【154】バイエルンチケットが大活躍!ヴュルツブルクからフュッセン移動日記(2025.9.13)

ドイツ

5ヶ月ぶりに口にしたインスタント味噌汁のやさしい味から、この日が始まった。

今日はヴュルツブルクから、家族4人でフュッセンへと向かう移動日。

事前にネットで購入しておいた「バイエルンチケット」は、1日乗り放題で最大5人まで使えるお得な切符。

ローカル列車のボックス席に座り、昨日のワインを片手にゆったりと流れる景色を楽しむひとときは、小さな贅沢だった。

途中アウクスブルクでのスムーズな乗り換えを経て、フュッセンには午後到着。

駅から徒歩1分の便利なホテルにチェックインし、日曜の店舗の休業に備えてまずはスーパーで3日分の食料をまとめ買い。

夕食は、生ハムメロンやチーズを少しずつ並べて部屋ごはんに。

初めて食べた赤い実・レッドカラントの酸味が、いいアクセントになった。

観光はしなかったけれど、列車の窓から広がるバイエルンの風景を眺めているだけで、心がふわっと満たされるような一日だった。

朝は味噌汁とパンでほっと一息、日本の味に癒される

パンや味噌汁の朝食

朝7時。

部屋でパンやフルーツを軽く食べる。

そして何より美味しかったのが、日本から家族が持ってきてくれたインスタント味噌汁。

5ヶ月も日本を離れていると、日本のやさしい味がしみわたる。

バイエルンチケットで出発!ヴュルツブルクから鉄道の旅へ

ヴェルツブルク駅

8時10分にチェックアウトし、ホテルの目の前にあるヴュルツブルク駅へ。

ミュンヘン行きのローカル鉄道に乗車

8時41分発のミュンヘン行きローカル列車に乗って、いざフュッセンへ向かう。

今回使ったのは、事前にネットで購入しておいた「バイエルンチケット」。

ドイツ・バイエルン州内のローカル列車(普通・快速)に1日乗り放題で、最大5人まで一緒に使えるお得な切符。

ICEやICなどの特急列車は使えないけれど、ゆったり移動を楽しむにはじゅうぶん。

今回は4人で使って、料金はたったの62ユーロ。

家族旅行にはありがたい、破格の移動手段だ。

ローカル列車でワインタイム、のんびり景色に心ほぐれる

テーブル付きのボックス席でワインタイム

まずはミュンヘン行きの列車に乗り、3時間弱かけてアウクスブルクへ。

4人用のボックス席に座り、しばらくはのんびりと車窓を眺めていた。

すると、まわりの乗客たちが次々とお酒を飲み始めた。

それを見た父がそわそわし出し、「昨日のワインあるぞ」とゴソゴソ。

昨日飲み残していたフランケンワインとお菓子を取り出し、私たちも乾杯。

ローカル列車で、ワイン片手に景色を眺めるひととき。

まるで小さな贅沢旅行。

アウクスブルク駅でフュッセン行きに乗り換え

アウクスブルク駅では20分ほどの乗り換え時間があったけれど、到着してみると、隣のホームにすでにフュッセン行きの列車がスタンバイしていた。

慌てることなく、そのまますぐに乗車。

菓子パンの昼食

昨日スーパーで買っておいた菓子パンをお昼ごはんにかじりながら、外の景色を眺めて過ごす。

車窓に広がる、まるで北海道の風景

車窓には、どこまでも広がる草原や牛の群れ、小さな集落…。

どこか北海道にも似た、のどかで広々とした風景が広がっていた。

そんな景色に見とれているうちに、2時間弱の旅はあっという間。

フュッセン駅到着

13時42分、列車は終点のフュッセン駅に到着。

駅チカで快適!フュッセンの宿にチェックイン

手前の建物がCentral City Hotel

かわいらしい駅舎のすぐ目の前に、本日から2連泊する「Central City Hotel」がある。

駅から徒歩1分で、最高の立地。

コネクティングルーム

今回予約していたのは、2部屋がドアでつながっているコネクティングルーム。

ドアで繋がれたツインルーム

片方はダブル、もう片方はツインで、家族4人でもほどよい距離感が保てて快適。

シャワールーム

シャワールームには大きな洗面台があり、使いやすさも◎。

冷蔵庫とケトルもついていて、自炊や軽食にも便利な設備。

明日は日曜日で、ドイツでは多くのスーパーが閉まる。

そのため観光は後回しにして、まずは街のスーパーへ買い出しに。

今日の夕食、明日の朝食・昼食、明後日の朝食──合計4食分の食材と飲み物をまとめ買い。

合計105.2ユーロ(=18,234円)。

外食なら1回でこのくらい軽く飛ぶから、部屋ごはんでのんびり過ごすのも悪くない。

ハム、チーズ、パン、フルーツ、ワイン…冷蔵庫はすっかり満杯に。

フュッセンの街並み

買い物ついでに、お土産もゲット。

自宅用には定番のマグネット、家族の職場用にはチョコレート。

石畳のかわいい街並みを歩きながら、お土産を抱えてホテルに戻る。

生ハムメロンとチーズで、部屋ごはんをゆったり楽しむ

部屋で夕食

今日の夕食は、生ハムメロンにサラダ、チーズなどを少しずつ盛り合わせて、部屋でのんびり楽しんだ。

中でも印象的だったのは、レッドカラントという真っ赤な小さな果実。

初めて食べたけれど、そのピリッとした酸味がチーズとよく合って、いいアクセントになっていた。

そしていよいよ明日は──バイエルン王ルートヴィヒ2世が夢見て築いた、あの白亜の城、ノイシュヴァンシュタイン城へ。

その幻想的な姿は、ディズニー映画『眠れる森の美女』の城のモデルにもなったと言われている。

明日を最高の一日にするために、今夜はちょっと早めにおやすみなさい。

9月13日:使ったお金

バイエルンチケットでお得に移動できて、家族4人旅には本当にありがたかった。

・バイエルンチケット(4人分):62ユーロ(=11,109円)
・スーパー買い物代(3日分食費):105.2ユーロ(=18,234円)
・お土産代(マグネット):5.9ユーロ(=1,022円)
・お土産代(チョコ):47.5ユーロ(=8,233円)

合計:38,598円