【143】チュニスからスースへ電車旅|オーシャンビュー宿で沈没生活スタート(2025.8.30)

チュニジア

チュニスからスースへ、チュニジア南部へ向かう鉄道旅。

活気あるチュニス駅を出発し、遅れ気味の列車に揺られながら約3時間。

リゾート地として知られるスースに到着。

昼は日本食レストランでサーモン丼を食べ、チェックインした宿は事前にビーチ前と知っていたけれど、窓から広がる景色は想像以上。

弧を描く水平線と白い砂浜、まばゆい光に包まれた海を前に、思わず延泊を決めた。

冷房の効いた部屋でごろごろしながら、溜まったブログを書いたり、海を眺めたり。

夜は近くのファストフード店でチャパティをテイクアウトし、ジュースと一緒に部屋でゆったり夕食。

暑さ厳しいチュニジアの夏、無理せず休むこともまた旅のうち。

こうして、スースの海辺でゆるやかな沈没生活が始まった。

チュニスからスースへ|朝の鉄道移動

チュニス駅

今日はチュニスからスースへの移動日。

朝7時35分発の電車に乗るため、7時すぎにはチュニス駅に到着。

ホームにはすでに多くの人が並び、出発を待っていた。

近くの人に声をかけて2等席の乗り場を確認し、電車が来るまでしばらく待機。

活気ある朝の駅の雰囲気を感じながら、新しい街での滞在にわくわくしていた。

スースは地中海沿いに広がるチュニジア第三の都市で、「サヘル地方の真珠」と呼ばれるリゾート地。

青く輝く海と白い砂浜、旧市街のメディナや要塞リバトなどの歴史的建物が魅力で、都会的な便利さと古い街並みの両方を楽しめる街だ。

ガベス行きの電車

やがて出発時間になり、電車がホームに入線。

みんな一斉に乗り込んでいく。

今回乗ったのはチュニス発・ガベス行きの電車。

チュニスを始発に、スースやスファックスを経由して南へ下り、地中海沿岸を走り抜けていく。

終点のガベスは世界でも珍しい「海辺に広がるオアシス」を持つ都市で、南部サハラへの入口としても知られている。

けれど列車は出発直後からすでに遅れ気味で、スースにいつ着くのか見当がつかない。

乗り過ごさないように気を配りながら、流れる車窓の景色を眺めていた。

2等席

2等席は自由席で、座席の広さはまずまず。

長距離でもバスやルアージュ(乗合バン)よりは快適に感じられる。

ただしエアコンはなく、車内はかなり暑い。

それでも窓から入る風に救われつつ、地中海沿いの街々を抜けていく列車旅には独特の味わいがあった。

遅延は気になるものの、移動のしんどさを考えれば電車を選んで正解だったと思う。

スース駅到着

約3時間の乗車の末、定刻より45分遅れでスース駅に到着。

大幅な遅れではなかったので、このくらいなら許容範囲。

飼い猫ミミちゃん

駅から宿へ向かう途中、民家の窓からちょこんと顔をのぞかせる美猫に遭遇。

飼い主さんによると名前はミミちゃん。

つぶらな瞳でこちらを見つめる姿がかわいすぎて、しばし足を止めてしまった。

レジデンス ボウジョワール

今回スースで1泊だけ予約していた宿は、ビーチの目の前にある「レジデンス ボウジョワール」。

チェックインしようとしたが、まだ部屋が準備中とのことで、バックパックだけ預けて昼食へ。

スースのビーチエリアで食べるサーモン丼

Hayasushi

あまりに暑くて食欲が出ず、さっぱりしたものが食べたい気分。

ビーチエリアの日本食レストラン「Hayasushi」へ。

和風のインテリアが落ち着く雰囲気を醸していた。

サーモン丼の昼食

本当はハマチ丼を食べたかったのだけど、残念ながら品切れ。

仕方なくサーモン丼を注文した。

甘めのタレが別皿で添えられていたが、わさびとキッコーマン醤油をもらい、自分でわさび醤油を作ってかけたらちょうど良い味になり、美味しくいただけた。

食後は明日以降の宿探しで何軒か周り、金額交渉をしたがなかなか条件に合う宿が見つからない。

ビーチ前の宿「レジデンス ボウジョワール」でオーシャンビュー沈没生活

宿に戻ると、部屋の準備が整っており、5階のルームキーを受け取った。

オーシャンビューの客室

部屋に入って驚いた。

窓の外には美しいオーシャンビュー。

ベッドは3台あり、広々とした空間。

窓際のテーブルは、海を眺めながらパソコン作業をするのにぴったりの特等席だった。

部屋からビーチが一望できる

窓からは地中海のビーチを一望でき、弧を描く水平線が広がっている。

今回の旅で初めてのオーシャンビューの部屋に、気分は一気に高まった。

キッチン完備

キッチンも付いていたが、調理器具はなく皿が一枚あるだけ。

でも冷蔵庫があるのはありがたい。鏡台やソファ、クローゼットなど必要なものは一通り揃っていた。

バスルーム

バスルームは洗面台が別で使い勝手が良く、エアコンも効いて快適。

温度調整こそできないものの、24時間美しい海を眺めながら過ごせる快適さに、迷わず延泊を決めた。

合計3泊分で255ディナール(=13,095円)、しかも朝食付き。

徒歩1分でビーチ

宿の目の前のビーチにも行ってみた。

ゴミも少なく、美しい砂浜と穏やかな空気が漂う。

ビーチベッドもあったが、暑さに負けて海では泳がず、涼しい部屋でごろごろしながら海を眺めることにした。

これこそ私の性分に合っている。

ビーチ滞在初日の夕食はローカル感あるチャパティ

宿近くのファーストフード店

夕食は宿近くのファーストフード店でツナ入りチャパティをテイクアウト。

ツナ入りチャパティ

値段は4ディナール(=205円)。

スーパーで買ったジュースやお菓子と一緒に食べてお腹いっぱいに。

すっかり気に入った宿で、観光はそこそこにしてゆっくり過ごすことに決めた。

スペインでは観光続きでブログが書けず、1週間以上の日記が溜まっている。

チュニジアは暑さも厳しい。

さらにこのあとドイツ・スイスを家族と周る予定なので、ここで無理をせず体調を整えることが大事だ。

こうして、ビーチリゾート・スースでの沈没生活が始まった。

8月30日:使ったお金

宿代と食費だけのシンプルな出費。

・宿代(3泊分):255ディナール(=13,095円)
・昼食代(サーモン丼等):33ディナール(=1,694円)
・スーパー買い物代(ヨーグルト等):12.9ディナール(=662円)
・夕食代(ツナ入りチャパティ):4ディナール(=205円)

合計:15,656円