのだと思う。

巨大人形「モヒガンガ」

ユーモラスな存在感を放っていたのが、巨大な人形「モヒガンガ(Mojiganga)」。

中に人が入って担いでいて、ゆらゆら揺れながら歩く姿がなんとも味わい深い。

刺繍の民族衣装に「FRIDA」と書かれた女性のモヒガンガは、きっとフリーダ・カーロがモデルなんだろうなと思う。

巨大なガイコツの山車(だし)

その後ろには、ライトに照らされた巨大なガイコツの山車(だし)も登場。

ゆっくりと煙をまといながら進んでいく姿は幻想的で、思わず見入ってしまった。

スカートをひらひらと揺らしながら踊る女性たち

スカートを大きくひらひらと揺らしながら踊る女性たちの姿も、とても印象的だった。

これはメキシコの伝統舞踊「フォルクロリコ」。

カラベラメイク(骸骨の顔の化粧)をほどこしている女性

花飾りを身につけ、骸骨メイク(カラベラメイク)を施した彼女たちのダンスには、華やかさのなかにも敬意や祈りが込められていて、見る人の心に強く残る。

命の尊さや、ご先祖さまへの感謝の気持ちが、ひとつひとつの動きからじんわり伝わってくるようだった。

パレードを最後まで楽しんだあとは、いったんホテルに戻ってトイレを済ませ、夜の墓ツアーに備えて集合場所へ向かった。

Aventuras del Hongo 🍄 – Tours en Oaxaca

20時半、「Aventuras del Hongo 🍄 – Tours en Oaxaca」のオフィス前に集合。

20分前に着いたけれど、すでにたくさんのツアー客が集まっていて、オフィス前はごった返していた。

受付でリストバンドとヒカラを受け取る

受付を済ませると、赤いリストバンドと、首から下げる器が配られた。

この器は「ヒカラ(jícara)」と呼ばれるカラバスの実から作られたもので、ツアー中に振る舞われるメスカル用らしい。

英語・スペイン語ツアーでグループが分けられていたけど、参加者が多すぎるのか出発はだいぶ遅れた。

バンに乗り込み出発!

ようやくバンに乗り込めたと思ったら、ガイドがスペイン語しか話さない。(‘A`)

