【24】沈まない湖でぷかぷか浮遊!死海と泥パックを満喫(2025.4.27)

ヨルダン

今日は、ずっと楽しみにしていた死海へ。

世界でいちばん海抜が低いこの塩の湖は、塩分濃度がとにかく高くて、沈もうとしても沈まない。

ぷかぷかと水の上に浮かんでいるだけで、笑いが止まらないほど不思議な感覚だった。

さらに、ミネラルたっぷりの泥を体中に塗ってパックすると、肌はつるつるのもちもち。

自分の腕をいつまでも触っていたくなるくらい、すべすべになった。

泳いで、泥塗って、最後はパラソルの下のビーチベッドでお昼寝。

今回は、死海でぷかぷか&泥パックを満喫した1日の旅の記録。

JETTバスに乗って、日帰りで死海へ出発!

アンマンから死海へは、国営の長距離バス会社「JETT(ジェット)」を利用。

バスチケットだけの販売もあるけれど、今回はリゾートホテル「O Beach」での滞在と昼食がセットになった往復ツアー(35ディナール=7,255円)を、JETTの公式サイトからネットで予約して参加した。

移動もビーチもランチもすべて込みで、初めてでも気軽に楽しめるプラン。

JETT Abdali Office

朝はUberで「JETT Abdali Office」まで移動。

オフィス前に停車したバスに、スマホの予約確認メールを見せて乗車。

出発は8時。

O Beachリゾートで、死海をのんびり満喫

途中の7th Circleで数名ピックアップしながら、アンマンから約2時間で死海に到着。

O Beachのチケットブース


到着後、O Beachのチケットブースで予約メールを見せて入場チケットを受け取る。

ほかのバスの乗客たちはバスチケットだけだったようで、その場でデイパスを購入している人が多かった。

私はネットで事前予約していた分、5ディナール(=1,026円)お得だった。

リゾートの入口
世界でいちばん低い場所、海抜マイナス430メートルの死海

リゾートの入口では、死海の海抜に関する案内板がお出迎え。

死海は海抜マイナス約430メートルで、地球上で最も低い場所にある。

実はこの死海、年々少しずつ水位が下がっていて、面積も昔よりかなり縮小している。

近年では年間1メートル以上のペースで水位が低下していると言われていて、その原因は、

・ヨルダン川からの水の流入減少
・農業や工業用水による過剰な水の使用

このままだと、2050年には干上がる可能性もあるなんて話も。

今の死海の姿を見られたのは、貴重な体験だったのかもしれない。

ホテルのレセプション

建物に入ると、まずはホテルのレセプション。

ここでチケットの半券をちぎってもらい、いよいよリゾート内へ。

残った半券は、昼食のレストランに入るときに必要になるので、なくさないように注意。

リゾートからの死海の眺望

リゾートの目の前には、どーんと死海が広がっている。

一見すると海のようだけれど、実はこれ、海ではなく塩湖。

ヨルダンとイスラエルの間にある、外海とつながっていない内陸の湖だ。

それなのに、塩分濃度はなんと海水の約10倍もある。

そのおかげで、体が自然に浮かんでしまうという不思議な水辺。

そして塩分が高すぎるせいで魚などの生き物が生息できず、まさに「死海」という名前の通りになっている。

向こう岸に見えるのはイスラエルの山並み。

静かで、人も少なく、独特な風景が広がっていた。

宿泊棟

リゾート内には宿泊棟もあって、私が乗ってきたバスには、ここに泊まってのんびり過ごす人の姿もあった。

死海ビューのプール

日帰り利用でも使える死海ビューのプールがあり、その中にはバーカウンターも設置されていて、プールに浸かりながらドリンクを楽しめるようになっている。

プールにはバーカウンターも
ビーチベッドが並ぶ

プールサイドにはビーチベッドがずらりと並び、ここで海を眺めながら昼寝するのもきっと気持ちいい。

ぷかぷか浮かんで、泥を塗って、ビーチでお昼寝

「O Beach」リゾートの敷地内から、階段を降りてそのまま死海へアクセスできる。

「O Beach」リゾート客専用エリア

このビーチはリゾート宿泊者専用のエリアになっていて、貴重品などの管理もそこまで神経質にならなくて大丈夫そう。

ビーチベッド、シャワー、そして死海の泥まで、すべて無料で使えるのがありがたい。

死海の岸辺には、塩の結晶がびっしりと固まっている

死海の岸辺には、まるで白い珊瑚のように見える塩の結晶が、岩や流木に層になってびっしりと固まっている。

これは水分が蒸発して塩分が結晶化し、何層にも重なっていくことでできるものらしい。

まるで白い珊瑚のよう

美しいけれど、かなり尖っていて危険。

裸足で歩くと怪我をするので絶対にやめたほうがいい。

実際に足を血だらけにしている人も見かけた。

たぶんその傷で死海に入って、激痛に悶えたに違いない…。

ビーチサンダル必須。

今回のツアーには、私のほかに日本人女性のYOKOさんも参加していて、すぐに仲良くなって一緒に死海を満喫。

死海は塩分濃度がとても高く、人の体が沈まないことで有名。

だからよくある「新聞や本を読みながら浮かぶ写真」も、ほんとに簡単に撮れる。

YOKOさんはさすがで、ちゃんと英語の本を持参していた。

本を読みながら死海に浮かぶ

私も借りて真似してみる。

もちろん読めないけど、読んでる風で(笑)

