【84】サファリ初日でビッグファイブ3種制覇!感動のセレンゲティ(2025.7.1)

タンザニア

ついに憧れのサファリツアーがスタート!

今日はンゴロンゴロのクレーターを抜けて、広大なセレンゲティ国立公園へ。

ピクニックランチを挟みつつ、午後は約2時間半のゲームドライブ。

バッファロー、ライオンの赤ちゃん、ハイエナ、キリン、そして木の上でガゼルを食べるレオパード──息を呑むような大自然のドラマが次々と目の前に現れる。

ビッグファイブのうち、いきなり3種を初日で制覇するという幸運に恵まれ、早くも興奮は最高潮。

夜は公園内のキャンプサイトでテント泊。

水しか出ないシャワーにもめげず、シェフが作ってくれた温かい夕食にほっと癒された、サファリ初日。

サファリツアー出発!朝食とお土産タイムからスタート

いよいよ、念願だったセレンゲティ&ンゴロンゴロの2泊3日サファリツアーへ出発!

朝6時10分、宿に迎えの車がやってきた時点で、すでに2名の参加者が乗っていた。

イタリア人女性のキャラと、モロッコ人男性のアボ。

どうやらカップルのようだ。

その後、私をピックアップし、さらにもう1名──中国人女性のスハンが加わった。

今回のサファリカーは6人乗りだったが、私たち4人だけの参加となったため、車内はゆったり。

快適に旅がスタートした。

Jua Manyara Lodge & Camping

アルーシャを出て約2時間半、車は「Jua Manyara Lodge & Camping」という宿泊施設に到着。

朝食

最初はトイレ休憩かと思ったが、なんとここで朝食が始まった。

てっきり初日の朝食はつかないと思っていたので、お腹が空いていた私は嬉しいサプライズに感謝。

ここで、前日タランギーレ国立公園でサファリを行っていた別のグループと合流。

これからの3日間は、彼らと同じ行程をともにすることになった。

その中に、日本人男性のコウジさんとコウダイさんがいて、同郷というだけで自然と会話がはずむ。

日本語で話せるって、やっぱり安心する。

Safariland Tanzania

朝食後、車で数分の場所にある巨大なお土産屋「Safariland Tanzania」へ。

まだサファリも始まっていないうちから「はい、どうぞお土産を買っていってね」と言わんばかりの立ち寄りに少し苦笑。

並んでいる品々はどれも欧米価格で、なかなか手が出ない。

タンザナイトのジュエリー

店内には、タンザニア北部でしか採れない貴重な宝石・タンザナイトのジュエリーも展示されていた。

見る角度によって青や紫に輝くその美しさは、まさに一見の価値あり。

サファリの記念にひとつ…と手が伸びかけたけれど、お値段を見て静かに引っ込めた。

目の保養で十分!(‘A`)

トヨタ・ランドクルーザーのサファリカー

今回の旅の相棒は、サファリ仕様に改造されたトヨタ・ランドクルーザー。

がっしりとした車体は頼もしく、どんな悪路でもガタつかずに突き進んでくれる。

四駆の力強さを感じる一台だ。

座り心地の良い座席

屋根はパカッと開く仕様で、椅子の上に立って360度の視界で動物を探すことができる。

足元は、脱ぎ履きが楽なサンダルが断然おすすめ。

すぐに立ち上がって動物に反応できるのがいい。

座席もふかふかで、長時間の移動も苦にならず、まさにサファリの心強い相棒!

放牧するマサイ族とすれ違いながら、クレーターの縁を走る

Lodoare Gate, Ngorongoro

10時45分、ようやくンゴロンゴロ保全地区のゲート「Lodoare Gate」に到着。

ここではトイレ休憩と、ビジターセンターのミニ展示を見学。

ンゴロンゴロのクレーター模型

ンゴロンゴロは、約250万年前の火山の大噴火によって誕生した、世界最大級のカルデラクレーター。

直径は約19kmもあり、底には広大な草原と湖が広がっている。

その中に無数の野生動物が暮らしており、まさに“天然の動物の楽園”。

ビジターセンターにはその地形を立体的に再現した模型が展示されており、自然のスケールに圧倒される。

今日はまだこのクレーター内には入らず、その先に広がるセレンゲティ国立公園を目指す。

サファリカーは標高2,200mほどのクレーターの縁を走りながら、ぐんぐんと山道を登っていく。

眼下には緑のパノラマが広がり、澄んだ空気と爽やかな風に包まれながら、車窓からの景色にただただ見惚れた。

この一帯は「ンゴロンゴロ保全地域」として、野生動物の保護と並行して、マサイ族の人々が伝統的な暮らしを営んでいる。

放牧中のマサイ族少年

道すがら、放牧中のマサイの少年たちが羊の群れを引いていたり、キリンのすぐそばを歩いていたりと、驚きの光景が何度もあった。

キリンとマサイ族少年

観光地でありながら、ここでは「観光」と「日常」の境界があいまい。

マサイの人々にとって、ここは「働く場所」ではなく「生きる場所」。

そのことを、車窓に流れる風景がしみじみと教えてくれる。

セレンゲティ到着!丘の上でランチピクニック

Serengeti main gate

13時、ついにセレンゲティ国立公園のメインゲートに到着!

