エクアドル本土から約1,000km、太平洋にぽつんと浮かぶ特別な島々、ガラパゴス諸島。
多くの人がクルーズで巡るこの場所を、今回はあえて“島に滞在しながら自力で旅する”というスタイルで歩いてみた。
入島にはTCTやABGの事前申請、さらに高額な入島税と、少し面倒な準備が必要になる。
でもその先には、人を恐れない動物たちと、手つかずの自然がすぐそばにある世界が広がっている。
灼熱の道を歩いてたどり着いた町、気ままに過ごすアシカやイグアナ、そしてのんびりと流れる島時間。
節約しながらの自炊生活やローカル食堂も含めて、観光地とは少し違う「暮らすようなガラパゴス」を体験してきた。
これから訪れる人の参考になるように、リアルな費用感や手続きの流れとあわせて、サンタ・クルス島で過ごした3日間の記録をまとめていく。
3月5日 サンタ・クルス島到着、島の空気と旅のはじまり
今日から念願のガラパゴス諸島の旅。
エクアドル本土から約1,000km離れた太平洋上に浮かぶこの諸島には、独自の進化を遂げた動植物が数多く生息していて、世界的にも特別な場所として知られている。
一般的には、クルーズ船で複数の島を巡るスタイルが主流で、そのぶん費用も高額になりがち。
でも実は、島に滞在しながら自力で観光することもできて、工夫すれば意外と費用を抑えることも可能だ。
今回の旅のスタイルとルート
ガラパゴス諸島には、たくさんの島が点在していて、人が住んでいる島もあれば、無人の島も多い。
エクアドル本土から飛行機でアクセスできるのは、サンタ・クルス島とサン・クリストバル島の2つだけ。
クルーズなら人の住んでいない島にも行くことができるけれど、今回私はクルーズではなく、島に滞在しながら自力で周遊するスタイルを選んだ。
そのため、移動は島と島を結ぶ定期船が頼りになる。
つまり、行ける島も自然と限られてくる。
なので、今回の滞在では、サンタ・クルス島、イザベラ島、サン・クリストバル島の3島を巡る予定。
どの順番で回るか少し迷ったけれど、まずはサンタ・クルス島からスタートすることにした。
ガラパゴス入島、事前準備
そして、ガラパゴスに入るためには、事前にいくつかの手続きが必要になる。
まずはオンラインで「Transit Control Card(通称:TCT)」の登録。
宿泊先の入力欄は選択肢が限られていて、予定していた安宿は見当たらなかった。
選ばないと先に進めないため、今回は「Lava Lizard Guesthouse」を適当に選択。
TCTの発行料は20ドル(=3,132円)、さらに手数料として0.31ドル(=48円)がかかる。
あわせて、ABGのオンライン申告フォームも事前に済ませておく。
これはガラパゴス入島時の持込品の申告で、事前にやっておくと空港での手続きがかなりスムーズになる。
今回は機内持ち込みのみだったため、オンライン申請を済ませておけば、ABGカウンターには立ち寄り不要で、そのまま保安検査へ進むことができた。
なお、ABGの申告をしていない場合は、エクアドル本土の空港で必ずABGカウンターに立ち寄り、荷物検査を受けることになる。
また、預け荷物がある場合は、オンライン申告済でもABGカウンターでの確認が必要になるので注意したい。
TCTとABGの発行後に表示されるQRコードは、空港で提示できるようスマホに保存しておくと安心だ。
持ち込み制限と注意点
ガラパゴスは自然保護のルールが厳しく、持ち込み禁止のものも多い。
特に、生の食品(果物・野菜・肉類など)や種子、植物、土のついたものは基本的にNG。
うっかり持っていると空港で没収されることもあるため、事前の確認は必須。
入島準備は少し手間がかかるけれど、先に済ませておけば当日はかなり楽になる。
面倒でもやっておく価値はあると感じた。

朝5時20分、まだ夜明け前。
InDriveで呼んだタクシーに乗り込み、静かな街を抜けて空港へ向かう。

6時、キト空港に到着。
すでにオンラインチェックイン済みだったため、カウンターには寄らず、そのまま保安検査へ。

朝から何も食べていなかったし、機内食も出ない。
そこでプライオリティ・パスを使ってラウンジへ。
広々とした落ち着いた空間で、出発までゆっくり過ごせるのがありがたい。

