今日はザンジバル南東にある隠れビーチ、Mtende Beach(ムテンデビーチ)へ。
干潮のタイミングに合わせて、ダラダラとバイクタクシーを乗り継ぎながらの小さな冒険。
崖の上のレストランから見下ろす絶景と、海を眺めながらのランチは、まさに至福のひと時。
夕方にはパジェに戻って、ビーチ沿いのカフェで波音BGMのもとブログ作業。
夜は日本食レストラン「Roots」で寿司をつまんでいたら、オーナーから「今夜はパーティがあるよ」と耳より情報が。
軽い気持ちでのぞいたそのパーティ会場で──まさかのマサイ族男子にしつこく言い寄られる展開に。
穏やかだった1日が、まさかの展開で締めくくられることに…!
ローカル移動で目指す、秘境Mtende Beachへの道のり

昨日屋台で買っておいたパイナップルを朝食に。
今日の目的地は、ザンジバルの秘境といわれるMtende Beach(ムテンデビーチ)だ。
日本食レストラン「Roots」のオーナーが、「Makunduchiまでダラダラで行って、そこからバイタクに乗れば行けるよ」と教えてくれたので、まずは大通りへ。

ちょうど通りかかった603番のダラダラに手を振って止める。
行き先を確認すると、運よくMakunduchi行き!すぐに乗り込んだ。

車内は相変わらずボロボロで、混沌としてるんだけど、このローカル感がだんだん楽しくなってきた。
Mtendeに行きたいと伝えると、運転手がバイタクを拾える場所で降ろしてくれた。
運賃は1,000シリング(=55円)。
地図の場所で降ろされたはいいものの、バイクタクシーの姿が見当たらず少し困っていると、同じダラダラを降りた男性が助けてくれた。

彼がバイタクを見つけてくれて、通訳までしてくれる神対応。
往復と3時間の滞在込みで、10,000シリング(=557円)で交渉成立。

バイクはのどかなザンジバルの田舎を駆け抜ける。
途中、たくさんの子どもたちが「ジャンボ!(こんにちは)」と笑顔で手を振ってくれ、心が和む。

…しかし、道はだんだんジャングル化していき、ドライバーが迷っている様子。
薪を積んだ自転車の男性に道を聞いて、なんとか軌道修正。

悪路に苦戦しつつも、パジェから約2時間でようやくMtende Beachに到着!
絶景に感動!崖の上レストランでシーフードランチ

ザンジバル南東の隠れスポット・Mtende Beach。
ここは干潮の数時間だけ、姿を現す小さな砂浜。
今回も、その時間を狙ってやってきた。
ビーチには、欧米人観光客たちが水着姿でのんびり日光浴中。
観光地とはいえ、まだまだ静かで落ち着いた雰囲気が残っている。

岩の間を下ると、目の前にはインド洋のグラデーションと、海に向かって突き出すようにそびえるMtende Rock。
干潮で水が引いたタイミングだったから、岩のすぐ下まで歩いて行けて、記念に写真もばっちり。

ランチは、「Usumba Rock Restaurant」へ。

崖の上にあるテラス席に座ると、目前には一面のターコイズブルーの海が広がり、下にはさっきまでいたMtende Beachが小さく見える。
どこを見ても絶景。

注文したのは、海の幸たっぷりのシーフードサラダとジンジャーエール。
潮風に吹かれながら味わうごはんは、旅先ならではの贅沢。
時間がゆっくり流れているようで、しばし言葉を忘れる。

観光地化されすぎていないMtende Beachは、素朴な自然と静けさをそのまま残している場所。
わざわざ来た甲斐があったなぁと思える、心に残る風景だった。
ビーチでのんびり水遊び&洞窟で出会った海の生き物たち

ランチのあとは、ビーチを歩いて水遊び。
岩場のまわりをよく観察すると、小さなウニたちが点々と。
海の中はまるで生きものの宝庫。

さらに海沿いを歩いていくと、Star Fish Restaurantの下に、小さな洞窟のような空間を発見。

Kizimkazi beachから取ってきたヒトデ
中をのぞいてみると、なんとヒトデが数匹、岩のくぼみに展示されていて、ちょっとしたミニ水族館のような雰囲気だった。

話を聞くと、これらのヒトデは近くのKizimkaziビーチから持ってきたものらしく、保存と管理のためにドネーションボックスも置かれていた。
管理していた男性に少額ながらチップを渡すと、にっこり笑ってお礼を言ってくれた。
手に取らせてもらったヒトデは、ひんやりしていて、ぷにっとしていて、不思議な感触。
ザンジバルの海が、いかに多くの命を育んでいるかを、肌で感じられた瞬間だった。
再びパジェへ、ビーチカフェで紅茶とブログタイム

