【12】市場の味と金色の霊廟 ウズベキスタン最後の一日(2025.4.15)

ウズベキスタン

朝は、地元の人々で賑わうシヨブバザールへ。

紐状のチーズ、絞りたてのザクロジュース、ドライアプリコットにクルミを詰めたスイーツなどを食べ歩きながら、サマルカンドの台所のような市場の空気を満喫した。

午後は、タージ・マハル建設にも影響を与えたと言われる、グーリ・アミール廟へ。

ティムールが眠る霊廟の内部は金色に輝き、まばゆいほどの装飾に圧倒される。

夜はレギスタン広場へ再び足を運び、音楽と光のライトアップショーを鑑賞。

昨日のプロジェクションマッピングとは異なる雰囲気で、ウズベキスタンの伝統音楽にあわせて3つのメドレセが色とりどりに照らされる様子は幻想的。

サマルカンド最後の夜にふさわしい、心に残る時間だった。

市場での食べ歩きから霊廟の輝き、ライトアップされた歴史的建造物まで、ウズベキスタン旅の締めくくりを記録する。

地元の人で賑わうシヨブバザールを食べ歩き

シヨブバザール入口

朝一番に訪れたのは、サマルカンドで最も活気のある市場、シヨブバザール。

バザール内は香辛料、野菜、肉、衣類、金物まで生活用品がずらりと並び、生活のにおいがぎゅっと詰まっている。

観光客にはナッツやドライフルーツなどが人気

観光客にはナッツやドライフルーツが人気で、入り口付近には試食させてくれる店も多い。

ドライアプリコットにクルミが入ったスイーツ

ドライアプリコットにクルミを詰めたスイーツは、ちょっと高級だけどひと口食べてその美味しさに納得。

ついつい食べ歩き用に少し購入。

野菜がきれいに陳列されている
たくさんの種類の香辛料

香辛料の種類も豊富で、日本よりもずっと安く買えるのが魅力。

サマルカンドのナン

サマルカンド名物のナンは「一番美味しい」と評判だけど、サイズが大きすぎて断念。

サマルカンドのナン

手押し車に山積みにされたナンを眺めて満足。

チーズ売り場

別棟にはチーズ売り場も。

量り売りしてくれる。

中央アジアでよく見かける紐状の干しチーズ

別棟にあるチーズ売り場では、紐状のチーズを発見。

モンゴルで食べたあの味を思い出して即購入。

量り売りしてもらった

塩気が強いので食べすぎ注意。

市場の奥にはローカル向けのエリアが広がっていて、野菜やお惣菜、精肉店、金物、薬局などが並ぶ。

市場の奥では野菜がたくさん売られている
穀物
お惣菜屋さん
お肉屋さん
金物屋さん
薬局

風邪気味だったので薬局で薬も購入。

風邪薬

鼻水と咳が出ると伝えると、1日4回服用の薬をすすめられた。

価格は10,000スム(約109円)。

明日から物価の高いオマーンに行くので、ここで手に入れておけて安心。

ざくろジュース屋

チーズの塩気で喉が乾き、ザクロジュースを購入。

目の前で絞ってくれるフレッシュジュースは贅沢で、日本ではなかなか味わえない一杯。

搾りたてのザクロジュース

バザールを歩きまわったあとは、近くのハズラティヒズル・モスクへ。

ハズラティヒズル・モスク

入場無料のこのモスクは、テラスから市内を一望できる穴場スポット。

ハズラティヒズル・モスクのテラスから

真正面にはビビハニム・モスクが見える。

ここからグーリ・アミール廟までは徒歩30分ほどあるので、途中のレギスタン広場までは電気自動車に乗って移動。

電気自動車で街を移動

運賃は5,000スム(約54円)。

ティムールが眠るグーリ・アミール廟を訪ねて

グーリ・アミール廟

グーリ・アミール廟の入り口に立つと、まず目に飛び込んでくるのはアーチ状の門にびっしりと施されたムカルナス装飾。

光と影が織りなすその美しさは、まるで天国の入り口のよう。

グーリ・アミール廟

ティムールは14世紀に中央アジアから中東を支配した大征服者。

