【109】猫とハマムとルーフトップバーで迎える夕暮れ(2025.7.27)

モロッコ

港町エッサウィラで迎えた、穏やかでちょっと贅沢な一日。

今日はちょっと気合いを入れて、朝食は人気カフェ「Mandala Society」へ。

カラフルなスムージーボールとカフェラテでスタートした朝は、それだけで気分が上がる。

昨日描いてもらったヘナタトゥーは、一晩たってくっきりと色づき、右手の失敗跡もほとんど目立たなくなっていて安心した。

午後はローカルハマム「Hammam essaidi」へ。

今回からスマホは持たず、黒石鹸やガスールを持ち込んで、しっかり自分をケアする時間に。

美意識高いモロッコ女性たちに刺激されて、私も少しずつ見た目を整えようと思い直す。

夕方はルーフトップバーでサンセットを堪能し、夜は看板猫ブカルのいるレストランへ。

ツナサラダとイワシのグリルを味わいながら、伝統楽器ゲンブリと太鼓の生演奏にほっこり。

街角の猫たちにも癒され、心も体もゆるんだ、まさにエッサウィラらしい一日だった。

スムージーボールで始まる、おしゃれカフェの朝

Mandala Society

今日は、ちょっと気合いを入れて、おしゃれカフェ「Mandala Society」で朝ごはんをいただくことに。

ここは外国人旅行者に人気のカフェで、ビーガン料理や健康志向のメニューが豊富。

内装も洗練されていて、エッサウィラの中でも特にスタイリッシュなお店のひとつだ。

スムージーボールとカフェラテの朝食

注文したのは、スムージーボールとカフェラテ。

フルーツたっぷりの鮮やかなボウルと、香ばしいラテの組み合わせで、朝からテンションが上がる。

なんだか、今日一日がいい日になりそうな予感がした。

定着してきたヘナタトゥーと、街角の猫たち

1日経って色が定着したヘナタトゥー

昨日描いてもらったヘナタトゥーは、一晩経って色がしっかりと定着してきた。

デザインの輪郭もよりくっきり現れて、見ていてうっとりするくらい。

右手も美しい

右手の薬指に少しだけ残っていた失敗跡も、すぐに拭いたおかげか薄くなっていてひと安心。

街角にいた昼寝してる猫

カフェを出て、メディナをのんびり歩いていると、猫がベンチの上で気持ちよさそうに昼寝をしていた。

ここは本当に“猫ファースト”な街。

誰も猫を追い払わないし、むしろ人間が猫に遠慮して座るくらいだ。

黒石鹸を持ってローカルハマムへ

シート、ガスール、ケッサ

午後はまたメディナ内にあるローカルハマム「Hammam essaidi」へ。

今日もハマムセットを準備して出発。

敷物のシート、貰い物のガスール(粘土の粉)、ケッサ(垢すりミトン)、タオル、換えの下着、シャンプー、そしてハマム代をバッグに詰めこむ。

今回から、スマホは宿に置いていくことにした。

黒石鹸(サボン・ノワール)

今日は新たに黒石鹸「サボン・ノワール(Savon Noir)」も持参。

これはモロッコ伝統の石けんで、オリーブの果実やオイルをベースにした、やわらかくてねっとりしたペースト状のもの。

見た目はかたまりに見えるけれど、指で簡単にすくえるくらい柔らかい。

使い方は、体を蒸らしたあとに全身に塗り、数分おいてからケッサでこすると、古い角質がごっそり落ちるというもの。

泡はほとんど立たないけれど、洗い上がりはしっとりすべすべ。

以前ガスールをくれた現地のお姉様が、ガスールにこの黒石鹸を少し混ぜて使っていたのを思い出し、今回も真似してみる。

ガスールを塗って、洗い流して、垢すり。

仕上がりはつるつる&もちもちで、お肌が生き返った感じ。

アフリカ旅で肌は真っ黒に日焼けし、足は蚊に刺された跡が無数に残っている。

髪もずっとトリートメントしていないのでボサボサで、見た目は正直かなりヤバめ……。

でもハマムで身だしなみに気を配るモロッコ女性たちを見ていると、自分も少しはちゃんとしなきゃなと、反省するのだった。

ルーフトップバーでゆったり眺めるサンセット

Hostel La Smalaのルーフトップバー

夕方は、サンセットを見るために「Hostel La Smala」のルーフトップバーへ。

日が沈むのは夜8時半だけど、人気スポットなので良い席を取るには1時間以上前に行くのが鉄則。

7時半に行ったらまだ余裕があって、しっかり眺めのいい席をゲットできた。

ザールークとミントティー

注文したのは、ナスとトマトをじっくり煮込んだモロッコの定番前菜「ザールーク」とミントティー。

スパイシーなザールークはパンにぴったりで、夕焼けを待ちながらちびちびつまむのにちょうどいい。

カフェからサンセットを眺める

やがて空が茜色に染まり、大西洋にゆっくりと太陽が沈んでいく。

下を見ると、城壁に座って夕日を見つめる人たちの姿もちらほら。

前に自分も城壁の上でクレープを食べながら眺めたけど、やっぱりちゃんとした椅子に座って、飲み物片手にのんびりと眺められるのは格別だ。

猫と音楽に癒される、魚介たっぷりの夜ごはん

Le Petit Resto Poissons et Herbsの看板猫「ブカル」

サンセットの後は、看板猫・ブカルに会いに「Le Petit Resto Poissons et Herbs」へ。

この店の名物(?)であるブカルは、今日も椅子の上で気持ちよさそうに寝ていた。

そーっとブカルの隣に座らせてもらい、まずはトマトとツナのサラダを注文。

トマトとツナのサラダ

さっぱりとしたツナにライムをたっぷり搾っていただく。

久しぶりのツナが嬉しい。

路上ミュージシャンが演奏してくれた

食事中には、伝統衣装をまとった路上ミュージシャンがやってきて、ゲンブリと太鼓のリズムで陽気な音楽を奏でてくれた。

少額だけどチップを渡すと、「シュクラン!(ありがとう)」と満面の笑みを返してくれた。

イワシのグリル

メインは、エッサウィラ名物・イワシのグリル。

香草とトマトのトッピングが乗っていて、ライムを搾って食べると絶品。

食べていると、どこからともなく猫たちが集まってくるので、少しお裾分けしてあげた。

可愛いブカル

食べ進めているうちに、ブカルがついにお目覚め。

眠たそうな顔で伸びをしたあとは、すっくと立ち上がり、周囲をパトロール。

その姿がまた可愛くて、思わず写真を撮りまくってしまった。

オーナーも、そんな様子を嬉しそうに眺めていて、なんだか心があったかくなる。

土産の上でくつろぐ子猫

宿への帰り道、また別の猫が、お土産屋さんの商品棚の上でくつろいでいるのを発見。

しかも子猫で、こちらをじっと見つめてくる。

店主はというと、猫が乗っていようがまったく気にする様子なし。

このゆるさこそが、エッサウィラの魅力なのだと思う。

今日も、海風と猫とハマムに癒された、エッサウィラらしい一日だった。

7月27日:使ったお金

今日は、ほぼ食費メインの出費デー。

・朝食(スムージーボール等):100ディルハム(=1,652円)
・黒石鹸:10ディルハム(=165円)
・ハマム:20ディルハム(=330円)
・カフェ代(ザールーク等):65ディルハム(=1,074円)
・音楽チップ:20ディルハム(=330円)
・夕食(イワシのグリル等):105ディルハム(=1,735円)

合計:5,286円