ツアーメンバーで記念写真

ここでツアーメンバー全員で記念撮影。

まだ出発して半日ほどだけど、すっかり打ち解けて、気持ちもリラックスしていた。

Naabi Hill Gate – Serengeti

メインゲートからさらに車で30分ほど進んだ場所、Naabi Hill Gateでランチタイム。

シェフ手作りのランチピクニック

帯同しているシェフのマティが、朝から仕込んでくれていたお弁当ランチを、開け放った空の下でピクニックスタイルでいただく。

外で食べるご飯って、どうしてこんなに美味しいのだろう。

ついついデザートのバナナを2本もぺろり。

サファリ本格始動!ライオンの赤ちゃんとレオパードの捕食シーンに釘付け

ポップアップルーフを開けてサファリ出発!

ランチを終え、いよいよサファリ本番。

サファリカーの屋根がパカッと開き、みんなで立ち上がって草原を見渡す。

期待と興奮が一気に高まる。

バッファロー

まず最初に姿を見せてくれたのは、ビッグファイブの一つ・バッファロー。

ごつごつとした大きな角と、重厚な体格。

何頭かの群れで草を食んでいる姿には、ただただ圧倒された。

セレンゲティの広大な大地を堂々と歩く姿が、とても印象的だった。

ライオンの群れと赤ちゃんたち

そして次に出会ったのがライオンの群れ!

こちらもビッグファイブの一角。

しかも、目の前には何頭もの赤ちゃんライオンたちが!

母ライオンにじゃれたり、お乳を飲んだりする姿がたまらなく可愛くて、思わず顔がほころぶ。

木の上の子ライオン

中でも印象に残ったのが、木の二股に前足をだら〜んと垂らしてくつろいでいた子ライオン。

無防備すぎるその姿に癒やされまくり。

しかもかなり近い距離で見ることができて、本当にラッキーだった。

巨岩の上で寝そべるライオンたち

少し先へ進むと、今度は巨岩の上で寝そべるライオンたちが。

高台から悠然と周囲を見渡す姿は、まさに『ライオン・キング』そのもの。

青空とサバンナの大地、そしてライオン…「これぞアフリカ!」と言いたくなるような絶景だった。

ハイエナ

続いて現れたのはハイエナ。

最初はのそのそと歩いていたのに、突如、何かに反応したのかダッシュで草むらの中へ。

獲物を探しているような緊張感が漂い、その動きから目が離せなかった。

どこか不気味で、不思議な存在感を放っていた。

ぬかるみにハマったサファリカー

そんな道中、ぬかるみにはまり動けなくなっているサファリカーを発見。

牽引用のロープで引っ張る車と、後ろから押すドライバーたち──うちのドライバーももちろん参戦!

泥だらけになりながらも、息を合わせて一発で脱出成功。

荒野のど真ん中での連携プレーに拍手を送りたくなった。

雲の切れ間から太陽の光が放射状に差し込む

さらに進む途中、ふと空を見上げると、雲の切れ間から太陽の光が放射状に差し込み、まるでサバンナに光のカーテンが降り注いでいるようだった。

動物だけでなく、こうした自然の一瞬の美しさに心を奪われるのも、サファリの魅力のひとつ。

キリン

おなじみのキリンにも遭遇。

しばらく目が合い続け、「このキリンは何を思って人間を見ているのだろう」と勝手に妄想しながら見つめ合っていた。

木の上のレオパードとガゼルの亡骸

そしてサファリ初日のクライマックス──最後に姿を現したのは、ビッグファイブの一角・レオパード。

しかも、なんと木の上でガゼルを食べている最中!

枝の上から垂れ下がるのは、すでに手足が骨だけになったガゼルの体。

そしてレオパードはその頭に夢中でかぶりついていた。

その生々しさに驚きながらも、どこか神聖さを感じるこの瞬間。

哀れさと迫力が入り混じる中で、「これが自然なのだ」と、目をそらさずにじっと見つめ続けた。

サバンナに沈む夕日

サバンナの地平線にゆっくりと沈んでいく夕日を、サファリカーの窓からぼんやりと眺めながら、今日の宿となるキャンプサイトへと向かった。

セレンゲティのキャンプサイトに宿泊。そして帯同シェフの作った夕食を食べる

Tumbili Public Campsite

18時半すぎ、本日の宿「Tumbili Public Campsite」に到着。

テント泊

鉄骨テントの組み立ては、ナミブ砂漠で経験済みだったのでお手のもの。

ささっと手際よく設営完了。

寝袋で寝る

2人用サイズのテントを、今日は一人で使用。

中にはスリーピングマットと寝袋も完備。

日が沈むとぐっと冷え込んできて、夜は意外と寒い。

月がキレイ

キャンプサイトのシャワールームは水しか出なかったので、シャワーは見送り。

月が明るく照らすキャンプサイトは幻想的だったが、それでも懐中電灯やヘッドライトがないと何も見えない。

テントの中に吊るせる小型ライトなどがあると、さらに快適に過ごせそう。

スープ

20時半、夕食の時間。

まずは温かいスープで体を温め、続いてパスタやサラダといったメイン料理が登場。

夕食

もちろんすべてシェフのマティが現地で手作りしてくれたもの。

机も無く、明かりも最小限の中で、椅子に座って静かに味わう。

素朴だけど、すごく美味しい。

今日は、バッファロー、ライオン、レオパードという豪華メンバーに出会い、さらにレオパードの捕食シーンという貴重な場面まで。

大自然のスケールとドラマを全身で浴びた、忘れられないサファリ初日となった。

7月1日:使ったお金

サファリツアー代は事前に支払い済み。

食事もお水もツアー代に含まれてたので、出費ゼロ!