【3】タシュケントの地下鉄は美術館?旧ソ連のデザインに魅せられて(2025.4.6)

ウズベキスタン

昨夜、同室になった中国人女性Chrisとすっかり意気投合。

タシュケント名物の大釜で炊く炊き込みご飯『プロフ』を一緒に食べに行くことに。

その後は別行動で、旧ソ連時代の雰囲気が色濃く残る美しい地下鉄の駅をいくつか巡り、ウズベキスタン国立応用美術館で伝統工芸の展示を見学。

夜には再びChrisと合流し、まるでディズニーランドのような雰囲気が広がるMagic Cityへ。

そして、次の目的地ヒヴァへ向かうため、深夜発の寝台列車に乗車。

今回は、そんな1日中タシュケントを満喫した旅の記録をお届けします。

名物プロフを巨大鍋で!タシュケントの味を堪能

中央アジアの定番料理『プロフ』。

タシュケントでは『Besh Qozon』というレストランが有名で、観光客だけでなく地元の人たちにも人気。

超巨大鍋で作るプロフ

店の外には薪窯が並び、巨大な鉄鍋でプロフを炊きあげる様子が迫力満点。

薪窯で作られている
巨大な肉の塊を目の前で切っている
馬肉ソーセージとうずらが添えられたプロフ

馬肉のソーセージ、うずらの卵などがトッピングされ、大皿に盛られたプロフはなかなかのボリューム。

脂っこさが特徴でもある料理なので、私は半分ほどで満腹に。

食事中はChrisとお互いの旅の話に花が咲き、あっという間に時間が過ぎていった。

食事を終えたあと、Chrisとはいったん別行動に。

私はひとりでタシュケントの街を巡ることにした。

美術館よりも美しい?旧ソ連デザインの地下鉄駅探訪

タシュケントの地下鉄は旧ソ連時代に建設されたもの。

駅ごとにテーマが異なり、美術館のような装飾が施されている。

改札

乗車はクレジットカードをタッチするだけ。

運賃はなんと約1,855スム(約21円)という破格の安さ。

車内のようす
電車がホームに到着したようす

電車もどことなくロシアっぽい。

いや、ロシア行ったことないんだけど、なんとなく。(笑)

地下鉄路線図

地下鉄は現在4路線あり、改札を通らなければ各路線を自由に乗換できる。

照明の形が特徴的なBodomzor駅

Bodomzor駅はプロフのレストランに行くために利用した。

照明のデザインが特徴的でかわいらしい。

幻想的なライティングのYunus Rajabiy駅

Yunus Rajabiy駅は乗換のため利用したが、幻想的なライティングが印象的。

綿花をモチーフにした壁画があるПахтакор駅

Пахтакор駅は綿花をモチーフにした壁画がある。

Пахтакор駅からAlisher Navoi駅へ乗換

Пахтакор駅からAlisher Navoi駅へ乗換する途中、ホームに下るエスカレーターで見た壁画も美しい。

まるで宮殿のようなAlisher Navoi駅


Alisher Navoi駅の荘厳な雰囲気は、まるで宮殿のよう。

宇宙がテーマのKosmonavtlar駅

宇宙がテーマのKosmonavtlar駅は他の駅とは一味違う。

宇宙飛行士の斬新なデザイン

旧ソ連時代に宇宙開発がどれほど重要だったかをうかがい知ることができる。

タシュケントの地下鉄駅は、個性豊かなデザインが目を楽しませてくれる。

国立応用美術館で出会う、伝統刺繍スザニの魅力

地下鉄を乗り継ぎ向かったのは、ウズベキスタン国立応用美術館。

スザニ

この美術館では、伝統刺繍布「スザニ」や、各地の工芸品が多数展示されている。

スザニのデザインには地域ごとの特徴があり、サマルカンドは太陽の円、タシュケントは月と星、ブハラはザクロ、ヒヴァは植物模様と、バリエーションも豊富。

スザニ
スザニ
テキスタイル工芸品
建物も美しい

美術館そのものも、かつてロシア公使の私邸だった建物を利用しており、建築自体が見どころのひとつ。

Seoul MunとMagic Cityで楽しむ夜のタシュケント

夕方、宿のWi-Fiが不安定だったので、近くのカフェでブログ執筆。

その後、Chrisと合流するため向かったのは「Seoul Mun」。

Seoul Mun

川沿いにレストランやショップが並ぶ、オシャレな新スポット。

中国料理の水餃子

ちょっと肌寒くなってきたので、中華料理屋で水餃子を注文。

お会計はWechatペイで支払い、36.5元(=739円)だった。

食後歩いて近くにあるMagic cityに行った。

Magic city

こちらも、レストランやショップがたくさんあるエリアで、地元民で賑わっていた。

なぜか城がある

なぜか城があってライトアップされている。

なんだかディズニーランドに来たみたいだ。

キンキラ衣装のパフォーマー

キンキラ衣装のパフォーマーもいた。

室内遊園地のアトラクション

室内遊園地もあって、気になるアトラクションがいくつか並んでいたけれど、夜行列車の時間が迫っていたので、ざっと一周だけしてから、Chrisと一緒にタクシーで宿へ戻った。

寝台列車で西へ、目的地はシルクロードの街ヒヴァ

シャワーを浴びたあと、Tashkent Yuzhniy駅へタクシーで移動。

タシュケントには駅が2つあり、ヒヴァ行きの寝台列車はYuzhniy駅発なので注意が必要。

Tashkent yuzhniy駅

駅では荷物検査のみで改札はなく、そのままホームへ。

ホームにはすでに列車が入線していた

22時頃駅についたが、22時48分発の列車はすでに入線していた。

ホームにいた鉄道係員に、事前にウズベキスタン鉄道の公式サイトで買っておいたEチケットを見せて、自分の車両へ乗り込む。

私のベッド

寝台列車は4人部屋で、私は下段のベッドを予約。

下段なら窓からの景色が見えるからだ。

車掌が配ってくれたシーツを受け取り、自分でベッドメイキング。

タオルも貸してもらえるので、翌朝の洗顔に使えそう。

同室のウズベキスタン人女学生と少し会話。

彼女はサマルカンドでの試験を受けるためにこの列車に乗ったとのこと。

配慮されているのか、女性同士が同じ部屋になることが多いようだが、上段ベッドは男性2人だった。

この日は観光でたくさん歩いたこともあり、列車が発車してしばらくすると、ぐっすり眠りについていた。

4月6日:使ったお金

ウズベキスタンでは、地下鉄やYandexタクシーがとにかく安い。

地下鉄の駅を巡るだけでも、まるで美術館を回っているような感覚に。

夜行列車で移動すれば、移動と宿代の節約も叶う。

・地下鉄(2回乗車):約3,710スム(=42円)
・昼食(ピラフ):76,800スム(=877円)
・トイレ利用:3,000スム(=34円)
・美術館入館料:40,000スム(=456円)
・カフェ利用(2回):2回利用で65,000スム(=742円)
・タクシー(3回):47,000スム(=536円)
・夕食(水餃子):36.5元(=738円)
・ナッツ購入:20,000スム(=228円)
・夜行寝台列車(タシュケント→ヒヴァ):346,550スム(=4,225円)

合計:7,878円