【96】生ウニに感動!アフリカ最西端と島めぐりの1日(2025.7.13)

セネガル

今日は、ダカール近郊の見どころをローカル気分でめぐる1日旅へ。

まずは、アフリカの未来を象徴する巨大モニュメント「アフリカルネサンス像」へ。

その後、アフリカ大陸の最西端・アルマディ岬で大西洋を望み、午後はボートに揺られてンゴール島へ渡った。

ランチはまさかの生ウニとアワビの串焼き──海沿いの街ダカールならではの、新鮮なシーフードに感動!

移動はほぼローカルバスを使って節約&冒険気分満点。

沈みかけのボートにローカルとぎゅうぎゅう詰めで乗り込んだ体験も含め、セネガルの日常に少しだけ溶け込めた、そんな1日。

ローカルバスに揺られて!巨大モニュメントを見学

夕食用に買っていたサラダ

昨日の疲れが残る朝。

夕食用に買っておいたサラダを朝ごはんに回すことにした。

フランスパンとヨーグルト、カフェオレも加えて、朝からしっかりエネルギー補給。

今日はダカール近郊を、路線バスを乗り継いでまわる計画。

バスの番号や停留所の位置など、宿「大和」のオーナー原田さんやインターン生の方たちに丁寧に教えてもらったおかげで、事前準備はバッチリ!

まずは「アフリカルネサンス像」へ。

宿の近くのバス停

宿の近くのバス停から61番のバスで向かうと聞いてしばらく待っていると、ついに61番が到着! 

61番バスでアフリカルネサンス像へ

運転手に手を挙げて合図を送り、止まった瞬間にさっと乗り込む。

バスの中で切符購入、言葉が通じず四苦八苦

車内はなかなかの混雑ぶり。

最初は勝手がわからなかったけれど、鉄格子に囲まれた座席に座っていた男性が車掌さんだと気づき、チケットを買いに行く。

しかし、簡単な英語すらまったく通じず、支払いには大苦戦。

行き先によって料金が異なるようで、Googleマップを見せたり、周りの乗客に助けてもらったりしながら、なんとか150フラン(=39円)の切符をゲット。

Garage 61の向かいのバス停で下車

「Garage 61」近くのバス停で下車し、ここからは歩いて目的地を目指す。

アフリカルネサンス像に到着!その圧倒的な存在感

バスを降りた時点で、すでに遠くにその姿が見えていた像。

徒歩15分ほどで到着した「アフリカルネサンス像」は、高さ52メートルを誇るアフリカ最大級のブロンズ像だ。

長い階段を見上げると、空に向かって突き出すように立つ巨大な男性像。

その隣には、女性像と子どもの姿も。

アフリカの未来への希望と自立を象徴するモニュメントとして、今やダカールを代表する観光地となっている。

像の内部は小さな博物館に

像の土台部分は建物になっていて、チケットを購入して中へ。

博物館内の展示

1階にはアフリカ諸国の独立運動や文化、歴史を紹介するパネル展示が並び、それぞれの国の歩みが簡潔にまとめられている。

ちょうど入場したタイミングでスタッフによる無料の館内ツアーが始まり、参加してみることに。

……が、説明はすべてフランス語。

内容はまったく理解できず、途中からは展示を静かに眺めるモードへ切り替えた。

2階と3階には、アフリカの伝統衣装や工芸品の展示があり、中にはちょっと謎めいた人形なども。

ひと通り見学を終えて再び1階へ。

巨像の中をエレベーターで展望台へ

館内にはエレベーターが設置されていて、最上部の展望フロアまで一気に上がることができる。

ただしエレベーターはかなり小さく、一度に乗れるのは5人程度。

巨大な像の“内部”を上昇していく感覚は、ちょっと不思議で面白い。

展望フロアからの眺望

展望フロアは男性像の頭部に位置し、小さな窓から外を眺められるようになっている。

窓のすぐ外には、女性像の顔が間近に現れて驚いた。

目や唇のラインがくっきりと浮かび上がり、まるで巨人と目が合ったような迫力!

