【10】ユルタを出て青の都へ 歴史が息づくサマルカンド散策記(2025.4.13)

ウズベキスタン

朝、のんびり朝食をとってからユルタを出発。

道中はローラグルの群生や、家畜が草を食む雄大な草原を通り抜けて、サマルカンドへ向かう。

午後2時過ぎに街へ到着し、宿でひと息ついてからレギスタン広場へ。

歴史ある3つの巨大なメドレセが並ぶ姿は、まさにウズベキスタンを象徴する絶景だった。

夕食のあとは、ライトアップされた幻想的な広場を眺め、この日の観光を終える。

今回は、砂漠のキャンプ地からサマルカンドまでの旅の記録。

ユルタに差し込む光とともに|旅の朝スタート

朝、目を覚ますと、頭上には朱色の梁が鮮やかに広がっていた。

鮮やかな朱の梁

ユルタは、何千年もの歴史を持つ遊牧民の移動式住居。

風通しの良さと耐久性を両立させたその構造に、改めて先人の知恵を感じる。

朝の光が差し込むユルタ

朝の光が入ると、夜は真っ暗だったユルタ内部も一気に明るくなる。

8時になったので、食堂へ朝食を食べに向かった。

朝食

朝食も、トム、アルベド、ジェフと4人で。

トムたち親子は、現地ツアーで1人あたり1,500€のウズベキスタン個人旅行中で、この日はガイドと一緒にヌラタの山をトレッキングし、ホームステイ予定らしい。

ジェフは私と同じ行程だが、別の旅行会社から予約したらしく、250$かかったとのこと。

私のツアー代180$が破格だったと知り、ちょっと得した気分。(# ゚Д゚)

朝食後、それぞれのドライバーの車に乗って出発。

ローラグルの群生地

道中、アモンがローラグルの群生地で車を止めてくれた。

写真を撮っていると、突然ポツポツと雨が。

砂漠で雨なんて珍しい!

家畜が放牧されている

草原で放牧中の家畜たちを横目に、サマルカンドへと近づいていく。

街が見えてきた

しばらく車を走らせると、遠くに街の輪郭が見えてきた。

ドライバーのアモンさん

午後2時すぎ、無事にサマルカンドの宿に到着。

アモンはこのあとまた長距離を運転してブハラへ戻るとのこと。

安全運転に感謝し、無事を祈ってお別れした。

のんびり中庭時間|宿で一息

Gostevoy Dom Furkat

サマルカンドで泊まるのは、緑が気持ちいい中庭のある「Gostevoy Dom Furkat」。

ダブルベッドの個室

チェックインの際、Agodaの手数料を上乗せされたが、「後で払うね〜」とやんわりスルー(笑)

宿泊中にAgodaに確認すると、やはり仲介手数料は宿泊代に含まれているとのことで、宿に連絡してもらい、最終的に正規料金だけ支払った。

中庭にあるチャイハナで遅めの昼食

中庭のチャイハナで、遅めの昼食。

紅茶とりんごはフロントのサービスで、チーズはブハラで買っておいたもの。

素朴ながら、のんびりした午後にぴったりな食事だった。

歴史と芸術が息づく|圧巻のレギスタン広場へ

レギスタン広場

少し休んだあと、いよいよレギスタン広場へ。

ここには3つのメドレセ(神学校)が建ち並んでおり、ウズベキスタンを代表する絶景スポット。

左:ウルズベク・メドレセ(1420年建造)
中央:ティラカリ・メドレセ(1660年建造)
右:シェルドル・メドレセ(1636年建造)

シェルドル・メドレセ
正面アーチにはトラにしか見えないライオンが、鹿を追う様子が描かれている

シェルドル・メドレセの正面アーチには、トラにしか見えないライオンが鹿を追う様子が描かれている。

イスラーム文化では動物の図柄はめずらしく、それぞれに象徴的な意味があるそう。

鹿=学問、ライオン=学問を追い求める学生、太陽=統治者。

かつてのキャラバンの人形

内部は博物館のようになっていて、当時のキャラバンや授業の様子を人形で再現。

神学校の授業風景
昔の写真

昔の写真も展示されていて、現在との変化も楽しめた。

ウルズベク・メドレセ
ウルズベクの人形

ウルズベク・メドレセには、天文学者でもあったウルズベクの像がある。

望遠鏡もない時代に星を観測して、1年を365日6時間10分8秒と計算。

現在の暦との差はわずか1分2秒という驚異の精度!

精巧なデザインのタイル

メドレセ内の土産屋には、精巧なタイルやアラビア書道も並ぶ。

アラビア文字カリグラフィー
有名書道家オマル氏

「地球の歩き方」にも載っている有名書道家オマル氏の店も発見。

羊皮紙に名前をアラビア文字で書いてくれる。

ティラカリ・メドレセ
真っ青なドームが美しい

ティラカリ・メドレセの見どころは、真っ青なドームと黄金の礼拝堂。

金箔がふんだんに使われ、圧巻の豪華さ。

黄金の礼拝堂
下から見上げるとドームに感じられるが、実際の最上部は平面

天井は立体に見えるが、実は平面。

遠近法でそう見せているのだとか。

ナンの香りとライトアップ|夕暮れのサマルカンドごはん

Labi G`or

観光後は、レギスタン広場の目の前にある「Labi G`or」へ。

マスタヴァ(スープ)、ナン(パン)、マンティ(茹で餃子)を注文。

マスタヴァとナン
マンティ

マンティはヨーグルトと一緒にいただくのがウズベキスタン流。

町ごとに味や厚さが異なるナンのなかでも、サマルカンドのナンはとくに評判が良い。

たしかに美味しかった。

夕暮れ時のレギスタン広場

夜8時からナイトショーがある予定だったけれど、ユルタ泊の疲れが出たのか、体調が少し悪化。

無理せずこの日は早めに宿に戻って休むことにした。

サマルカンドには3泊する予定なので、また別の日に楽しもう。

4月13日:使ったお金

この日はユルタツアー代を支払ったため、ウズベキスタン旅の中で一番の出費に。

・ユルタツアー代金:2,335,000スム(=25,693円)
・ドライバーチップ代:70,000スム(=770円)
・トイレ(2回):5,000スム(=55円)
・レギスタン広場入場料:65,000スム(=715円)
・夕食(マンティ等):100,000(=1,100円)

合計:28,333円