おかげで「それっぽい」写真が撮れて大満足(*´∀`*)

岸に上がる時は怪我をしないよう注意

岸に上がるときは、鋭い塩の結晶で足を切らないよう、慎重に一歩一歩進む必要がある。

ここで怪我をすると、その後死海に入るたびに、塩分がしみてとんでもない痛みに襲われることになる。

死海の泥

岸辺には、死海の泥もたっぷり置いてある。

この黒っぽい泥には、マグネシウム、カルシウム、カリウムなど、肌に良いとされるミネラルが豊富に含まれていて、天然の美容パックとして有名。

ドロっとしている

日本だと高価で売られているこの泥を、現地で全身に惜しみなく塗れるなんて、なんて贅沢…!

ただし塩分も多く含んでいるので、目に入るとめちゃくちゃしみるらしい。

こわいのでおでこは避けて、顔の下半分と腕や脚に塗りたくる。

怪物みたいなシュールな姿に

なんだか怪物みたいなシュールな姿になっていた(笑)

泥が乾くまで日光浴

日光の下で泥が乾くのを待ち、表面がパリパリになったら死海に入って泥を落とし、最後にシャワーでしっかり洗い流す。

すると、びっくりするくらい肌がつるつる・もちもちに……!

いつまでも撫でていたくなるような、自分の肌じゃないみたいな触感に感動。

この泥パックは、肌の負担を考えると1日3回までが推奨らしいけど、私は2回で十分満足。

ビーチベッドで昼寝

死海でぷかぷか浮かび、泥パックも楽しんで、心はすっかり満たされた。

ビーチベッドで少し休もうと横になったら、あまりの気持ちよさにそのまま爆睡。

目が覚めたら、なんと14時半。

ランチの提供時間は13時〜16時だったので、急いでシャワールームへ向かった。

シャワールーム

レストランのすぐそばにあるシャワールームは、個室がたくさんあり、脱衣スペースとシャワースペースがしっかり分かれていてとても使いやすかった。

手洗い・メイクスペース

手洗いやメイク用のスペースも広くて快適。

シャワーでさっぱりしたあとは、ここで日焼け止めを塗り、いざランチへ。

死海を眺めながら、テラス席で贅沢ビュッフェランチ

レストランの入口で、ランチのチケットをスタッフに渡して入場。

死海ビューのテラス席

席は屋内とテラス席から選べるが、迷わず死海ビューのテラス席を選んだ。

死海を眺めながらの食事なんて、そうそうできるものじゃない。

ビュッフェ

ビュッフェ台には、サラダ類、ヨルダン料理、パスタ、デザートなどが並んでいて種類も豊富。

ビュッフェ

飲み物は水すら有料なので、バーカウンターで別途注文するスタイルだった。

バーカウンター
死海を眺めながらランチ

昼寝のあと、死海を見ながらゆっくりと味わうランチは、思っていた以上に贅沢な時間だった。

デザートはコーヒーと共に

食後はコーヒーを注文して、デザートと一緒にゆったりといただく。

レストランで記念写真

レストランのスタッフに「写真撮ってもらえますか?」とお願いしてみたら、笑顔で快く引き受けてくれ、色んな角度から何枚も撮ってくれた。

そのホスピタリティに、思わずほっこり。

そんなふうにのんびりと過ごしていたら、あっという間に集合時間の16時20分に。

気づけば、まるっと1日が過ぎていた。

帰りのバス車内

帰りのバスでも、行きと同じくぐっすり爆睡。

アンマンに到着後、昨日も訪れた「Hashem Restaurant Down Town」へYOKOさんと一緒に向かった。

ファラフェル、フムス、ムタバルを囲みながら、お互いの旅の話に花が咲く。

この旅で日本人と出会ったのは、YOKOさんが2人目だった。

こんなにゆっくり日本語を話したのは、出発してから初めてかもしれない。

母国語で何気ない会話ができる時間が、想像以上に心に染みた。

4月27日:使ったお金

リゾートホテル「O Beach」での滞在と昼食がセットになった死海ツアーはかなりお得!

移動も施設利用もビュッフェも全部込みで、この価格はコスパ高すぎた。

・タクシー代(2回分):2.81ディナール(=602円)
・死海ツアー:35ディナール(=7255円)
・コーヒー代:2ディナール(=410円)
・夕食代(ファラフェル等):2ディナール(=410円)

合計:8,677円