窓の外には、果てしなく広がる大西洋と、ダカールの街並み。

展望台からの見晴らしは、文句なしに最高だった。

海を眺めて贅沢ランチ!山盛りウニとアワビ串に舌鼓

像の見学を終えたあと、ふたたびバスを降りた場所まで戻り、そこから49番のバスに乗って「ロンポン・アルマジ(Rond Point des Almadies)」へ向かう。

ロンポン・アルマジ(Rond point des Almadies)

ロンポンからは、炎天下の中をひたすら歩くこと30分。

日差しが容赦なく体力を奪っていくけれど、ここまで歩いてでも食べたいお目当てのレストランがある。

La Maree Chez Adji

それが、大和のインターン生に教えてもらったローカルの人気店「La Maree Chez Adji」。

新鮮なシーフードが手頃な値段で楽しめる、穴場のレストランだ。

大西洋を望む絶景を眺めながら味わうのは──なんと、生ウニ!

生ウニがたくさん!

出てきたトレイには、ウニがこれでもかというほど山盛りに。

ざっと15個はあっただろうか。

それでお値段わずか2,000フラン(=525円)というから驚きだ。

ライムをキュッと絞り、スプーンでホジホジしながら食べるウニは、濃厚でとろけるような美味しさ。

ウニ好きにはたまらない一品だった。

あわびの串焼きとフランスパンも

さらに注文したのは、あわびの串焼き。

付け合わせのサラダにフランスパンまでついていて、見た目以上に食べ応えがある。

ビサップ(ハイビスカスのジュース)も頼んで、合計4,500フラン(=1,176円)。

味もボリュームも文句なし、ローカル価格で大優勝のランチだった。

ようやく到達!アフリカ大陸最西端・アルマディ岬へ

お土産屋がひしめく小道

食後は、レストランを出てお土産屋がひしめく小道を抜け、アフリカ大陸最西端のポイントへと向かう。

Plage Privee du Club Med

雑多な売店の並ぶ道を歩き抜けると、その先に現れたのは、ビーチで海水浴を楽しむ人々の姿。

ここをさらに進んだ先に、目的の岬がある。

最西端に立つ、世界各都市への距離標識


最西端には、世界各都市への距離を示す標識が立っていた。

そこにはもちろん「Tokyo」の文字も。

その距離、13,110km──よくもまぁ、こんな遠くまで来たもんだ。

今回の旅では、アフリカ大陸の最南西端・喜望峰にも立ち寄った。

そして今、最西端・アルマディ岬にいる。

別にここに何か特別な建造物があるわけでもないけれど、それでも「ここが大陸の果てなんだ」という感覚がじわじわと胸に込み上げてくる。

ここまでの旅路は、決して平坦ではなかった。

楽しいことばかりじゃなく、辛いことも、しんどかったこともたくさんあった。

それでも、英語もままならない女ひとりが、アフリカをこうして旅してこられた。

危険だ、無理だと言われながらも、1日1日を積み重ねて、今ここに立っている。

自分でも信じられないけど、ちゃんと旅してきた。

ちゃんと楽しんできた。

だからこそ、今日のこの達成感は、何にも代えがたい。

よくがんばったね、と自分に言ってあげたい。

そして思う。

この旅はまだまだ続くけど、これからもまだ見ぬ“世界の果て”を目指して、私は旅を続けていくのだ。

アフリカ大陸最西端

アフリカ大陸最西端の岬には、セネガルの国旗が誇らしげにはためいていた。

その瞬間に撮った写真の中の自分は、心から満ち足りた顔をしていた。

足元ビショビショ、ぎゅうぎゅうボートでンゴール島へ

アルマディ岬からンゴール島へ向かうには、バス移動だと徒歩区間が長すぎるため、ここは無理せず配車アプリ「YANGO」でタクシーを呼ぶことに。

夕方近くなり、日差しと疲れで体力もそろそろ限界だった。

ンゴール島行きの船乗り場があるビーチ

到着したのは、ンゴール島行きの船が出ているビーチ。

ビーチは多くの海水浴客で大にぎわい。

船を待つ人々

