【53】ナミビアでアライバルビザ取得!SIM購入もひと苦労な初日(2025.5.31)

ナミビア

ついにやってきた運命の瞬間。

南アを出国し、いよいよナミビア側のイミグレへ。

果たして、パスポートしか持っていない私は入国できるのか──。

ドキドキしながらビザ申請書を記入し、クレジットカードで1,600ナミビアドルを支払うと、拍子抜けするほどあっさりと入国スタンプが押された。

ほっとしたのも束の間、今度は荷物検査でまさかの足止め。

真夜中の冷え込みの中、2時間近く立ちっぱなしで待たされ、心も体もぐったり。

そしてウィントフックに着いても、待ち受けていたのはSIM購入に1時間の大行列。

物価は高いし、治安も心配だし、もう体力も気力も限界──。

そんなナミビア初日は、心も体もごっそり削られた1日だった。

深夜の国境越えとアライバルビザ取得のドキドキ体験

南アフリカを出て、ついにナミビア側のイミグレーションに到着。

手元にあるのはパスポートだけ。

入国できるのか、正直かなり不安。

VISA申請書

緊張しながら記入したビザ申請書を提出し、クレジットカードで1,600ナミビアドル(=13,665円)を支払うと、驚くほどあっさり入国スタンプが押された。

金さえ払えば入れるのか、という気持ちを抑えつつ、とりあえずひと安心。

ところが次の関門、荷物検査で事態は一変。

検査対象になった乗客の中に禁止品を持っていた人がいて、まさかの2時間足止め。

気温は一桁、真夜中の寒空の下で立ちっぱなしの拷問タイム。

南ア側で1時間、ナミビア側で2時間。

計3時間もかかって、ようやく深夜1時すぎにバスが再出発。

疲労困憊のまま、気づけば朝まで爆睡していた。

サバンナが広がる

目覚めると、車窓には草がぽつぽつ生えた荒涼とした大地が広がっていた。

サバンナらしいこの景色は、南ア側とはまた違った趣で、旅の舞台が変わったことを感じさせる。

途中のトイレ休憩では、ナミビアではチップを求められることはなかったが、ATMを見つけたので念のためキャッシング。

治安が気になるウィントフックで、大きな荷物を抱えたまま現金を下ろすのは避けたかったので、ここで済ませておけたのは安心だった。

SIM購入に大行列!宿にたどり着くまでが長かった…

午前11時半、バスはウィントフックのIntercapeオフィスに到着。

Wi-Fiはなく、SIMもまだ持っていない私は、もちろん配車アプリLEFAも使えない。

宿までは歩いて行ける距離だけれど、大きなバックパックを背負い、全財産を抱えて街を歩くのはさすがに不安。

しかも、目的の宿「Chameleon Backpackers」周辺では、宿泊客を狙った強盗が出ることもあると聞いていた。

そのため、もともと到着後はまずSIMを手に入れるつもりで計画していた。

少し時間はかかるけれど、安全のためにも先にSIMを入手し、配車アプリを使える状態にしてから宿へ向かうことにした。

ショッピングモール『Wernhil』

徒歩10分ほどのショッピングモール「Wernhil」へ向かい、通信会社MTCを探す。

MTC店舗の前に長蛇の列

中は広くて少し迷ったが、なんとか店舗に到着──と思ったら、まさかの大行列。

店前には30人以上、店内の椅子にも順番待ちの人がぎっしり。

MTC店内も大混雑。座ってる人も全員順番待ち

まさかSIMを買うだけでこんなに待たされるとは…。

1時間後、ようやく順番が来て、SIMプランを確認。

SIMプラン表

7GBで79ナミビアドルか、25GBで249ナミビアドルの2択。

中間がないのが惜しい。

今回はナミブ砂漠やオプウォなどの僻地を自力で回る予定だったので、迷わず25GBの方を選んだ。

カード代が別だったようで、合計310ナミビアドル(=2,534円)。

パスポートを提示して契約し、アクティベートもすぐに完了。

モール内のスーパーで食材もまとめて買い、タクシーで宿へ向かった。

本来なら徒歩10分の距離だけど、LEFAの最低料金50ナミビアドル(=422円)を払ってでも、安全には代えられない。

癒しの宿「Chameleon Backpackers」でようやくひと息

Chameleon Backpackers

午後3時、ようやく今日の宿に到着。

中庭にはプール、緑に囲まれた空間にビーチベッド。

ここがウィントフック?と疑うほどの癒しの空間だった。

ドミトリーは男女混合ドミのみで少し高めのため、思い切って個室を選択。

1泊4,000円のドミに対し、個室は約6,500円。

+2,500円でこの快適さなら悪くない。

部屋入口

私の部屋は、プールサイドにある茅葺き屋根の2階。

室内

室内もナチュラルで落ち着いた雰囲気、ソファもあり、旅の疲れがほっと癒される空間だった。

シャワールーム

ベッド裏にはシャワールームもあり、設備も快適。

自炊した夕食

共用キッチンで夕食を自炊し、パスタ、目玉焼き、トマト、フルーツのシンプルな晩ごはん。

キッチンには塩やティーはあるけど、油がなかったので目玉焼きがフライパンにくっついてしまったのはご愛嬌。

この日はキッチンで日本人旅行者2人と出会い、一緒に食事を囲んだ。

ケープタウンではまったく日本人を見かけなかったので、久々に日本語で話せたのが嬉しい。

旅の情報をやり取りしながら、少しだけ気持ちがほぐれていくのを感じた。

ただの移動日だと思っていたけれど、ふたを開けてみれば、心も体もフル稼働の一日になっていた。

5月31日:使ったお金

ナミビア初日は想定外の出費が多く、特にビザ代が痛かった…。

宿代も高めなので、今後は自炊で節約モードに切り替え。

・バス代(ケープタウン→ウィントフック):880ランド(=7,391円)
・VISA代:1,600Nドル(=13,665円)
・SIMカード(25GB):310Nドル(=2,534円)
・スーパー買い物代:248Nドル(=2,027円)
・タクシー代(Wernhil→宿):50Nドル(=422円)
・宿代(2泊分):1,539Nドル(=12,582円)

合計:38,621円