午前中は、アフラジャブの丘にあるシャーヒ・ズィンダ廟群へ。
青のタイルに彩られた美しい廟が並ぶ「死者の通り」を、サマルカンドブルーに心奪われながら歩く。
ランチはユルタで出会ったトルコ人・ジェフおすすめのレストランでプロフ。
午後は宿でゆっくり過ごしていたけど、夜に出かけたレストランで、なんとユルタで一緒だったドイツ人親子・トムとアルベドに再会。
一緒にディナーを食べたあとは、レギスタン広場のプロジェクションマッピングと、ライトアップされたグーリ・アミール廟を見に行った。
シルクロードの歴史をテーマにしたプロジェクションマッピングは無料とは思えない完成度で、思わず拍手が出るほど。
今日は、青のタイルがまぶしい霊廟と、幻想的な夜のショーに感動したサマルカンドの1日を紹介。
朝食会場になぜか…?サマルカンドの朝に現れたクリスマスツリー

朝、食堂で朝食を食べようとしたら、なぜかクリスマスツリーが飾ってあってびっくり。(# ゚Д゚)


パン、ゆで卵、ヨーグルト、ミルク粥、目玉焼きと、ウズベキスタンの定番朝食をしっかり食べて朝から満腹。
サマルカンドブルーに包まれる|シャーヒ・ズィンダ廟群「死者の通り」
宿から歩いてシャーヒ・ズィンダ廟群へ。
サマルカンドはヒヴァやブハラより気温が低くて、薄着だとちょっと寒い。

入り口のダルヴォザハナは、ティムール朝第4代君主であり天文学者でもあったウルズベクによって建てられた。

中に入ってすぐ現れる「天国への階段」は、登るときに段数を数えて、帰りも同じ数なら天国へ行けるという言い伝えがある。

階段の途中にあるカズィザデ・ルミ廟は、ウルズベクの天文学の師のお墓で、内部の装飾も緻密で美しい。


階段を登りきると、ティムールの妻や妹など、ゆかりの人々が眠る廟が並んでいて、外壁はサマルカンドブルーのタイルに覆われている。

中国陶磁器とペルシャの顔料が融合して生まれたその青は、青空によく映える。
装飾の美しさと多様さは、ウズベキスタンを代表する名所といってもいい。






通りの奥には埋葬者不明の墓も続き、さらに奥の門をくぐると3つの廟が建っている。



その中でも、クサム・イブン・アッパース廟はモスクと一体化していて、内部の装飾がとても美しい。
モスクのお祈りスペースも静かで神聖な雰囲気。


午後は逆光になるので、写真を撮るなら午前中の訪問が正解。
次はビビハニム・モスクへ。

ティムールの命で1404年に建てられた巨大モスクで、名前は最愛の王妃・ビビハニムに由来している。

中庭には世界最大の書見台ラウヒがあり、これはコーランを置くための台。
ティムールがイラク遠征から持ち帰ったとされている。

この巨大モスクは、帝国中から集められた200人の職人、500人以上の労働者、インドから運ばれた95頭の象を動員して、わずか5年で完成したという。
地元に愛される名店「Oshqand」で食べる絶品プロフランチ
ランチは、ユルタで出会ったトルコ人・ジェフがすすめてくれたプロフの名店へ。
地元の人に人気の「Oshqand」は住宅街の真ん中にあって、観光地からは少し離れているため外国人の姿はほとんど見かけない。
それでも店内は地元客で大にぎわい。
プロフを求めて、わざわざタクシーに乗ってやってきた。

メニュー表はなく、ワゴンで運ばれてくるサラダから好きなものを選び、プロフを注文。
量が多くて半分残してしまったけど、味付けはタシュケントの「Besh Qozon」より私好みで、とても美味しかった。
思いがけない再会|夕食のレストランで再びトムとアルベドと
午後は宿でのんびりして、夕食は昨日も行った「Labi Gor」へ。
メニューを見ていたら、なんとユルタで一緒だったドイツ人親子・トムとアルベドが偶然入ってきて、思わぬ再会。
一緒に夕食を食べることになった。

私はブハラでは焼きラグマンを食べたので、この日はスープラグマンをチョイス。
サラダにはチーズも入っていて、食物繊維もばっちり補給。

レギスタン広場で体験する幻想の夜|プロジェクションマッピングショー
通常のライトアップは、建物全体がやわらかな光に包まれる幻想的な雰囲気。

ショーには、音楽に合わせたライトアップショーと、プロジェクションマッピングの2パターンがあるんだけど、この日は運よくプロジェクションマッピングの日だった。
開始時間は20時と聞いていたけど、10分ほど早く、突然ショーが始まった。
ティラカリ・メドレセの正面に、大音量の音楽とともにカラフルな映像が映し出される。

最初はシヴァ神のような神秘的な映像から始まり、そこから物語はシルクロードへ。

サマルカンドから北京へ向かうキャラバン隊が、砂漠をラクダで進んでいく様子や、天文学者でもあったウルズベクによる星空観測のシーンも登場。

約20分間のショーは、無料とは思えない迫力で、観客からは自然と拍手が湧き上がっていた。
いつ開催されるのかは不明だけど、サマルカンドに行くならぜひチェックしておきたい、心に残るナイトショー。
ショーが終わったあとは、3人で少し歩いてグーリ・アミール廟へ。

中に入るには夜間でも入場料が必要なので、外からライトアップだけ楽しむことに。

ライトアップされた廟のシルエットはシンプルながら幻想的で、トムとアルベドと一緒に眺めた時間は、ひとり旅では味わえない特別なひとときだった。
4月14日:使ったお金
この日は観光入場料やタクシー、食事代などすべて合わせても、3,500円以内に収まった。
ウズベキスタン、やっぱりコスパ最強。
・シャーヒ・ズィンダ廟群入場料:50,000スム(=548円)
・ビビハニム入場料:50,000スム(=548円)
・タクシー(2回):30,000スム(=328円)
・昼食(プロフ等):64,000スム(=701円)
・夕食(ラグマン等):122,000(=1,337円)
合計:3,462円