どうやら英語ガイドの人数が足りず、私たちのグループには割り当てられなかったらしい。

幸い、乗客の中にスペイン語がわかる方がいて、簡単な通訳をしてくれて本当にありがたかった。

オアハカ市内は、死者の日の夜で大渋滞。

たった数キロの距離を進むのに1時間20分以上かかって、ようやく最初の目的地に到着。

ライトアップされたマリーゴールドの花畑

まず案内されたのは、マリーゴールドの花畑。

暗闇に浮かび上がるガイコツ

ライトアップされた花々と、ぽわっと浮かび上がるガイコツ人形が幻想的。

暗闇の中に咲き誇るマリーゴールドは不思議な美しさがあり、非日常感がすごい。

でも寒いし眠いしで、体は正直つらかった。

お供え用の花をもらった

ここでお供え用の花をもらい、そのまま隣の夕食会場へ移動。

El Trapiche

夕食は「El Trapiche」というレストランの屋外テラスにて。

料理を受け取って、自由に好きな席で食べるスタイルだった。

トウモロコシの皮で包んだ蒸し料理「タマル」

メインは、トウモロコシの葉で包んだ蒸し料理「タマル(Tamales)」。

トウモロコシ粉の生地「マサ」にラードと具を混ぜて包んだ、メキシコの伝統料理だけど、味は正直かなり微妙…。

他にパン・デ・ムエルトとチョコラテもついていて、全体的には軽食といった感じだった。

会場には、仮面をかぶった“おじいさん”と、ドレス姿のちょっと風変わりな“女性”がロバを連れて登場。

ほかにも、歌を披露する男性などもいて、会場は死者の日らしい陽気で賑やかな雰囲気に包まれていた。

夕食会場から墓地までは再び車で移動。

ここでようやく英語ガイドが同乗してくれて、車内で説明を聞くことができたのは助かった。

墓地「Panteón de Nazareno」

深夜0時、ようやく最初の墓地「Panteón de Nazareno」に到着。

墓の入口でタコスが販売されている

地元の人たちでにぎわう墓地で、入口ではなんとタコスが売られていた。

ガイコツ人形の飾り

ガイコツの飾りも本気度が高く、ブラスバンドがトランペットやチューバを奏でる中、陽気な音楽が墓地に響きわたる。

生演奏をする地元のブラスバンド

死を悲しむ雰囲気ではなく、生を祝うような明るさがあった。

墓を訪れる家族で賑わう墓地

この時期、メキシコでは家族や親族が集まり、マリーゴールドやろうそく、写真、食べ物でお墓を美しく飾る。

中でもオアハカ郊外の町・ソココトラン(Xoxocotlán)は、特に盛大に死者の日を祝う場所として有名。

夜は交通も混雑し、タクシーも捕まりづらいため、個人で行くのはかなり難易度が高い。

だからこそ、今回はツアーに参加してソココトランの墓地を訪れることにした。

マリーゴールドとろうそくで美しく飾られたお墓が並ぶ

「Panteón de Nazareno」は、ソココトランにあるローカルな墓地。

ここは有名観光地ではなく、地元の人たちがごく自然にご先祖さまを迎えている、“暮らしの中の死者の日”を感じられる場所だった。

観光客に対しても温かく、拒絶されるような雰囲気はまったくない。

花やろうそく、飾りつけはどれも丁寧で、お墓のまわりで一晩を過ごす家族の姿がとても印象的だった。

まるで“あの世とこの世がつながっている”ような不思議な空気に包まれていた。

私たちも、地元の方の迷惑にならないよう、そっと静かにお墓を眺めながら時間を過ごす。

約40分ほど滞在したあと、再びバンに乗り込み、次の墓地へ向かった。

バンを降りて墓まで少し歩く

次に訪れたのは、ソココトランでも観光客に特に人気の「Panteón Mictlancíhuatl」。

人が多いため、バンを降りてしばらく道路を歩いて向かう。

Panteón Mictlancíhuatl

入口に着いたところで、モニュメントの前で記念写真をパシャリ。

ド派手な入口で解散&集合

ド派手な装飾のゲートの前で集合時間を確認し、そのまま一旦解散。

なんと、ここでは1時間20分もの自由時間が与えられた。

再集合は同じ場所とのことだけど、参加者の多くはメスカルの振る舞いでほろ酔い状態。

この人混みの中で、本当に全員ちゃんと戻ってこられるのか、ちょっと心配になるくらいだった。

『リメンバー・ミー』の世界へ

Panteón Mictlancíhuatlの雰囲気は、まるで映画『リメンバー・ミー』そのもの。

マリーゴールドの花が地面をびっしり埋め尽くしている。

お墓を囲んで過ごす家族

お墓のまわりには、椅子を出して座る家族の姿。

みんなでおしゃべりしたり、ごはんを食べたり、音楽をかけたり。

墓のひとつひとつが、愛情いっぱいに飾りつけられていて、家族のあたたかさが伝わってきた。

美しく飾り付けられた墓

無数のろうそくに火が灯り、オレンジ色の光が辺りをやさしく照らす。

甘くて温かいロウの香りがふわっと漂い、なんとなく日本のお線香を思い出した。

メキシコでは、ロウの香りが亡くなった人への祈りの場に寄り添う存在なのかもしれない。

ガイコツが飾られたお墓

ガイコツの飾りが施されたお墓もあり、どれも本当に美しく、あたたかな気持ちになった。

バンに乗り込み宿へ帰る

深夜2時50分、なんとか全員集合できてバンに乗り込み、ツアーは終了。

宿に戻ったのは、予定より大幅に遅れた朝4時前。

私は長年憧れていた場所を訪れることができて感無量だったけれど、父にとっては真夜中に墓地を歩くという体験自体が謎だったようで、疲労困憊の様子。

年配者にはちょっと過酷だったかもしれないと、少し反省した夜だった。

11月1日 花籠の踊りから火花の乱舞へ。熱狂のパレード鑑賞

Mercado 20 de Noviembre

昨夜は明け方近くに寝たため、この日は昼近くまでベッドでゴロゴロ。

11時半ごろ、ようやく外に出て、ごはんを食べに出かけることにした。

やってきたのは、ローカル市場「Mercado 20 de Noviembre」。

大衆食堂でランチ

中にはたくさんの食堂が軒を連ねていて、地元の人にも観光客にも人気のスポットだ。

タサホ(左)とチョリソ(右)のお肉セット

市場の大衆食堂で、ランチに選んだのはタサホとチョリソ!

