【22】オマーンからヨルダンへ 復路航空券事件と空港パニック(2025.4.25)

ヨルダン

オマーンの首都マスカットから、アラブ首長国連邦(UAE)のシャールジャを経由して、ヨルダンの首都アンマンへ移動した日。

今回利用したのは、どちらの区間もシャールジャを拠点とするLCC「Air Arabia(エア・アラビア)」。

順調にいくはずの移動日だったけれど、マスカット空港で予想外のトラブルに巻き込まれた。

なんと、チェックインカウンターで「ヨルダンを出国する航空券を提示しないと搭乗券は出せない」と言われたのだ。

え、日本の外務省の海外安全HPにそんな記載あったっけ──!?

パニックになりながらも、その場でヨルダン→エジプトの航空券を購入し、なんとか搭乗券をGET。

ようやくたどり着いたアンマンでも、今度は「シャワーからお湯が出ない」事件が発生(笑)

今回は、復路航空券に翻弄されたチェックインの様子と、到着後の小さな宿トラブルの記録。

マスカット空港で復路航空券を求められ大ピンチ

オマーン最後の朝は、冷蔵庫に残っていた食材をかき集めて朝ごはん。

バナナ、トマト、きゅうりは、サイードが分けてくれたものだった。

冷蔵庫からかき集めた食材で朝食

朝食後、タクシーでマスカット空港へ。

マスカット空港のチェックインカウンター

前日にオンラインチェックインは済ませていて、Eチケットも手元にある。

でもLCCでは、「紙の搭乗券がないと保安検査を通れない」とか「トランジットで問題になる」みたいなケースもある。

今回のシャールジャ乗継ぎ時間は2時間50分しかないし、ここで搭乗券を出してもらっておいたほうが安心だろう、と思ってチェックインカウンターへ。

……が、それがまさかの落とし穴。

「ヨルダン出国の航空券がないと搭乗券は出せません」と言われてしまった。

このまま諦めてEチケットで保安検査に突撃するか?

それとも、トランジット時のトラブルを避けるために、ここで復路航空券を買っておくか?

しばらく悩んだ末、私は後者を選んだ。

たしか、エクスペディアなら24時間以内ならキャンセル無料だったはず──と思い出し、スカイスキャナー経由でエクスペディアの航空券を探す。

だけど、なぜか表示はタイバーツ、言語も英語とタイ語のまま。

「なんでバーツ!?」とツッコミたくなったけど、焦っていたし時間もなかったので、そのまま購入。

購入画面をカウンターに見せると、ようやく搭乗券を発券してもらえた。

心臓に悪いスタートだった……。

空港内のカフェ

チェックインを終えたあと、手元に残っていた最後のリアルでカフェに立ち寄る。

カフェラテ、サラダ、ラップサンドの3点セット。

特別豪華でもないのに、しめて9.6リアル(=3,544円)……さすが空港価格。

カフェラテ、サラダ、ラップサンドを購入

朝ごはんを食べたばかりだったので、カフェラテだけ飲んで、あとの2品は昼ごはん用にとっておいた。

飛行機までバス移動

シャールジャ行きのフライトは沖止めで、バス移動。

エア・アラビア

エア・アラビアは、アブダビからマスカットに来たときにも使ったので今回で2回目。

搭乗時間は約1時間と短く、あっという間にUAEのシャールジャに到着した。

シャールジャ空港トランジット|Eチケットでも問題なし?