戦争と芸術の両方に通じ、サマルカンドを壮麗な都へと変貌させた人物。

彼が眠るこの霊廟は、後にタージ・マハルにも影響を与えたといわれている。

ティムールの遠征記録のパネル
グーリ・アミール廟内部

内部は黄金に輝き、豪華絢爛のひと言。

天井から壁面まで一面に施された装飾に息を呑む。

天井や壁面には黄金で装飾されている
黒緑色のネフライトで造られた中央の墓石がティムールの墓石

中央に置かれた黒緑色のネフライトの墓石がティムールのもの。

他にも息子や孫、ひ孫たちの墓石が並んでいる。

最後の晩餐とライトアップショーで締めくくるサマルカンドの夜

最後の夕食は、レギスタン広場近くの「EMIRHAN restaurant」へ。

EMIRHAN restaurant

ちょっと高級な雰囲気の店で、屋上からはレギスタン広場の裏側が見えるけれど、この日は寒かったので1階の室内席へ。

脂っこい料理が苦手なので、スープとサラダをオーダー。

スープ
サラダ

ウズベキスタンでは野菜中心の食事が身体に合っていた気がする。

たぶん次に行くオマーンでも、同じようにサラダばかり食べてる気がする(笑)

夕食後、レギスタン広場へ。

ライトアップショー

20時からの開始にあわせて少し早めにスタンバイしていたら、今日はきっちり定刻にスタート(‘A`)

昨日はプロジェクションマッピングショーだったけれど、この日は音楽にあわせたライトアップショー。

伝統音楽に合わせて様々な色に変化する

伝統音楽に合わせて3つのメドレセが次々と色を変えていく。

どこか異国的で、幻想的で、サマルカンドで過ごす最後の夜にぴったりな演出だった。

宿のオーナーからもらった朝食と刺繍のプレゼント

翌朝は10時半発のフライトなので朝食は食べられないと伝えたら、宿のオーナーが空港で食べられるようにと、たくさんの食べ物を持たせてくれた。

オーナーからもらった朝食

巨大なナン、甘いパン、リンゴ、オレンジ、ヨーグルト…カバンに入りきらないくらい(笑)

ナイフやスプーンがないと伝えると、出発前に食べていきなさいとカットオレンジとスプーンも用意してくれた。

カットオレンジも

ありがたく、朝は宿でカットオレンジとヨーグルトを食べて、甘いパンとリンゴを持って空港へ向かった。

さすがにナンは無理だったので宿に置いてきた。

手縫いの飾り布

Agodaの紹介手数料を余分に請求されそうになった経緯があったので、オーナーは謝罪として手縫いの刺繍布をプレゼントしてくれた。

7kgのバックパック旅でお土産は避けていたけれど、これは別。

手仕事の温かみと旅の思い出が詰まった贈り物。

洗濯用のたらいを貸してくれたり、細かい気配りをしてくれたり、本当にお世話になった。

最後まで「マドモアゼル」と呼ばれたのはちょっと笑ってしまったけれど(笑)

4月15日:使ったお金

この日は宿代を3泊分支払ったので、出費は多め。

・チーズ:10,000スム(=109円)
・薬:10,000スム(=109円)
・ザクロジュース:30,000スム(=328円)
・ドライフルーツ:35,000スム(=383円)
・電気自動車:5,000スム(=54円)
・グーリ・アミール廟入場料:50,000スム(=548円)
・夕食(サラダ等):114,000スム(=1,249円)
・宿代(3泊分):957,000スム(=10,493円)

合計:13,273円

これまでの旅費の合計

ウズベキスタンの紙幣

日本出国からウズベキスタンまでの旅費の合計は、161,500円でした。

・航空券(日本→ウズベキスタン):66,211円
・韓国での滞在費(1泊):6,327円
・ウズベキスタンでの滞在費(11泊):クレカ払い1,743円+キャッシング87,219円=88,962円

合計:161,500円