ビュッフェのメニューも豊富で、朝からお腹いっぱい。
ここで食事代を節約できるのは、地味に大きい。

9時15分、キトを出発。
飛行機は定刻通りに飛び、10時半ごろバルトラ島のセイモア空港に到着。
ガラパゴスは本土より1時間遅れているため、実際の飛行時間は約2時間15分ほど。
空港はとても小さく、建物までは駐機場を歩いて移動するスタイル。
飛行機を降りた瞬間、むわっとした熱気。
キトとの気温差はかなり大きく、赤道直下の空気に包まれて、「来たな」と一気に実感が湧いた。
ガラパゴス到着後の手続き

まずは入島税の支払い。
長い列に並び、順番が来たら200ドル(=31,919円)を支払う。
これは自然保護のための国立公園入場料のようなもの。
支払いは基本的に現金のみ。
USドルの用意が必須。
安くはない金額だけれど、この環境を守るためと考えると、不思議と納得感がある。
その後、荷物検査を受けて手続き完了。
ここから、いよいよガラパゴスの旅が始まる。

空港を出ると、右側にバスチケット売り場。
バルトラ島からボート乗り場までのバスを5ドルで購入。
このバルトラ島は、サンタ・クルス島のすぐ北に位置する小さな島。
空港はバルトラ側にあるものの、実質的にはサンタ・クルス島の玄関口のような存在。
そのため、到着後はフェリーで海峡を渡り、サンタ・クルス島へ向かうのが一般的な流れになる。

バスは満席になり次第出発するピストン運行。
しばらく待っていると出発し、約10分ほどでボート乗り場に到着した。

海の向こうにはサンタ・クルス島。
思っていたよりも大きく、奥には山々が連なっているのが見える。

そしてボート乗り場で、いきなりリクイグアナに遭遇。
ウミイグアナに比べるとレアな存在で、バルトラ島ではよく出没するらしい。
黒っぽく細長い体で海を泳ぐウミイグアナに対して、リクイグアナは黄褐色〜赤褐色のずんぐりした体つきで、陸上で生活し、海には入らない。

ボートで海峡を渡り、サンタ・クルス島へ。
料金は1ドル、乗船中に回収される。

到着すると、タクシーやバスの客引きに囲まれる。
バックパッカーなら迷わずバス。
5ドルでバスターミナルまで行ける。

客引きに運賃を支払い、チケットをもらった後、バスに乗車。

席は自由席でエアコンなし。
車内は蒸し暑い。
人が集まり次第出発し、約40分でプエルト・アヨラの町外れへ。

12時40分、バスターミナル(Terminal terrestre de Puerto Ayora)に到着。
ここからタクシーに乗る人が多いけれど、節約のため徒歩で宿へ。

宿までは徒歩で20分以上。
灼熱の道路をバックパックを背負って歩くことになり、なかなかしんどい。
強い日差しにめまいがしそうになりながらも、汗だくでなんとか歩き切った。

宿「El Pinzón」に到着。
サンタ・クルス島では4泊予定で、最初の2泊はこちら。
プール付きの宿だけど、誰も泳いでいない静かな空間。

シングルルームはエアコン付きで、2泊45ドル。
部屋に入った瞬間、蚊が大量にいて一瞬焦る。
スタッフが蚊取り線香を持ってきてくれて、無事に全滅。
ただ、香りは滞在中ずっと残っていたのが少しだけ惜しい。

専用バスルーム付きで、お湯もしっかり出る。
離島とは思えない快適さにちょっと驚く。

宿には共用キッチンもある。
ガラパゴスは本土からかなり離れているため、物資の輸送コストがかかり、全体的に物価は高め。
レストランも気軽に入れる価格ではないので、予算を抑えたい旅人には自炊がおすすめ。
食料自体も高いので、安い食材を選びながら料理することになるけれど、それでも外食よりは出費を抑えることができる。

部屋で少し休んだあと、いよいよ町を歩いてみることに。
おしゃれなカフェやショップが並んでいて、雰囲気はとてもいい。
ただ、そのぶん値段は全体的に高め。
クルーズ旅行で訪れるような富裕層を意識した価格帯なのだろうと感じる。

魚市場に来てみたけど、魚はまったく売られていなかった。
きっと朝の時間帯しか並ばないのだろう。
漁船がいくつも浮かび、そのまわりをたくさんの鳥が飛び交っている。

港に目をやると、ペリカンが静かにたたずんでいる。
人との距離がとても近く、逃げる様子もない。
この距離感のゆるさに、ガラパゴスらしい穏やかな時間を感じる。

道端には、ウミイグアナの姿も。
海に潜って海藻を食べる、世界でも珍しいイグアナで、ガラパゴス諸島にしか生息していない固有種。
黒っぽい体で岩場に溶け込むようにじっとしていることが多く、気づけばあちこちにいる。
見た目は少しゴツくて恐竜のようだけれど、おとなしく、人が近づいてもあまり動じないのが印象的だった。

