昨夜は深夜にブハラへ到着したため、この日は宿でのんびりと過ごす時間が多め。
さらに、砂漠の乾燥で喉に違和感があり、なんだか風邪をひきはじめている気配も…。
念のため薬局で風邪薬を購入し、今日は無理せず体を休めながらの観光に。
夕方には少し体調が回復してきたので、ブハラ歴史地区を軽く散策。
かつてのキャラバンサライ(隊商宿)やバザール、モスク、メドレセなど、見どころ満載のエリアを歩いてみた。
今回は、2500年以上の歴史を持つオアシス都市・ブハラの静かで美しい風景をお届けします。
朝食レストランで突然のコニャックダンス!?
昨夜1時すぎに宿にチェックインしたため、朝は少し遅めに起床。

宿は「Antique Rizvon Hotel」。
歴史地区まで徒歩圏内という立地の良さに加え、朝食付きの個室が1泊約2,000円とお手頃だったのでここに決定。

朝8時ごろ、朝食を食べにダイニングへ。

料理は少しずつ小皿で運ばれてくるスタイルで、パンやジャム、ソーセージ、チーズ、目玉焼きなどが順にテーブルへ。


ウズベキスタンの朝ごはん「ポーリンチ」も登場。
雑穀?をミルクで煮た、優しい味の朝食メニューだった。

そこへロシア人らしき団体の宿泊客も食堂に集まり始め、部屋に流れていたロシアミュージックに合わせて、ひとりの女性がなんとコニャックダンスを踊り出した!
朝食会場でまさかのダンスタイム。
さすが自由な旅人たち、思わず見とれてしまった。

朝食後、喉の痛みがやはり気になったので、宿のスタッフに薬局の場所を尋ね、近くの薬局へ。
症状を伝えると、のどスプレーと飲み薬をすすめられた。

飲み薬は食後に1日3回服用するようにとのこと。
2つ合わせて84,000スム(約932円)とちょっと高めだったが、体調には代えられない。
宿に戻ってしばらく休み、昼食をとるため旧市街へ出かけることに。
ラビハウズでのんびりランチとバザールめぐり

旧市街の中心には、「ラビハウズ」と呼ばれる池がある。
周辺にはカフェやレストラン、古いメドレセが建ち並び、市民や観光客の憩いの場として賑わっていた。

池のほとりのレストランに座って、サラダとコンポート(果物のシロップ漬けジュース)を注文。

甘くてフルーティーなコンポートは、風邪気味の体に染みわたる。
ビタミン補給で早く治そう!
昼食後は、ブハラ名物「タキ(Toki)」と呼ばれるかつての隊商宿バザールを散策。
現在はお土産屋が並ぶショッピングエリアとなっていて、主なスポットは以下の3つ。
- Toki Sarrofon(タキ・サラフォン)
- Toqi Telpakfurushon(タキ・テルパクフルシャン)
- Toqi Zargaron(タキ・ザルガロン)
それぞれ特徴的な名前がついているが、基本的に売られているのはスカーフ、陶器、装飾品、スパイスなど。
気に入ったお店があれば、じっくり選ぶのも楽しい。








ブハラで人気のお土産といえばコウノトリのハサミ。
デザインはオス・メスから選べる。

個性的なデザインの錠前も売っていて、興味を惹かれる。

スパイス屋さんもあって、カラフルなスパイスが所狭しと並んでいる。
香りに誘われてついつい足を止めてしまう。
日本で買うと高価なスパイス類も、ここでは比較的お手頃。
Toqi Zargaronを抜けると、目の前に2つの歴史的メドレセが現れる。

アブドゥルアジス・ハン・メドレセ(Abdulaziz Khan Madrassah)は、ブハラ随一の美しい装飾が見どころ。

ウルズベク・メドレセ(Ulug’bek madrasasi)は1418年に建てられた、中央アジア最古のメドレセ。
2つは向かい合わせに建ち、歴史と芸術の息吹が交差するエリア。
ユルタキャンプツアーを探してS&P Travelへ
夕方、翌日の予定を考えながら、以前から気になっていたユルタキャンプツアーを探すことに。
Googleマップで見つけた「S&P Travel」は宿から徒歩圏内だったので、直接訪ねてみた。

ちょうどオーナーは不在だったが、奥さんが電話で連絡を取ってくれ、少し話をすることができた。
「ブハラ発 → アイダール湖でユルタ宿泊 → 翌日サマルカンドへ」という希望を伝えると、チャーター車で220ドル(約31,675円)との提案。
他の旅行者と一緒なら割引も可能だが、一人参加の場合はどうしても割高になるらしい。
少し予算オーバーではあったが、明日詳しく相談できるとのことで、朝9時に宿で再び会う約束をしてこの日は終了。
人気レストラン「Old Bukhara」でディナー&夜の街歩き

夜は人気レストラン「Old Bukhara」で夕食。
テラス席は予約で満席だったため、屋内の落ち着いた席に通された。

トマトベースのスープ「マスタヴァ」と野菜入りのピラフを注文。
スープは優しい味わいで、体調が万全でない日にもぴったり。

食後はライトアップされた旧市街をぶらぶら散歩。

夜のタキは昼間とは違った表情で、静かな美しさをたたえている。

最後に訪れたのはブハラ屈指の夜景スポット、カラーン・モスクとミナレット。
まるで絵画のように浮かび上がるその姿は、まさに幻想的。
明日は昼間に改めて見学に行く予定。
体調を回復させつつ、ブハラの雰囲気をしっかり堪能できた一日。
薬が効いて、明日はもっと元気になれますようにと祈りながら就寝。
4月10日:使ったお金
この日は薬と食事代のみの、控えめな出費。
・薬:84,000スム(=932円)
・昼食(サラダ等):61,000スム(=677円)
・水とチーズ:15,000スム(=166円)
・夕食(マスタヴァ等):92,000スム(=1,021円)
合計:2,796円