今日はザンビア・リビングストンから、国境を越えてボツワナのチョベ国立公園へ日帰りサファリ!
朝早く出発し、まずはチョベ川でボートサファリからスタート。
カバやナイルワニなど、川辺に暮らす野生動物にぐんぐん接近しながら、迫力満点の観察体験を楽しんだ。
お昼はレストランでのランチタイム。
「好きなものをどうぞ」と言われ、悩んだ末に牛ステーキを選ぶ。
これが予想以上に美味しかった。
午後はサファリカーに乗り換えて、今度は陸のサファリへ。
象、キリン、ライオン、そして初めて見る動物・フンバなど、次々に現れる野生動物たちに大興奮!
帰り道、ザンベジ川にかかる橋の上から見た夕焼けもまた格別だった。
ここは、ボツワナ・ザンビア・ジンバブエ・ナミビアの4カ国を一望できる特別な場所。
ただ景色を眺めているだけで、満ち足りた気持ちになった。
今日は水の上も陸の上も、アフリカの大自然を全身で感じる、贅沢な一日。
チョベ日帰り旅スタート!まずは国境越えへ
朝6時、リビングストン博物館前で、ツアーのドライバー・イーバンスと待ち合わせ。
……のはずが、時間になっても来ない。
「アフリカあるあるだよね」と思いつつも、「本当に一人110ドルでチョベに行けるのかな」と少し不安になってきた頃、ようやくイーバンスが登場。
今日は、ササキさん、ムラタさん、ヤマダさんと私の4人でチョベ国立公園日帰りツアーに参加。
ヤマダさんによると、ツアーには朝食がついているらしい。
でもイーバンスいわく、「10時くらいから食べられるよ」とのこと。
お腹ペコペコの私たちは「そんなに待てない〜!」と訴えると、イーバンスはすぐ近くのカフェに案内してくれた。

「好きなパンと飲み物、なんでも頼んでいいよ」と言ってくれて、まさかの神対応。
カフェにはおいしそうなスコーンやパンがずらり。

私は生クリームたっぷりのパンとラテをチョイス。
車内で朝食を頬張りながら、日本人メンバーでおしゃべりが止まらない。
アフリカで出会う日本人って、ちょっとクセが強いというか、いい意味で個性的。
こんな場所まで自力で来る人たちだから、どこか冒険者気質で面白い。
初対面とは思えないほど盛り上がっていたら、いつの間にか国境のザンベジ川に到着。

ザンベジ川にかかるカズングラ橋からは、なんとザンビア・ボツワナ・ジンバブエ・ナミビアの4カ国を一望できる。
こんな場所、世界中探してもそうそうない。
まさにレアスポット!

橋を渡った先の建物では、簡単なヘルスチェック。
私はすんなり通過できたが、ササキさんとムラタさんがここで引っかかってしまう。
どうやらケニア経由でザンビアに入国していたため、イエローカード(黄熱病ワクチン接種証明書)の提示を求められたらしい。
前日の夜、みんなで「たぶん必要ないけど、念のため持って行こう」と話していたイエローカード。
まさか本当に必要になるとは…!
でも、ちゃんと持ってきていて本当によかった。

続いて、ザンビアとボツワナの出入国審査へ。
両国のイミグレーションはひとつの建物にまとまっていて、ここで一気に手続きを済ませる。
ここまで送ってくれたイーバンスとはいったんお別れ。
代わりに、ボツワナ側を案内してくれるガイドの車に乗り換える。
なんとイーバンスは、私たちがサファリを終えて戻ってくるまで、ずっとこの場所で待っていてくれるのだという。
チョベ川でボートサファリ!ワニとカバに大接近
今回のツアーでは、チョベ川のボートサファリと陸のサファリ、両方を体験できるという贅沢プラン
まずはボートサファリから出発!