タサホ(Tasajo)は、薄くのばした牛肉を塩で軽く味つけして干したもので、しっかりとした噛みごたえと、噛むほどにじわっと広がる旨みがたまらない。

そしてチョリソ(Chorizo)は、ピリッとスパイシーなソーセージ。

焼きたてアツアツで、ごはんが欲しくなる味だった。

市場のざわめきの中で、ローカル気分をめいっぱい楽しむ、大満足のランチだった。

顔が埋め込まれたパン・デ・ムエルト

市場には、たくさんのパン・デ・ムエルトが並んでいた。

中には、顔が埋め込まれたインパクト抜群のタイプもあって、思わず足を止めて見入ってしまう。

死者の日ならではの光景に、気分もわくわく。

チョコミオ

市場の南側の通りには、チョコラテ専門店がずらりと並んでいた。

冷たい「チョコミオ」を飲みながら、次は隣の「Mercado Benito Juárez」へ。

オアハカチーズ

こちらの市場では、主に食料品やお土産が並んでいる。

目を引いたのは、くるくると巻かれた白い「オアハカチーズ」。

クセがなくてミルキーな味、食感はモッツァレラに似ていて、さけるチーズっぽい。

試食がとても美味しかったので一玉お買い上げ。

市場でリンゴや落花生も購入

果物屋さんでは、明日の朝ごはん用にリンゴを、父のおつまみ用に落花生も購入。

さらに日本の家族へのお土産もいくつか見つけて、大収穫の市場めぐりとなった。

ソカロには祭壇がずらりと並ぶ

市場からの帰り道、街の中心・ソカロに立ち寄ると、広場にはたくさんの祭壇が並べられていた。

砂を使って描かれたアート作品のような祭壇

中には、砂で描かれた農村風景のアートのような祭壇もあって、ガイコツの農夫や細かな模様に見惚れてしまった。

オアハカのメインストリート

ソカロからサント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂へ続く道は、歩行者天国になっていて、オアハカのメインストリート。

どの店も気合の入った飾り付け

たくさんの店が並び、どの店も気合の入った飾り付けで、歩いているだけでも楽しい。

車の中を覗くとガイコツがいた…!

帰り道、ふと路駐してあった車の中を覗くと、ガイコツが座っていて思わず吹き出した。( ゚Д゚)

