【149】チュニス観光は不運続き!博物館休館日でシーシャ三昧な一日(2025.9.8)

チュニジア

今日は朝から散々な一日だった。

意気揚々と向かったバルドー博物館は休館日、代わりに覗いてみたハマムも閉まっていて、とことんタイミングが合わない。

午後はオリーブモスクに挑戦するも通行人からスカーフなしでは入れないと言われ、伝統邸宅Dar Lasramもなぜか閉館。

観光らしいことは何ひとつできなかったけれど、その代わりにメディナのカフェでシーシャをふかし、地元の人に混じってのんびり過ごす時間を満喫した。

屋上から眺めたモスクや道端の猫たち、そして思いがけない雨までもが、忘れられない一日の記憶として残った。

カスバ広場からバルドー博物館へ──まさかの休館日

カスバ広場

今日はチュニス郊外にあるバルドー博物館を目指し、旧市街の中心にあるカスバ広場から配車アプリ「inDrive」でタクシーを呼んだ。

カスバ広場はチュニスの政治・行政の中心で、周囲には政府庁舎や歴史的な建物が立ち並び、町の重厚な空気を感じさせる。

ところが、博物館に着いてみるとまさかの休館日。

月曜日は休みなのに確認不足だったのだ。

こんな初歩的なミスはあまりないだけに、思わず自分を呪いたくなる。

仕方なく流しのタクシーを捕まえてメディナにとんぼ返り。

朝から出鼻をくじかれ、今日はどう動こうかと頭を抱えつつ、せめてローカルのハマムでも行こうと探したけれど、どこも閉まっていて空振り。

とことんツイていない一日の幕開けとなった。

レモン味アイス

気を取り直して、レモン味のアイスを片手にのんびりメディナを歩く。

メディナの住宅街

中心部から少し外れると閑散とした住宅街が広がり、昼間でも人通りが少ない道もある。

ひったくりが多いとも聞いていたので、周囲に気を配りながら慎重に歩いた。

ハムゥダ・パシャ モスクのミナレット

迷路のような路地を抜けると、17世紀に建てられた「ハムゥダ・パシャ・モスク」のミナレットが現れる。

重厚な石造りの四角い塔は、オスマン朝の影響を感じさせる堂々たる姿で、旧市街のランドマークらしい存在感を放っていた。

人気カフェ「Café du Souk」でシーシャと長居タイム

Café du Souk

さらに歩いてたどり着いたのは、宝石店や土産物店がひしめくスークの一角にある人気カフェ「Café du Souk」。

タイルや装飾が素朴ながらも洒落ていて、入った瞬間にチュニジアらしい雰囲気に包まれる。

微妙に効いているエアコンがありがたく、店内は買い物の合間に休む地元の人々でいっぱいだった。

シーシャとストロベリージュース

ここでシーシャとストロベリージュースを頼むと19ディナール(=965円)。

シーシャは途中で炭を2回も交換してくれて居心地抜群。

気づけば3時間以上も長居してしまい、ローカルに混じってゆったり過ごす贅沢な時間を味わえた。

オリーブモスク入場に挑戦、そしてまたもや空振り

オリーブモスクのミナレット

午後は、15時から17時25分だけ入れるという情報を頼りに、メディナ最大のモスク「オリーブモスク」へ向かった。

8世紀に創建された歴史あるモスクで、かつてはイスラム学問の中心として栄えたという。

アーチや回廊に囲まれた中庭は美しいと評判で、ぜひ見たかったのだが、入口で通行人から、「スカーフを着けていない女性は入れない」と止められてしまった。

Googleマップの口コミには「貸しスカーフで入れた」と書いてあっただけに残念。

明日もう一度挑戦してみようと思う。

代わりに伝統的邸宅「Dar Lasram」へ足を延ばしたが、こちらも閉館。

Googleマップでは16時まで開いているはずなのに……。

今日は本当にことごとくうまくいかない。

道端でくつろぐ猫

観光を諦め、道端でくつろぐ猫たちを眺めつつ「El Mrabet Cafe」へ。

El Mrabet Cafeの夕食と屋上から望むメディナの景色

El Mrabet Cafeのカフェスペース

手前のカフェスペースは伝統装飾が施され落ち着いた雰囲気、奥に進むと一転して広々とした華やかな空間が広がり、食事を楽しむ人々でにぎわっていた。

奥にある食事スペース

エアコンも効いていて快適、まさに地元の人に愛される人気店だった。

フルーツ盛り合わせ

暑さで食欲がなかったので、まずはフルーツ盛り合わせを注文。

スイカ、メロン、バナナ、缶詰のパイナップル、そして高級ナッツとして親しまれる生アーモンド。

爽やかで栄養価も高く、いいアクセントになっていた。

アンダルシア風オムレツ

食欲が戻ってきたところで、アンダルシア風オムレツも追加。

チーズや野菜がたっぷり入った大きなオムレツに、サラダとパンまでついてボリューム満点。

最初に頼んだフルーツ盛り合わせと合わせて28ディナール(=1,422円)で、内容を考えるとかなりお得に感じた。

屋上からオリーブモスクのミナレットとメディナを一望

食後は屋上の展望スペースへ。

そこからはオリーブモスクのミナレットが間近にそびえ、メディナ全体を一望できた。

しばらく景色に見入っていると、空に雨雲が広がり、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。

夏のチュニスでは珍しい雨だが、9月は季節の変わり目で時折こうした雨に出会うこともあるらしい。

思いがけない雨に急かされるように、宿へと足を急いだ。

今日は不運続きで観光らしいことはほとんどできず、シーシャをふかしていただけの一日。

しかも昨日の海老入りオジアにあたったのか、朝からお腹の調子がいまひとつ。

明日こそは元気を取り戻して、バルドー博物館にリベンジしたい。

9月8日:使ったお金

今日は休館日に当たってしまい、無駄にタクシー代を払う羽目になった。

・タクシー代(メディナ→バルドー博物館):7.7ディナール(=391円)
・タクシー代(バルドー博物館→メディナ):5.5ディナール(=279円)
・カフェ代(シーシャ等):19ディナール(=965円)
・ポストカード代(2枚分):2ディナール(=101円)
・夕食代(フルーツ等):28ディナール(=1,422円)

合計:3,158円