船はイカダのような平たい形で、椅子がずらりと並ぶサファリ専用のボート。
視界も広くて、動物たちを観察するのにぴったりの設計だ。

船内にはコーヒー、紅茶、ミルク、クッキーが用意されていて、セルフで自由に楽しめる。
ちょっと肌寒かったので、温かい飲み物がありがたい。
……とここで、私たちはふと気づく。
「ねえ、もしかして…ツアーの朝食ってこれのことだったんじゃない?」
さっき「お腹すいた〜!」と騒いでイーバンスにカフェに連れて行ってもらったけど、もしかすると彼の自腹だったのでは…?と急に心配になる。
あのお店、外国人向けの高めのカフェ。
ザンビアの平均月収は2,000〜3,000クワチャ(1万2,000円〜1万8,000円)ほど。
あの朝食、彼にとってはきっとかなりの出費だったはず。
「しまった…!」と一同猛反省。
後でチップを渡そうと決意する。

気を取り直して、ミルクティーを手にいざクルーズ出発!
ムラタさんの「“チョベリバ”って、もしかして“チョベ川(Chobe River)”が語源なのかな?」というギャグに、ササキさんが苦笑い。
ケンカが多いけど仲良しカップルで、見ていて微笑ましい。

そんな和やかなムードの中、さっそく現れたのはナイルワニ。
「ナイル川じゃないのにナイルワニ?」と思ったけど、実はこの種、アフリカ全土に広く分布していて、チョベ川にもごく普通に生息しているらしい。
ガイドによると、ナイルワニの寿命はなんと100年以上に達することもあるとか。
若い個体は10歳台、大きな個体は80歳くらいで、体重は1トン超え。
とにかくスケールが違う。

そんな巨大ワニに、ボートはギリギリまで接近。
「え、こんなに近づいていいの!?」と不安になるほど。

ワニを背にツーショット写真を撮ろうとしたときは、正直ちょっとビクビクした。

続いて現れたのは、ワニにそっくりなナイルオオトカゲ。
見た目はかわいいけど、実は肉食性。

そして、ボートサファリで一番感動したのが、カバの群れとの出会い。
陸に寝そべってのんびりしている姿に癒される……けれど、実はカバは「アフリカで最も人を殺している野生動物」とのこと。
「ワニより危険だから、これ以上は近づけない」とガイドも真剣な表情で語っていた。

大きな口で水草をむしゃむしゃと食べる様子、巨大な体でぷかっと浮かぶ姿は本当にかわいい。
でも、見た目に騙されちゃいけない相手だった。

背中に白い縞模様が入った「クーズー(KUDU)」は、ねじれた大きな角を持つオスが特に目立つ、気品あふれるアンテロープ。
ナミビアでは「ゲームミート」としても人気で、私はウィントフックで食べたことがあるのだけど、そのお肉は驚くほど柔らかくクセがなかった。

次に登場したのは、小柄なアンテロープの「インパラ」。
茶色く光るつややかな毛並みに、スラッとした体つき。
オスは立派なツノを持ち、群れで行動している姿が印象的だ。
ぴょんぴょん跳ねるように走る姿が愛らしくて、気がつけば目で追ってしまう。
そんなこんなで、気づけば3時間近くたっぷりと水辺の動物たちを観察。
これだけ多くの野生動物に会えるとは思っていなかったので、大満足のボートクルーズだった。
美味しいランチでほっと一息、みんなでシェアして大満足

ボートを降りたあとは、レストランでひと休みがてらランチタイム。
メニュー表を渡され、「好きなものを選んでいいよ」と言われたのだが、どれも美味しそうで迷ってしまう。

悩んだ末、私は牛ステーキを注文。
他のメンバーは魚料理やカレーを選んでいて、みんなで少しずつシェアしながら、いろんな味を楽しむことに。
どれも想像以上に美味しくてびっくり。
リゾート地の観光ランチにしてはクオリティが高くて、いい意味で予想を裏切られた。
なお、昼食代はツアー料金に含まれていて、いくつかのメニューの中から好きな料理を選べるスタイル。※飲み物は別料金
チョベ川の余韻に浸りながら、旅話をつまみにのんびり過ごす、贅沢な昼食時間だった。
午後はサファリカーで!象やキリン、ライオンに出会う

午後は陸のサファリへ。
ここからはオープンカータイプのサファリカーで、チョベ国立公園の広大な大地を駆け抜ける。

悠然と歩くアフリカゾウ。
大きな体に立派な白い牙が映えていて、思わず見とれてしまうかっこよさ。
サバンナの中をどっしりと歩く姿は、まさに“王者の風格”。

チョベ川では、水浴びを楽しむ象の姿も。
ときどき水草を鼻にぶらさげてプラプラさせていて、まるで遊んでいるみたいでかわいかった。

キリンは遠くからでもひと目でわかるシルエットで、サバンナの風景によく映える。
首をゆっくり動かしながら木の葉を食べている姿は、どこかのんびりしていて優雅。

木陰でゴロゴロと休むライオンにも遭遇。
夜行性のため、日中はあまり動かず、ずっとダラダラお昼寝中。
その姿はまるで大型のねこみたいで、百獣の王とは思えないほどかわいらしかった。