帰りはバイクタクシーの運転手さんが、Makunduchiのダラダラ乗り場まで送り届けてくれた。
ここからはパジェ行きのダラダラが出ているらしい。
行きに道を間違えたせいで、けっこうガソリン代がかかったかもしれないな…と思い、少しチップを上乗せ。
するととても喜んでくれた。
ちゃんと3時間きっちり待っててくれたし、最後まで丁寧な対応で、本当にいいドライバーさんだった。

帰りも603番のダラダラに乗り込み、パジェを目指す。
運賃は行きと同じ1,000シリング(=55円)。

このダラダラ、なんとドアがないというワイルド仕様。
出入り口のすぐ横に座っていた私は、風に吹かれながら心地よく揺られ…気がついたら爆睡していた。
15時頃、無事にパジェに到着。

到着後は、パジェビーチ沿いのカフェに立ち寄り、紅茶を飲みながらパソコン作業。

旅をしながらこうやって作業するのって、なんだかノマドっぽくてちょっとかっこいい…気がする(笑)
夜は寿司&週末パーティ、まさかのマサイ族から愛の告白!?

夜ごはんは、「Roots bistro cafe Zanzibar」で。
エビアボガドの巻き寿司と魚の出汁がきいたお味噌汁を味わっていると、オーナーから「今夜は大きなパーティがあるよ」と耳より情報が。
会場は、Why Not Club Jambo Zanzibarというビーチ沿いのバーとのこと。
どんな雰囲気なのか気になって、ちょっとのぞいてみることにした。

オーナーはスーダン出身で、日本語ペラペラの頼れる存在。
パジェ周辺のことはなんでも知っていて、初めて来る人はぜひ一度話してみてほしい。
ちなみに、ここで出される魚の出汁がしっかり効いたお味噌汁が絶品で、個人的にかなりおすすめ。
最後にオーナーと記念写真を撮って、お店をあとにした。

帰り道に屋台で、小魚と焼きイカを購入。
塩気がしっかり効いていて、お酒のつまみにぴったりな味。
イカが2,000シリング、小魚が1,000シリング。

アルミホイルで包んでもらってテイクアウト。

夜23時、パーティ会場に到着。
砂浜に建つ開放的なバーには、音楽と笑い声が響きわたり、裸足で踊る人たちの姿も。
よく見ると、そこにはマサイ族の男性たちの姿も…!

「これはマサイジャンプが見られるのでは!?」と期待したけど、意外にも普通にステップを踏んで踊っていた(笑)
とはいえ、あの赤い布とビーズの装飾、独特な髪型に長身のシルエットが、やっぱり絵になる。
踊る姿も堂々としていて、なんだか“戦士の舞”のようだった。
そんな中、ひとりのマサイ男性が私に声をかけてきて、一緒にお酒を飲むことに。
最初はただの雑談だったのに、気づけば「I love you…」のセリフが…!
いやいやいや、いきなり早いし、展開が重い!と内心ツッコミを入れながら、どうにかやんわりかわす。
深夜になるにつれ、どこからともなくマ○ファナの香りも漂ってきたので、そろそろ潮時かな…とタイミングを見て、マサイ男子に見つからないよう静かに退散。
そういえば、ナミビアではヒンバ族の男性に「恋に落ちた」と言われ、ザンジバルではマサイ族に「愛してる」とささやかれ──振り返れば、思いがけない出会いの連続だった。
異文化の中に飛び込んでいく旅には、想像もつかない瞬間が待っている。
秘境のビーチと、夜のパーティでの出来事。
今日という1日は、そのどちらもが強く印象に残る、忘れがたいものになった。
6月27日:使ったお金
タクシーではなく、ダラダラ+バイクでの移動だったので、コストはだいぶ抑えめ。
ローカル交通ってやっぱり最強。
・ダラダラ(パジェ→マクンドゥチ):1,000シリング(=55円)
・昼食代(シーフードサラダ等):18,000シリング(=1,003円)
・バイクチャーター代:10,000シリング(=557円)
・チップ代:2,000シリング(=111円)
・ダラダラ(マクンドゥチ→パジェ):1,000シリング(=55円)
・カフェ代(ティー):7,000シリング(=390円)
・夕食代(寿司):28,000シリング(=1,560円)
・軽食代(イカ・小魚):3,000シリング(=167円)
・パーティ代(入場料・酒):30,000シリング?(=1,668円)(メモしていないため不明)
合計:5,566円