オアハカの人たちのユーモアセンス、最高。

Sakura Shokudou

宿で少しシエスタをとったあとは、夕方に日本食レストラン「Sakura Shokudou」へ。

日本人女性が経営しているお店で、リーズナブルな価格で本格的な和食が食べられる人気店。

ラーメンと巻き寿司の夕食

この日はラーメンと巻き寿司、そしてカルピスを注文。

ラーメンは優しい味わいで、心も体もじんわり癒された。

夕食後は、オアハカ中心部で行われるパレード「Muerteada de las Chinas Oaxaqueñas」を観に行くことにした。

頭に花かごをのせた女性たちが、バンドの音に合わせて街を練り歩く、地元でも人気の行進イベントだ。

Plaza de la Danza広場でパレード鑑賞

パレードは18時半にArista通りとJP García通りの角を出発し、ゴールはPlaza de la Danzaという広場。

私はあらかじめゴール地点の広場に行き、階段の上に座って場所取りをすることにした。

夕方のうちは人もまばらだったが、19時前になると一気に人が押し寄せてきて、広場はすぐに大混雑。

20時過ぎ、遠くから音楽が聞こえはじめ、カラフルな衣装の人たちが次々と広場に到着した。

広場を埋め尽くす熱狂

ガイコツメイクの子どもたち、踊り子、バンド、巨大人形……色とりどりの人々が次々に現れ、広場を熱気で満たしていく。

お祭りのボルテージは一気に最高潮に達し、まるで街全体が祝福に包まれているようだった。

ランタンを手に踊る女性たち

オアハカの伝統衣装をまとった女性たちが、ガイコツのランタンを手に情熱的なダンスを披露。

スカートをひるがえし、くるくると舞う姿は美しく、どこか神秘的でもあった。

花籠を頭上にのせ、しなやかに舞う女性たち

さらに、色とりどりの花籠を頭の上にのせて、しなやかに舞う女性たちの姿も。

その一歩一歩が、オアハカの文化と誇りを感じさせる。

火花のダンスパフォーマンス

そして、会場の熱気がピークに達したそのとき――頭に花火装置を背負った踊り手が登場し、ぐるりと回転するたびに、火花が観客の目の前にシャワーのように降り注いだ。

まるで火の雨の中で舞っているかのような、圧巻のパフォーマンス。

あまりの近さに、「えっ、大丈夫!?」と身構えてしまうほどで、火の粉がこちらに飛んできそうで本当に怖かった。

火のシャワーが観客の目の前に降り注ぐ

でもその“恐怖と興奮”が入り混じった感覚こそが、オアハカの死者の日の醍醐味。

魂たちもこの光の中に舞い降りてきたんじゃないかと思えるほど、幻想的で、ちょっと危険な夜だった。

フィナーレの打ち上げ花火

そしてフィナーレは、夜空に大きく打ち上がる花火。

パァン!と響く音とともに、火の粉が高く舞い上がり、広場の人々が一斉に見上げる。

拍手と歓声があふれ、地上の熱気がそのまま空へと昇っていくようだった。

亡き人たちへの祈りが、まばゆい光となって夜空へ届いていくような、そんな時間。

昨日のパレードも素晴らしかったけれど、今夜のイベントはひときわ心に残るものになった。

墓巡りにはあまり乗り気じゃなかった父も、パレードでは動画を撮りまくっていて、楽しそうに笑っていたのが嬉しい。

オアハカまで来て、本当によかったと感じる。

心からそう思えた、忘れられない一夜になった。

10月30日〜11月1日:使ったお金

10月30日

・タクシー代(宿→北バスターミナル):130ペソ(=1,120円)
・バス代(メキシコシティ→サン・ミゲル・デ・アジェンデ):1,540ペソ(=12,815円)
・朝食代(ハンバーガーセット):398ペソ(=3,311円)
・バス代(メキシコシティ↔オアハカ):5,048ペソ(=40,099円)
・前金分宿代:760ペソ(=5,874円)
・宿代(3泊分):3,240ペソ(=26,961円)
・薬局買い物代(シャンプー等):73ペソ(=607円)
・夕食代(黒モレ等):610ペソ(=5,076円)
・朝食代(パン):100ペソ(=832円)

合計:96,695円

10月31日

・墓ツアー代:1,800ペソ(=14,978円)
・薬局買い物代(のど飴等):84ペソ(=699円)
・自分用スカート:1,100ペソ(=9,153円)
・昼食代(中華ビュッフェ等):382ペソ(=3,178円)
・ガイコツメイク代:200ペソ(=1,664円)
・化粧落としシート:35ペソ(=291円)
・ドライバーチップ:30ペソ(=249円)

合計:30,212円

11月1日

・昼食代(タサホ等):280ペソ(=2,330円)
・チョコミオ:40ペソ(=332円)
・チーズ:60ペソ(=499円)
・落花生:20ペソ(=166円)
・Tシャツ(お土産):100ペソ(=832円)
・手提げバッグ(お土産):250ペソ(=2,080円)
・りんご(2個):30ペソ(=249円)
・水:20ペソ(=166円)
・父用ネックレス:330ペソ(=2,746円)
・夕食代(ラーメン等):280ペソ(=2,330円)
・ビール:28ペソ(=233円)

合計:11,963円