道をふんすふんすと横切っていったのは、フンバ(イボイノシシ)。
短い足でせっせと歩く姿がなんともかわいらしくて、つい見入ってしまう。

遠くに見えたのは、ジャッカル。
ぱっと見はキツネか犬のようだけど、実はインパラなども狙うれっきとした肉食動物。
静かに歩くその姿は、今まさに狩りの途中だったのかもしれない…と思うとちょっとドキッとした。

木の枝に止まっていたのは、ライラック。
青や紫、ピンクなどが混ざった鮮やかな羽が印象的で、まるで絵本から飛び出してきたようなカラフルさ。
サファリの動物たちの中でも、ひときわ目を引く存在だった。

サファリ中は、冷えたジュースや水が飲み放題。
車の後ろに積まれたクーラーボックスから、好きなタイミングでセルフで取り出して飲むスタイルで、ちょっと一息つきたいときにぴったりだった。
陸のサファリもたっぷり3時間。
午前のボートクルーズとあわせて、合計6時間にわたる盛りだくさんのサファリ体験。
象やカバ、ライオン、キリンなど、数えきれないほどの野生動物に出会い、アフリカの自然を心ゆくまで満喫した、大満足の一日だった。
夕焼けの国境に癒されて、夜は宿でBBQ!!

午後のサファリを終え、私たちは再び国境へ。
カズングラ橋にさしかかる頃、ちょうどザンベジ川に夕日が沈みはじめていた。
空は深いオレンジ色に染まり、川面が静かに輝いている。
その光景に見とれながらふと周囲を見渡すと、ぐるり360度、見る方向ごとに異なる国の大地が広がっていた。
ザンビア、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア──地図の上でしか見たことのなかった国境が、今は目の前に存在していて、そこに自分が立っているという実感が、じわじわとこみ上げてくる。
まるでアフリカ南部の境界線を体ごと感じ取るような、忘れられないひとときだった。
ボツワナとザンビア、両国のイミグレーションに戻ると、そこには朝私たちを送り出してくれたイーバンスの姿が。
ニコニコと手を振る彼を見て、なんだか一気に安心感が広がった。

国境を越えてザンビア側に戻る道中、道端で炭を売っている人たちを見かけ、「今夜、宿でBBQなんてどう?」という話に。
ただ、売られていたのは大きなズタ袋に詰まった炭。
さすがに多すぎる…と悩んでいたところ、イーバンスが「じゃあ、割り勘にして、半分は僕が持ち帰るよ」と提案してくれた。
彼の家では台所もお風呂も炭を使っているのだそう。
今朝、私たちのために高めのカフェで朝食を買ってくれたことを思い出し、そんな暮らしぶりの彼が払ってくれていたのかと思うと、またしてもイーバンス株が急上昇。
宿で彼と別れるとき、感謝を込めてチップを手渡すと、満面の笑みでとても嬉しそうに受け取ってくれた。
ちなみにイーバンスは、Jollyboys Backpackersに頻繁に出入りしていて、宿の近くでよく見かけるとのこと。
チョベサファリにお得に行きたい人は、彼を探してみるといいかもしれない。

宿に戻ったあと、日本人旅行者の2人が合流してくれることになり、6人でBBQをすることに。
プールサイドにあるBBQコンロを借りて、みんなでザンビア名物・ザンビーフ(牛肉)をじゅうじゅう焼き始める。
ザンビアという遠い異国の地で、日本人が6人も集まり、同じテーブルを囲む──そんな偶然の出会いが生んだ、不思議であたたかい夜だった。
朝から動物たちに囲まれ、国境の川で夕日を眺め、夜は仲間とBBQ。
盛りだくさんすぎる一日は、お腹も心もいっぱいに満たされて、静かに幕を閉じた。
6月14日:使ったお金
この日は、ササキさん&ムラタさんカップルに夕食をごちそうになったので、かかったのはツアー代とチップのみ。
・チョベツアー代:2,750クワチャ(=17,036円)
・チップ代(3人分):200クワチャ(=1,239円)
合計:18,275円