列に並んでいたライフジャケット姿の人々の近くに、ボートチケットを売っているお兄さんがいたので、声をかけてチケットを1,000フラン(=261円)で購入。

チケットと引き換えにライフジャケットを受け取る

すぐ近くの建物でチケットと引き換えにライフジャケットを受け取る。

「乗客全員にライフジャケット?どんな船なんだ?」と思っていたら、現れたのは衝撃の船。

沈没寸前!? 限界ギリギリのローカルボート

姿を現したのは、なが~い木製のボート。

桟橋もないので、海に足を突っ込みながらビシャビシャになって乗り込むスタイル。

ビーサンと短パン必須だということを、身をもって理解した。

しかもこのボート、見た目以上に人を詰め込んでいて、これ本当に浮かんでるの!? と不安になるほど。

足元には水が溜まっている

足元にはすでに水がたまっていて、「えっ…穴空いてないよね…?」と内心ざわつく。

板張りの床を慎重に進み、奥から順に木の板に座っていく。

10分ほどでンゴール島へ

スレスレの水面を10分ほど揺られながら、ボートはンゴール島を目指す。

上陸時には「我先に!」と降りようとする乗客でボートがぐらんぐらん。

本気で転覆するかと思ったほどのスリルだった。

ローカルで大賑わい!ンゴール島ビーチ

到着したンゴール島のビーチは、ゴレ島と同じくローカルたちでまさに“芋洗い状態”。

ものすごい密度で海に浸かっていて、逆に感心してしまうほど。

けれど、島の雰囲気はどこかのんびりしていて、都会の喧騒とはまったく違う空気が漂っている。

島はのんびりした雰囲気

緑が生い茂る細い道を歩いていくと、壁や道端に意味不明だけどなんだか可愛らしいオブジェやアート作品がぽつぽつと現れる。

不思議なオブジェ

自然とアートが混ざり合った、不思議な魅力を放つ小さな島──それがンゴール島だ。

灼熱の中で、ロゼワインを一杯だけ

今日はアフリカルネサンス像の博物館くらいしかエアコンに触れていない。

体はぐったり。

そんなとき見つけた、ボート乗り場近くのレストラン。

ここで冷えたロゼワインを一杯だけ注文し、しばしクールダウン。

熱気と疲労を癒やしてくれる、至福の一杯だった。

帰りのボートはちょっとマシ

行きのチケットを買うときに「往復で1,000フランだよ」と言われた気がしたのだけれど、帰りに乗ろうとしたら再び1,000フランを徴収された。

もしかして私の聞き間違い?それとも帰りのボートがちょっとマシだったから…?

英語が通じにくいので、真相はわからずじまい。

アエロポール道路沿いにあるバス停

島から戻ったあと、歩いてアエロポール通りへ向かう途中、フルーツを売るおばちゃんから、見るからに美味しそうなマンゴーを購入。

明日の朝ごはんが楽しみだ。

最後は35番バスに乗って、宿まで帰還。

宿に着くなり、あまりの疲労でベッドにバタンと倒れ込んだ。

電気も消さず、そのまま朝まで──もはや「眠った」というより「気を失った」に近かった。

7月13日:使ったお金

今日はローカルバスやボートを活用したおかげで、観光費はかなりお得に。

セネガルらしい体験がぎゅっと詰まった、冒険と節約の1日だった。

・バス代(宿→アフリカルネサンス像):150フラン(=39円)
・アフリカルネサンス像入場料:3,000フラン(=784円)
・バス代(アフリカルネサンス像→アフリカ最西端):150フラン(=39円)
・昼食代(ウニ等):4,500フラン(=1,176円)
・タクシー代(アフリカ最西端→ンゴール島船乗り場):1,100フラン(=287円)
・ンゴール島へのボート代:1,000フラン(=261円)
・グラスワイン:2,500フラン(=653円)
・本土へのボート代:1,000フラン(=261円)
・マンゴー:500フラン(=130円)
・バス代(ンゴール島船乗り場→宿):150フラン(=39円)
・売店買い物:600フラン(=156円)

合計:3,825円