【48】アフリカ縦断の旅スタート!カイロからケープタウンへ大移動(2025.5.26)

南アフリカ共和国

エジプトから南アフリカへ──ついにアフリカ縦断の旅が幕を開けた。

真夜中、エチオピア航空でカイロを発ち、まずはアディスアベバへ。

トランジットの持ち時間はわずか1時間。

保安検査の長蛇の列を見た瞬間、絶望しかけたけど、奇跡的に係員が通りかかり、航空券を見せて事情を話すと、列をショートカットさせてくれた。

そこから猛ダッシュで搭乗ゲートへ。

なんとかギリギリでケープタウン行きの便に滑り込むことができた。

午後2時すぎ、無事ケープタウンに到着。

空港のSIMは高すぎてスルーし、楽天SIMを使ってUberで宿へ直行。

チェックイン後は海風に吹かれながらウォーターフロントへ歩き、ようやく現地SIMをゲット。

物価の高さに驚きつつ、夕食はスーパーで買ったサラダで節約。

深夜フライトに空港ダッシュ、そして南部アフリカという未知の地。

はじまりから全力疾走の移動日だったけど、それも旅のスパイス。

不安と期待を胸に、アフリカ縦断の旅がここから始まった。

アディスアベバで大ピンチ!空港ダッシュで乗継ぎ成功

深夜3時20分、エチオピア航空でカイロを出発。

目的地はエチオピアの首都・アディスアベバ。

飛行時間は約3時間。

機内食

深夜便にもかかわらず、しっかり機内食が出た。

メインは……オムレツのような、何か(笑)

アディスアベバ到着

アディスアベバには、定刻より少し早く7時に到着。

トランジットの時間はわずか1時間。

前方座席を指定していたけど、沖止めのためバス移動に。

運悪く、目の前の人まででバスは出発してしまい、次のバス待ちに。

このロスタイムが地味に痛い。

アディスアベバで入国するにはVISAが必要だけど、トランジットだけなら不要。

バスから降りて急いで保安検査へ向かうと、なんと長蛇の列。

「これは…間に合わないかも(‘A`)」

近くにいた空港職員にケープタウン行きの航空券を見せて時間が迫っていることを伝えたら、列の先頭に案内してくれた。

そこからは猛ダッシュで搭乗ゲートへ。

ギリギリ間に合った搭乗ゲート

着いたときにはすでに搭乗が始まっていて、ギリギリ滑り込みセーフ!

