【58】オプウォから帰還直後、クレジットカードが不正利用!?(2025.6.5)

ナミビア

朝4時、まだ空が暗いうちにオプウォのバン乗り場へ。

少数民族の人たちも一緒に乗り込むローカルバンに揺られながら、約9時間かけてウィントフックへと戻る長距離移動。

ようやくたどり着いた懐かしの宿「Chameleon Backpackers」で、ゆっくり休める…はずだったのに、まさかの事件が待っていた。

深夜に届いた、見覚えのないカード利用の認証メール。

それも3件。

旅の相棒として重宝していたお気に入りのクレジットカードが、まさかの不正利用──!?

疲れと混乱が押し寄せる、長い夜の幕開けだった。

真っ暗な早朝、ウィントフック行きのバンに乗車

真っ暗な早朝、全財産を背負って夜道を歩くのは、治安の良いオプウォでもさすがに心細い。

宿のスタッフに相談すると、「他の人たちが集まってて、ちゃんとバンに乗れたのを確認するまで付き添ってあげるよ。」と、優しい申し出。

感謝しつつ、バン乗り場(Namcorというガソリンスタンド前)へ。

ウィントフック行き乗合バン

すでに多くの乗客が集まっていて、私は15人乗りバンの最後の1人だった。

前日の夜に宿の人と一緒に乗り場へ行き、ドライバーに「明日の4時に来るように」と言われていたおかげで、ギリギリ間に合った。

もし少しでも遅れていたら、乗り損ねていたかもしれない。

送ってくれた女性に小さなお礼を渡すと、慣れていないのか驚いた顔をして、笑顔で手を振ってくれた。

車窓から見る朝日

バンがオプウォを出てしばらく走った頃、サバンナの地平線から朝日が昇ってきた。

私は一番前の席だったが、ドライバーの横にもう1人男性が座ってきて、かなり窮屈。

荷物トレーラーも荷物で山盛り状態、かろうじてネットがかかっているだけで、バックパックを載せるのは不安すぎる。

結局、足元に荷物を置いたまま出発。

まさに地獄のようなドライブの始まり。

ようやく5時間後、隣の男性が下車。

やっとスペースに余裕ができたと思ったら、今度はヒンバ族の男性が連れていた女の子が隣にちょこんと座ってきた。

ヒンバ族の女の子と記念写真

子どもなのでスペースも十分。

写真を撮ったり話しかけたり、ほっこりした時間を過ごしているうちに、あっという間にウィントフックに到着。

約9時間の移動を経て、懐かしの宿「Chameleon Backpackers」へ

ウィントフック到着!

降車場所はオプウォ出発時と同じ場所。

あのときは不気味に感じた通りも、昼間は人通りが多く、怖さはまったくなかった。

ヒンバ族の男性

ヒンバ族のお父さんとも道中すっかり仲良くなり、写真を撮ってもいいか尋ねたら快くOKしてくれた。

彼は伝統的な民族衣装を身につけていて、首飾りや腰巻、足首の装飾までしっかり揃っていてとても印象的だった。

タクシー配車アプリ「LEFA」で車を呼び、再び「Chameleon Backpackers」へ。

ツインルーム

今回は前回と違い、茅葺きではない建物内のツインルーム。

夜も寒くなく、快適そのもの。

前回の部屋は風情があって素敵だったけど、夜はかなり冷えたので、今回の方が断然過ごしやすい。

夕食

お昼をスナックで済ませたので、少し早めに夕食の準備。

定番のパスタ、目玉焼き、トマト、フルーツ、ジュース。

この日も宿には日本人が3人。

ケープタウンでは全然見かけなかった日本人旅行者と、ここでは毎回誰かしら一緒になるのが不思議。

情報交換しながらのんびり食事できるのは、やっぱり心強い。

安心したのも束の間…まさかのクレカ不正利用で大パニック!

深夜0時を回った頃、スマホに届いた3件の不審なメール。

どれも「クレジットカードの利用認証」の通知だった。

内容を確認すると、見覚えのない店舗で、7ドルや6ユーロといった少額決済を試みた形跡。

これは、カードが使えるか試す「テスト利用」の典型パターン。

成功すると高額決済を連発される可能性がある。

このカードは海外キャッシングに最適で、手数料も安く、アプリから即時返済もできる旅の心強い味方だった。
ATMの選び方やスキミング対策にもそれなりに気をつけていたつもりだったけれど、それでも狙われてしまったらしい。

原因は特定できないが、スキミングされた可能性もあるし、カード番号を無作為に組み合わせて試す「総当たり攻撃」による不正利用かもしれない。

いずれにせよ、放っておけば高額な決済がされる危険性がある。

とにかく一刻も早く、カードを止めなければいけなかった。

すぐに「My050」のアプリでカード会社に電話連絡しようとしたけれど、まさかのアプリ不調。

仕方なく、日本にいる親に連絡を取り、親の電話からカード会社にかけてもらい、スピーカーで3者通話。

なんとか停止手続きにこぎつけた。

ただしこのカード、もう新規発行はされていないもの。

止めたら二度と使えない──その覚悟が必要だった。

迷った末に、泣く泣く停止。

他にもカードは持っているので旅は続けられるけど、一番頼りにしていたカードだっただけにショックは大きかった。

結局、明け方まで対応に追われることに。

体も心も、へとへとの一日だった。

6月5日:使ったお金

この日は移動日で出費は最低限に抑えたつもりだったけど、やっぱりウィントフックの宿代は高い…(‘A`)

・チップ代:30Nドル(=242円)
・乗合バン代(オプウォ→ウィントフック):350Nドル(=2,832円)
・軽食代(お菓子等):49Nドル(=396円)
・タクシー代(乗合バン降り場→宿):85Nドル(=687円)
・宿代(2泊分):1,710Nドル(=13,836円)

合計:17,993円