さて、トランジットの保安検査では試しにEチケットをスマホで表示してみた。

普通に通過できた。

……やっぱりEチケットで問題なかったのか。

私の心配しすぎだった。

今後エア・アラビアを使うときのいい教訓になったと自分を慰める。

続いて、急いでエクスペディアで復路航空券をキャンセルしようとしたら、予約したのは「エクスペディア・タイ」だったと判明。

地域設定をタイに切り替え、タイ語オンリーのサイトに悪戦苦闘しながら、パソコンの翻訳機能を駆使してなんとかキャンセル成功。

朝から予想外の疲労感でぐったり。

卵入りラップサンド

食欲もなく、サラダは夜までキープ、卵入りラップサンドだけを食べた。

アンマン行き搭乗開始

搭乗時間になり、アンマン行きのゲートへ。

オマーンとヨルダンは時差1時間、フライト時間は約3時間だ。

アンマン空港から市内へ|バスとUberで宿まで移動

不安な気持ちでイミグレへ向かう

日本パスポートならアライバルビザ無料と聞いていたが、不安いっぱいでイミグレへ。

「どこに滞在するの?」など数問されたあと、「Have a nice trip!」の一言とともにスタンプをバンッと押されて、あっさり通過。

ビザのシールもなく、普通のスタンプだけだった。

SIMカードショップ

空港フロアにはSIMショップが3軒並んでいる。

右端の「Umniah」で19GB・通話付きSIMを13.6ディナール(=2,726円)で購入。

現金で払いたかったので、近くのATMでキャッシングして対応した。

アンマン市内に向かうバス乗り場

空港出口すぐに市内行きバス乗り場があり、チケットカウンターでチケット(3.3ディナール=661円)を購入。

バスのチケットカウンター

だけど、「止まっているバスは満員、次のバスは1時間10分待ち」と告げられ、呆然。

ミニバスは臨時便?

……すると、臨時のミニバスが到着し、すぐに出発できることに!

ラッキー!

ミニバス車内
7th Circle

空港からバスに揺られること約1時間。

市内西側にある「7th Circle(セブンス・サークル)」で下車。

ここからはUberで宿まで向かう。

カード決済にしていたのに、運転手が「カードNO!現金で!」と要求。

ネットで見たとおりの二重請求パターンだ。

ここで引いたらダメだと思い、5分間「クレカ決済してるから払わない」と言い続けた。

最終的に運転手が折れて、無事に宿へ向かうことに成功。

Uberタクシーで宿へ

乗車時間は約30分。

運転手は気まずい空気を歌でごまかしてきて、ちょっとかわいかったので、評価は★5にしておいた。

レトロな手動エレベーターの宿と、まさかの水シャワートラブル

アンマン パシャ ホテル

アンマンでは「アンマン パシャ ホテル」に5泊。

ローマ劇場の目の前という好立地で、朝食付1泊2,345円と格安。

エレベーターのドアは手動式

ただし建物はかなりレトロで、エレベーターのドアは手動式。

むき出しのカゴが上下するタイプ

中は柵も何もないむき出しのカゴが上下するタイプで、ちょっとスリリングだった。

むき出しの状態でエレベーターのカゴが上下に移動

部屋に荷物を置いて、シャワールームにシャンプーがなかったので買いに行くことに。

小売店

周辺を歩き、小さいシャンプーを探したけれど、売っておらず。

ボディーローションと固形石鹸

代わりに店員さんが「これあげるよ!」とボディローションと固形石鹸をプレゼントしてくれた。

シャシリクを調理している店員

さらに、肉を焼く屋台でシャシリクを眺めていたら、店員さんが肉片を分けてくれた。

ヨルダンの人たちの温かさに、着いたばかりなのに一気にこの国が好きになった。

そしてホテルに戻り、シャワーを浴びようとすると──お湯が出ない。

フロントに言うと、すぐに別の部屋に替えてくれた。

新しい部屋
バスルーム

新しい部屋にはちゃんとお湯タンクがあって安心。

朝買ったサラダ

朝買ったサラダを食べ、この日はぐっすり眠った。

4月25日:使ったお金

今日は航空券と宿代5泊分、SIMカード代もまとめて支払ったので、出費はかなり多め。

オマーンでは、空港で残っていたリアルをすべて使い切ったこともあり、カフェでの支払いが意外と高くついてしまった。

・航空券(オマーン→ヨルダン):15,460円

・タクシー:1.5リアル(=553円)
・空港カフェ代(サラダ等):9.6リアル(=3,544円)

・SIMカード(19GB):13.6ディナール(=2,726円)
・バス代:3.3ディナール(=661円)
・シャンプー類:2.6ディナール(=521円)
・タクシー代:3.06ディナール(=643円)
・宿代(5泊分):11,727円

合計:35,805円