ちなみにカイロ→アディスアベバ便は遅延率が低いことで知られているけれど、保安検査の混雑次第では1時間の乗り継ぎはけっこうギリギリです。

アディスアベバを離陸

座席に着くとすぐ離陸。

今回の旅ではエチオピアは治安を考慮してスルーしたけど、いつかは訪れてみたい国のひとつ。

旅人レベルを上げてから再挑戦したい。

朝食のサンドイッチ

離陸後の朝食はサンドイッチ。

アディスアベバからケープタウンまでは約6時間半のフライト。

座席モニターにはアフリカ大陸の立体地図が表示されていて、起きている間はつい現在地をチェックしてしまう。

機内食

しばらくすると昼食タイム。

メインは魚を選んで、白ワインと一緒にいただく。

LCCに慣れているせいか、機内食が出るだけでテンションが上がる。

味はそこそこでも、なんだか嬉しい。

ケープタウン到着!Uber客引きにご注意を

ケープタウン到着

14時ごろ、ケープタウン国際空港に無事到着。

SIMカード売り場

イミグレを通過し、到着ロビーでSIMカードの料金をチェック。

南アで使える大手キャリアはMTNとVodacomの2社。

どちらも高い…。

MTNの料金プラン表

MTNのプランだと、5GBで155ランド(=1242円)。

しかもそのうち2.5GBは深夜限定。

夜間なんて基本的に宿にいてWi-Fiを使うから、実質使えないに等しい。

楽天SIMが南アでも使えたので、とりあえずそれでUberを呼んで宿へ向かうことに。

が、Uberの乗り場がわからず空港内をウロウロしていると、「Uberはこっちだよ」と手招きしてくる謎の男が登場。

首からUberのカードをぶら下げ、「オレが運転手だ。今案内してやる」と声をかけてくるが、配車アプリのUberでドライバーが客引きしてくる時点で怪しさ満点。

無視して進む。

しばらく歩くと「E-Hailing Pick Up Area(配車アプリ専用乗り場)」という標識を発見。

E-Hailing Pick Up Area
E-Hailing Pick Up Area

標識に沿って進むと、ようやく本物の乗り場に到着。

そこで呼んだUberがしばらくして到着。

本物のUber

本物のUberはちゃんと来るので、偽物に騙されてはいけない。

「空港にはUberは入れない」とか言って高額請求してくる偽ドライバーも多いらしい。

最悪命の危険もあるので、本物のUberアプリを使って正規の乗り場で乗車を。

車窓からの景色

空港から市内までは、美しい自然が広がるまさに“アフリカ!”な風景。

エジプトとはまったく違う景色に、自然とテンションも上がる。

Green Pointの快適宿「never@home」にチェックイン

ケープタウンは、南アの中では比較的安全とされるけど、それでも国全体としては治安が悪く、油断はできない。

特にエリアによって安全レベルに大きな差があるので、今回は富裕層の住宅が集まるGreen Pointに宿を取ることにした。

宿の名前は「never@home」。

Green Pointのメインストリート沿いにあり、バックパッカーにも人気のホステル。

女性専用ドミトリーが1泊2,785円と、物価の高いケープタウンではかなり良心的。

ロビーではソファでPC作業している人がちらほら

ロビーにはソファが並び、PCで作業する宿泊客の姿もちらほら。

共同キッチン

共同キッチンは清潔で、必要な調理器具は一通りそろっていた。

朝食はついていないけど、近くのスーパーで食材を買えば、朝も夜も自炊ができる。

女子ドミの部屋

私は女子ドミを選んだところ、4人部屋で同室の子は1人だけ。

2人で広々と使えて快適。

部屋に備え付けのシャワールーム

しかも部屋には専用のシャワールームまで付いていて、トイレやお風呂も部屋からすぐという便利さ。

格安SIMを求めてウォーターフロントへ

フロントではSIMカードを30ランド(=240円)で販売していて、「スーパーでチャージして使えるよ」と教えてくれたので購入。

…が、どうしてもSIMが作動しない(‘A`)。

スタッフに相談すると、「SIM代は返金するから、ウォーターフロントのショップで買い直してきて」とのこと。

時刻はもう夕暮れ近く。

内心「ゲー( ゚Д゚)」と思いつつも、徒歩で向かう。

宿の人いわく、「ウォーターフロントまでは昼間なら歩いてOK。でも日没後30分過ぎたら、どんなに近くても必ずタクシーで戻るように」とのこと。

ちょっとビビりながらも徒歩30分ほど歩き、無事ウォーターフロントに到着。

ウォーターフロントでマリンバを弾く人たち

Green Pointもおしゃれな街並みだけど、ウォーターフロントはもっと開放感のある港町エリア。

海とテーブルマウンテンを同時に望める絶好のロケーションで、ショッピングモールやレストラン、水族館まで揃っていて、地元民と観光客でにぎわっていた。

道端ではマリンバを演奏する人たちのパフォーマンスも。

Green Pointでは怖くてスマホを出せなかったけど、ウォーターフロントは警備がしっかりしていて安全。

ここぞとばかりに写真をバシャバシャ撮りまくる。

海沿いにレストランもある

海沿いのレストランでは、海を眺めながら優雅にお酒や食事を楽しんでいる人たちの姿が…。

Victoria Wharf Shopping Centre

ウォーターフロントにある「Victoria Wharf Shopping Centre」は大規模なショッピングモールで、中には通信キャリアの店舗が集まる一角がある。

空港にもあったVodafoneとMTNは、同じプランが並んでいたけどやっぱり高い。

Telkom

そこで、空港にはなかったTelkomに入ってみると、店員さんが提示してくれたのは6GBで49ランド(=411円)という破格プラン。

Telkomの料金プラン

半分の3GBは深夜限定だったけど、それでも容量は多く、料金も他社の3分の1以下。

今回の滞在はケープタウン周辺のみなので、通信速度が多少遅くても問題なしと判断してTelkomに決定。

パスポートを提示して購入手続きを済ませると、夕暮れ時に。

オレンジ色に染まるテーブルマウンテン

帰り道、海辺から眺めたテーブルマウンテンは、夕日に染まってオレンジ色に輝いていた。

まさにケープタウンの象徴──平らな山がどんと構える姿は堂々として美しく、ずっと眺めていたくなる。

…けれど、のんびりしている時間はない。

日が沈む前に宿へ戻らねばと足早に歩き出す。

コ゚スペラのパフォーマンス

広場では、さっきまでマリンバを演奏していた場所に、今度はゴスペラを披露するパフォーマーの姿。

歌いながら体を揺らし、楽しそうに踊る彼らの姿に思わず見とれてしまうけど、後ろ髪を引かれる思いでその場を後に。

帰り道、スーパーに立ち寄って夕食や朝食用の食材を買っているうちに、空はすっかり真っ暗に。

「やばい!」と焦ってダッシュで宿へ。

なんとか日の入りから30分以内に戻ることができて、心からホッとした。

夕食

夕食はスーパーで買ったサラダとカットフルーツ、そして機内食で残していたパン。

深夜発のフライトに、空港でのドタバタ、そして初めての南部アフリカ。

長距離移動と、治安への緊張で心身ともにヘトヘトだった。

「明日からの観光、大丈夫かな…」と不安半分、でも新しい土地へのワクワク半分。

そんな気持ちを抱えながら、この日はベッドに倒れ込むようにして眠りについた。

5月26日:使ったお金

ケープタウンの物価は全体的に高め。

空港ではSIMが高すぎて断念したけど、ウォーターフロントで格安SIMを契約。

夕食と朝食もスーパーの食材で自炊することで、しっかり節約。

・航空券(エジプト→南アフリカ共和国):60,265円
・スーパー買い物代(サラダ等):216ランド(=1,746円)
・タクシー代:200ランド(=1,680円)
・宿代(4泊分):11,140円
・SIMカード(6GB:うち3GBは深夜専用):49ランド(=411円)

合計:75,242円