そして、アシカの姿も。
ベンチや遊歩道で寝そべっていたり、気づけばすぐ近くにいたりと、とにかく自由。
好奇心旺盛で人懐っこく、見ているだけで癒される存在。
本来は2メートル以上の距離を保つ必要があるけれど、向こうから近づいてくることも多い。
その距離の近さに驚きつつも、これもまたガラパゴスならではの光景だと感じる。

魚市場のすぐ近く、アルテサナル市場前の海では、島の子どもたちが元気いっぱいに泳いでいた。
ビーチに行かなくても、町の中心でそのまま海に入れる環境。
その自由さが、なんとも心地いい。

町で一番大きなスーパー「Proinsular Market」にも立ち寄る。
1階は食料品、2階は日用品。
ひと通りのものは揃う便利な店。
自炊用の食材やシャンプーなどを購入したが、やはりどれも本土より高めだった。

スーパーの近くの電気屋でSIMのチャージも済ませる。
7GB分のデータを追加。
本土ならもう少し安く済む内容だけど、ここでは手数料もあり、10ドルを支払うことに。
島のほうが割高だと分かっていれば、本土で済ませてきたのにと、少しだけ悔しい気持ちになる(T_T)

その後、ツアー会社にふらっと立ち寄る。
島にはいくつもツアー会社があるけれど、なんとなく目に入ったお店に吸い寄せられるように入店。
ここで、サンタ・クルス島とイザベラ島、そしてサン・クリストバル島を結ぶ定期船のチケットを購入。
1区間30ドルのところ、3枚まとめて購入することで25ドルにディスカウントしてもらえた。
こういうちょっとした交渉も、旅の楽しさのひとつ。
なお、イザベラ島からサン・クリストバル島へは直行便がなく、一度サンタ・クルス島を経由する必要がある。
シンプルに移動できない不便さも、この島らしいといえばらしい。

最後に立ち寄ったのは、ムニシパル市場。
観光地の雰囲気とは違い、地元の人たちの日常がそのまま流れている場所。

新鮮な魚や野菜、果物が並び、空気もどこか落ち着いている。
八百屋で野菜や果物を買い、宿へ戻る。

キッチンに入ると、宿のワンちゃんがお出迎え。
すり寄ってきて、そのままなでなでタイムに突入。
可愛すぎて、しばらく手が止まる。

今日の夕食は、トマトソースパスタとトマトとツナのサラダ。
トマトソースやツナは缶詰や瓶詰め。
ガラパゴスのスーパーは日持ちする食材が中心で、乳製品や加工肉などの冷蔵商品はかなり高い。
安めの食材で揃えると、どうしても似たようなメニューが続く。
結果、滞在中は毎日ほぼ同じごはん。
とはいえ、日本にいるときから同じものを食べ続けるタイプなので、特に苦にはならない。
これから2週間、こんな感じの食生活が続く予定。
また同じもの食べてるな、とゆるく笑いながら読んでもらえたらうれしい(笑)
3月6日 トルトゥーガ湾とビーチめぐり、動物たちとの出会い

サンタ・クルス島2日目の朝。
パン、リンゴ、ジュース、カフェオレの朝食。
近所のパン屋で買った焼き立てパンは、1個0.25ドル(=39円)。
シンプルなパンでも、ジャムを付けるとしっかり美味しい。
リンゴ、フルーツジュース、カフェオレも添えて、思っていた以上にしっかりした朝ごはんになった。
リンゴは1玉0.5ドル(=78円)ほどと決して安くはないけれど、灼熱のガラパゴスでは体力勝負。
栄養はしっかり取っておかないと体がもたない。
食費はできるだけ抑えたいけれど、健康のための出費はケチらないように意識した。

今日はサンタ・クルス島の観光へ。
まずは、この島を代表するビーチのひとつ、トルトゥーガ湾(Tortuga Bay Beach)を目指す。
町のはずれにある遊歩道入口から、ビーチまでは片道約30分。

ながい遊歩道を歩いていく道中では、イグアナや鳥たちに出会うこともあり、ちょっとしたハイキング気分。
…とはいえ、日陰がほとんどなく、とにかく暑い(‘A`)

