サファリツアー2日目。
朝食を終え、8時15分に再びジープでセレンゲティの大地へ繰り出した。
昨日は見られなかったゾウやフンバ(イボイノシシ)、カバ、チーターなど、今日は次々と野生動物が姿を見せてくれて大興奮!
中でも、草原をしなやかに駆け抜けるチーターの姿には、思わず目を奪われた。
まるで風と一体になったかのような走りに、自然の力強さと美しさを感じた。
昼過ぎには、シェフが用意してくれたピクニックランチを自然の中で味わい、午後はンゴロンゴロ保全地区のキャンプサイトへと移動。
16時半には少し早めに到着したものの、楽しみにしていたホットシャワーはぬるめの水しか出ず、2日間の砂埃まみれの体には少々つらい温度。
でも、なんとか気合いで浴びきった。
たくさんの動物たちに出会い、大自然の息吹を全身で感じた、充実の一日だった。
朝7時半、キャンプで朝ごはんを食べて出発!

朝7時半、台所兼ダイニングに集合。

朝食はパン、クレープ、卵焼き、フルーツ、コーヒーといったシンプルな内容。
でも、サファリのど真ん中で、あたたかいご飯が食べられるというだけで幸せ。
夜と違ってあたりが明るいので、食事も快適。
ゾウ、カバ、フンバ、そしてチーターに次々遭遇!
8時過ぎ、荷物をまとめてキャンプサイトを出発。
この日は午前中いっぱいセレンゲティ国立公園をジープでまわる。
サファリ中は基本的にトイレ休憩がないので、出発前に必ずトイレを済ませておくのが鉄則。
そして水分も飲みすぎないように注意。
走り始めてすぐ、ライオンやキリンが姿を現し、ツアーメンバー一同テンション急上昇。

昨日は会えなかったゾウたちも今日は登場!
じゃれ合うように牙を突き合わせる姿がとても微笑ましく、さらに赤ちゃんゾウが母親に甘えている様子にも癒される。

アジア象に比べてアフリカ象はやっぱり大きくて迫力満点。
そんな堂々たる姿に、思わず見とれてしまった。

ディズニー映画『ライオン・キング』でおなじみ、ちょっと間抜けで愛されキャラのイボイノシシ、フンバにも遭遇。
短い足でちょこちょこ歩く姿が、とにかくかわいい!

川の中には、ぷかぷかと浮かぶカバの群れ。

水草をむしゃむしゃと食べ、時折鼻から「プシューッ」と水を吹き出す姿に、こちらも思わずにっこり。

今日いちばんのハイライトは、なんといってもチーター!
チーターとレオパードは見分けがつきにくいけれど、チーターには目の下に「黒い涙ライン」があるのが特徴。
しなやかな体でサバンナを駆け抜けるその姿は、まさに「サバンナ最速の走り屋」。
その美しさとスピードに、目が釘付けになった。
シェフの愛情こもったランチをサバンナでいただく

13時すぎ、昨日も立ち寄ったNaabi Hill Gateで、今日もお楽しみのピクニックランチ。

このランチ、実はシェフのマティが夜中の2時に起きて用意してくれたもの。
ありがたすぎる。

移動中、サバンナを駆けるダチョウの姿に歓声があがる。

さらにトイレ休憩がてら、「人類のふるさと」とも呼ばれるオルドゥヴァイ渓谷モニュメントにも立ち寄った。
ここでは約200万年前の人類の化石や石器が発見されているそうで、モニュメントの頭骨の歯の大きさにびっくり!
「昔の人って、こんなに立派なアゴだったの!?」と驚きながら、人類の進化をしみじみ実感した。
ンゴロンゴロの高地キャンプに到着、冷たいシャワーに挑む

16時半すぎ、私たちはンゴロンゴロ保全地区にある「シンバ・キャンプサイト A」へ到着。
ここはクレーターの縁にあり、標高はおよそ2,300〜2,320メートル。
朝晩はかなり冷え込む。
私はダウンジャケットを持っていたので問題なかったけれど、夏服しか持っていない観光客たちは寒そうに震えていた。

このキャンプサイトでは「ホットシャワーが出る」と聞いていたので楽しみにしていたが、現実はちょっと違った。
どうやら最初の一人はお湯にありつけたらしいけど、その後は水。
しかもぬるいかどうかも怪しい。
サファリのど真ん中でお湯を期待する方が間違っていたのかもしれない。
それでも、サファリでは汗と砂埃まみれになるので、さすがに2晩連続シャワーなしは耐えられず、凍えながらも覚悟を決めて浴びた。
早めにキャンプサイトに着いたおかげで、まだ外が暖かい時間帯に浴びることができたのは幸い。
あと1時間遅かったら、寒すぎて無理だったかもしれない。
ちなみにシャワーの数は、宿泊者の数に対して圧倒的に少ない。
そのため、到着後はすぐにシャワー争奪戦が始まるのだった。
シェフ特製ディナーと、トイレ前に現れたシマウマ!

シャワーを終え、ふとキッチンを覗いてみると、ツアーに帯同しているシェフたちが夕食作りの真っ最中。

うちのツアー担当シェフ、マティも一生懸命料理中。
外にある共有の水道を使い、設備の整っていない簡素なキッチンで、何人分もの料理を用意するのは本当に大変そうだ。

ガスバーナーの上では、大きなお鍋がぐつぐつと音を立て、スープなどが丁寧に仕上げられていた。
長距離移動のサファリを終えて、私たちがようやく一息ついているその間にも、シェフたちはすぐに夕食の準備に取りかかっていた。
朝昼晩の3食を毎日用意するとなると、まとめて眠る時間もろくにないはず。
ドライバーも過酷な仕事だけど、シェフもまた影のヒーローだとしみじみ思う。

このキャンプサイトにはダイニング用の建物があり、テーブル、椅子、電源、そして小さな売店まである。
前日のキャンプサイトよりもずっと設備が整っていて快適!
車内ではほとんど充電できなかったので、ここでスマホを充電しつつ、夕食までゆっくり休憩した。

夕食前、トイレに立ち寄ったときのこと。
なんと、トイレのすぐ前でシマウマが草を食べているではないか!
一心不乱に草をむしゃむしゃ。
人間の気配など気にしていない様子。
こんな光景を目にすると、改めて「いま、大自然の中にいるんだ」と実感する。

夜20時、待ちに待った夕食タイム!
まずは、甘みのあるまろやかなバターナッツかぼちゃのスープが登場。
体も心もほっと温まる味。

メインは牛肉の煮込み料理に、ポテトと野菜の付け合わせ。
ちゃんとテーブルも照明もあるおかげで、ゆっくり落ち着いて食べることができた。
夜は冷え込んだけど、寝るときはダウンジャケットを寝袋の中に入れてぬくぬく就寝。
いよいよ明日はサファリ最終日。
舞台はンゴロンゴロのクレーターへ──!
7月2日:使ったお金
この日も、なんと出費ゼロ!
サファリツアー中はすべて込み込みなので、ありがたい✨