汗だくになりながら歩き、ようやくビーチに到着。
真っ白な砂浜と透き通る青い海がどこまでも続いていて、スケールの大きな自然が広がっている。

砂浜にはウミイグアナがのそのそと歩いていて、その光景を眺めているだけでも飽きない。
人も少なく、手つかずの自然が残っているのが印象的だった。
ただ、このエリアは波が強く、遊泳は禁止。

さらに奥へ進むと、穏やかな入り江がある。
荒々しいビーチとは対照的に、波はほとんどなく、水面はとても静か。
ここでは泳いだり、カヤックを楽しんだりすることができる。

木陰に荷物を置いて、さっそく海へ。
ガラパゴスは治安が良く、短時間であれば荷物を置いたまま泳ぐこともできる。
実際、iPhoneやGoProをそのまま置いて泳いでいる人も多い。
とはいえ、長時間置きっぱなしにするのはさすがにリスクがある。
高価なものはできるだけ持ち歩くか、目の届く範囲に置いておくのが安心。
実際、知り合いの旅人がブランドのジャケットやGoProをビーチに置きっぱなしにして盗まれている。
長時間そのままにしていたのが原因だと思うので、やはり油断は禁物だと感じる。
このビーチではウミガメや小さなサメが見られることもあるらしいけれど、この日は透明度がいまひとつで、水中はあまりよく見えなかった。
泳いだり、木陰で休んだりしながら、のんびりと過ごす。
ただ、木陰は蚊が多く、じっとしていると次々と刺されてしまうのが難点(T_T)

トルトゥーガ湾と入り江の中間あたりには、透明度の高い浅瀬があり、魚がたくさん泳いでいる。
シュノーケルをするなら、このエリアが断然楽しい。
きれいな魚に見惚れて泳いでいると、背後からシュッとウミイグアナが現れ、そのまま追い越していった。
しっぽを左右に振りながら泳ぐ姿を間近で見られるなんて思ってもいなくて、思わず見入ってしまうほどの感動だった。

溶岩の岩場にたたずむサギ。
ガラパゴスの島々は火山活動によってできたため、海岸には黒い岩場が広がっている。
その上でじっと水面を見つめる姿が、とても静かで印象的だった。

13時半、町に戻ってランチへ。
チャールズ・ビンフォード通りには、地元の人が通う安食堂が並んでいる。
シンプルな店構えだけど、そのぶん値段も手頃でボリュームも十分。

5.99ドルのセットメニューは、スープ・メイン・ジュース付き。
金額表記の仕方がちょっと紛らわしくて、思わず笑ってしまう。

かぼちゃスープは少し塩気が強め。

メインのシーフードのココナッツ煮は、エビや白身魚がたっぷりで、コクのあるやさしい味。
ライスやプランテンも付いていて、しっかり満足できる内容だった。

食後は町を散歩。
魚市場には今日もアシカが集まっていて、ベンチで気持ちよさそうに昼寝している。
この島では、人間よりも動物ファースト。
アシカがベンチにやってきたら、どくのは人間のほうだ(笑)

魚市場近くの海では、アシカやイグアナ、エイが泳ぐ姿も見られる。
町の中心なのに、野生動物だらけという不思議な光景。

夕方は、町から徒歩10分ほどのビーチ「プラヤ・デ・ラ・エスタシオン(Playa de la Estacion)」へ。
アクセスが良い分、人は多め。
それでも水は穏やかで、魚も多く、のんびりシュノーケルを楽しめる。

ここでもアシカが登場。
荷物があっても気にせず木陰に入ってくるので、人間のほうが慌てて移動することになる。
観光客はきちんと距離を保っていて、その意識の高さに感心する。
ガラパゴスの動物が人を恐れないのは、もともと天敵が少なかったため。
この特別な環境を守るためにも、訪れる側のモラルが大切だと実感する。

ビーチの近くにはダーウィン研究所もある。
ここはガラパゴスの自然や生態系を守るための研究拠点。
進化論で知られるチャールズ・ダーウィンの名が由来になっている。
博物館エリアは無料で見学できるのだけど、水着のまま入るのはさすがに気が引けて、別の日にあらためて訪れることにした。

敷地内ではガラパゴスゾウガメの保護も行われていて、実際にその姿を見ることができる。
この日見たのは、サドルバック型の甲羅を持つ個体。
首を高く伸ばし、サボテンを食べやすいように進化している。
のっしりと歩く姿は、まるで動く化石のようだった。
ただし、このエリアは本来有料のガイド同行が必要らしく、タイミングによって対応が異なる様子。
少し分かりにくい部分もあった。

さらに奥のラ・ラトネラビーチ(La Ratonera)へ。
夕立にあったあと、空に大きな虹がかかった。
水平線から立ち上がるような形で、うっすら二重に重なる虹。
ほんの短い時間だったけれど、強く印象に残る景色だった。

最後は夕日。
人の少ないビーチで、波の音を聞きながらゆっくりと眺める。
賑やかな場所とはまた違う、静かな贅沢な時間。

今日の夕食も、トマトソースパスタとツナサラダ。
そこにパラグアイで買ったお吸い物と緑茶を添えて、少しだけ豪華に。
1日中動き回っていると、とにかくお腹が空く。
体が自然と野菜やタンパク質を求めているのが分かる。
正直、外食でも同じくらいの値段で食べられる。
それでも、野菜の量や味のバランスを考えると、自炊のほうが自分には合っている。
手間はかかるけれど、そのぶん満足感も大きい。
3月7日 島内ツアーと溶岩トンネル、ゾウガメの世界

サンタ・クルス島3日目の朝。
今日はパンと焼いたプランテンの朝食。

プランテンは見た目はバナナにそっくり。
でも、生のままだと硬くて甘みも少なく、そのままでは食べられない。
加熱して食べるのが一般的で、この日はフライパンで焼いて軽く塩をふった。
外はほんのり香ばしく、中はほくっとした食感。
味は少し芋っぽい。

今日から2泊は宿を変えて、Hostal Paraísoへ。
シングルルームは2泊で34.5ドルとかなり安い。
ただしエアコンがなく、室内はかなり暑い。
この時期は雨季で蒸し暑く、扇風機だけでは正直なかなか厳しい。
乾季ならもう少し快適に過ごせそうだと感じる。

バスルームは室外に専用のものがあり、トイレのたびに鍵をかける必要があるのが少し面倒。

共用キッチンはこぢんまりしているものの、きれいに保たれていて使いやすかった。

朝の町を歩いていると、魚市場で魚売りのおばちゃんの姿を見つける。
やっと市場らしい光景に出会えて、なんだかほっとする。
カゴバッグには、大きなマグロのような魚が頭から突っ込まれていて、その無造作さが妙におもしろい。

漁船のそばでは、さばいた魚のおこぼれを狙ってペリカンたちが集まっている。
今か今かとタイミングをうかがう様子が、なんとも賑やか。

少し離れた場所では、赤ちゃんアシカがお母さんのお乳を飲んでいた。
人の暮らしのすぐそばで、野生動物たちが当たり前のように過ごしている。
この島では、生活と自然がひとつの風景として溶け込んでいるように感じる。
せかせか観光するよりも、ここに「住むように」過ごすほうがしっくりくる。
そんな空気がある。

魚市場の目の前にあるツアー会社「Galapsurfislands」で、島の中央部を巡るツアーを申し込んだ。
ロス・ヘメロス、溶岩トンネル、ゾウガメ保護施設を巡る約3時間のコースで35ドル。
自力でマウンテンバイクをレンタルして回ることも考えたけれど、炎天下の中でアップダウンのある道を移動することや、入場料などを考えると、ツアーのほうが現実的だと判断した。

ツアー開始までの時間は、スーパーをはしごして食材の買い出し。
次に行くイザベラ島は、さらに物資が少なく、値段も高いらしい。
そのため、この島でまとめて購入して持っていくことに。
ただ、牛乳やジュースは思った以上に重く、持ち運びがなかなか大変だった。
しかも、現地でもそれほど値段は変わらずに買えると後から知り、少し後悔。
スーパーは「Mega Primavera」と「Proinsular Market」がおすすめ。
値段を見比べて買っていたら、気づけば半日が過ぎていた。
短期旅行なら、どちらかでまとめて買ったほうが良さそう。

この日の昼食はメロン。
市場近くの八百屋で買ったもので、甘くてしっかり美味しい。

夕方、暑さが少し落ち着いた頃にツアー出発。
最初に訪れたのは「ロス・ヘメロス(双子の穴)」。
火山活動によってできた巨大な陥没地で、緑に囲まれた森の中にぽっかりと穴が開いている。
まるで映画のロストワールドのような景色。

続いて、溶岩トンネルへ。
地面に開いた入口から中へ入ると、少しずつ光が弱まり、外とはまったく違う空間へ。

このトンネルは、流れた溶岩の外側だけが先に固まり、中の溶岩が抜けることでできたもの。
長い時間をかけて、空洞がそのまま残った自然の造形。

天井が低く、しゃがんで這うようにして進む場所もある。

一方で、天井が高く、一気に視界が開ける場所もある。
そのスケールと静けさに圧倒されながら、かつてここを溶岩が流れていたことに思いを馳せる。

最後はゾウガメの保護区「ランチョ・プリミシアス(Rancho Primicias)」。
広い草地や小さな池が点在するエリアで、ガラパゴスゾウガメがのんびりと歩いている。

ここで見たのは、ドーム型の甲羅を持つ個体。
低い草を食べる環境に適応したタイプだという。
のっしりとした存在感に、思わず見入ってしまう。
ガイドによると、この個体は推定160歳のオスで、体重は約250kg。
オスとメスの見分け方は簡単で、尻尾が長いのがオス。
この保護区には200〜300匹のリクガメがいるそうだが、今の時期(1月〜5月)は産卵シーズンのため、メスは海へ移動しているらしい。
そのため、見かけるのはほとんどがオスだった。

最後はゾウガメの甲羅に入って記念写真。
実際に入ってみると、その大きさをより実感することができる。

夕食はいつものトマトソースパスタ。
今日はブロッコリー多めで少しだけ変化をつける。

夕食後、同じ宿に泊まっていた日本人旅人のTさんとMさんに声をかけてもらい、なんとマグロの刺身をご馳走になることに( ゚Д゚)!!
しかも、日本米のご飯に、マグロのアラ入りの味噌汁付き。
醤油はもちろんキッコーマン。
まさかガラパゴスでここまでしっかりした日本の味に出会えるとは思っていなくて、感無量…。
一口食べた瞬間、思わずほっとするような、なんとも言えない安心感が広がる。
久しぶりの日本食、そして日本語での会話。
気づけば時間を忘れて、この夜は大いに盛り上がった。
Tさんは、サンタ・クルス島に来る前にサン・クリストバル島とイザベラ島を訪れていたようで、動物の出没スポットなどもたくさん教えてもらえた。
次回のブログは、サンタ・クルス島のラス・グリエタス(Las Grietas)、ローカル定期船でイザベラ島へ移動し、さらにイザベラ島のロス・トゥネレス(Los Túneles)を巡る、3日間の記録。
ラス・グリエタスは、岩の裂け目にできた天然のプールで、透き通るような水の中を泳げる神秘的なスポット。
そしてロス・トゥネレスは、ガラパゴス屈指のシュノーケルスポット。
ウミガメやサメ、エイなど、さまざまな海の生き物に出会えるのが魅力だ。
ガラパゴスならではの自然と体験が詰まった、充実した3日間をお届けします。
3月5日〜3月7日:使ったお金
3月5日
・タクシー代(宿→空港):12ドル(=1,915円)
・航空券代(キト→サンタ・クルス島):20,571円
・TCT発行料:20ドル(=3,132円)
・TCT発行手数料:0.31ドル(=48円)
・ガラパゴス諸島入島税:200ドル(=31,919円)
・バス代(空港→ボート乗り場):5ドル(=797円)
・ボート代(バルトラ島→サンタ・クルス島):1ドル(=159円)
・バス代(ボート乗り場→バスターミナル):5ドル(=797円)
・宿代(2泊分):45ドル(=7,181円)
・スーパー買い物代(パスタ等):20.5ドル(=3,271円)
・7GBチャージ:10ドル(=1,595円)
・フェリー代(25ドル×3枚分):75ドル(=11,969円)
※サンタ・クルス島→イザベラ島
イザベラ島→サンタ・クルス島
サンタ・クルス島→サン・クリストバル島
・野菜・果物等:3.8ドル(=606円)
合計:83,960円
3月6日
・パン:0.25ドル(=39円)
・昼食代(シーフードミックスのココナッツ煮等):5ドル(=797円)
・パン等:1ドル(=159円)
合計:995円
3月7日
・宿代(2泊分):34.5ドル(=5,506円)
・リクガメツアー:35ドル(=5,585円)
・スーパー買い物代(ツナ缶等):15.4ドル(=2,457円)
・スーパー買い物代(パスタ等):14ドル(=2,234円)
・サラダ油:1.8ドル(=287円)
・野菜・果物:6.3ドル(=1,005円)
・パン:0.25ドル(=39円)
・Tシャツ:25ドル(=3,989円)
合計:21,102円

