ナミブ砂漠での過酷なキャンプ生活を終え、今日はウィントフックへ戻る日。
夜はまさかのマイナス4度。
あまりの寒さに何度も目を覚ましたけれど、なんとかテントを撤収し、親切なドライバーの計らいでセスリエム・ゲートからシャトルバスに乗車。
約5時間かけてようやくウィントフックの街に帰ってきた。
久々のふかふかベッドに、冷えた体も心もじんわりほぐれていく。
砂漠も街も同じくらい寒かったけれど、エアコンのある部屋で過ごす夜は、まさに文明のありがたさそのものだった。
極寒の夜をどうにか越えて迎えた、砂漠最後の朝
深夜は氷点下のマイナス4度。
前夜以上に過酷で、寒さで眠れず何度も目が覚めた。
途中まで普通にダウンを着て寝ていたけれど、下半身がどうしても冷えすぎて眠れず、思い切ってダウンを脱ぎ、寝袋の内側に全身を包むように広げて入れた。
さらに両足をダウンの袖に突っ込み、指先を温めるという奇妙な格好に。
想像すると笑ってしまうけど、そうでもしないと越えられない夜だった。
(※後日知ったのだが、この晩ウィントフックでも寒波が来ていて、気温は砂漠と同じくマイナス4度。つまり私はその気温の中、テントで凍えながら眠ろうとしていたらしい。あらためてびっくり)

朝、砂漠最後の朝を迎える。
作っておいた5食分のお弁当も、残すはあと2つ。
メニューは毎回同じでさすがに少し飽きてきたけれど、ブロッコリーもミニトマトも好きなので、なんだかんだで美味しくいただいた。
シャトルバスが神対応!セスリエム・ゲートにお迎え
朝食を食べながらのんびりしていると、シャトルバスのドライバーからWhatsAppで連絡が入った。
「今日セスリエムから乗るのはあなただけ。本来13時出発だけど、11時頃に迎えに行けそう。どうしますか?」とのこと。
途中の「ナミブ・デザート・ロッジ」で他の乗客をピックアップするらしく、そこで少し待つことになるかもしれないが、早く帰れるなら願ったり叶ったり。
さらに、テントが重くてバス乗り場まで行くのが大変だと伝えると、「じゃあセスリエム・ゲートまで迎えに行きますよ」と、なんとドアツードア対応に!
あまりの神対応に心の中で思わずガッツポーズ。
荷物を3回ほどに分けてゲートまで運んでいると、なんとドライバーは予定より30分も早く到着。
プロらしく、とても手際よく対応してくれた。
途中のナミブ・デザート・ロッジでは全員が揃うまで30分ほど待ち、その間に最後のお弁当を完食。
無事、出発!

帰路の途中、眺めのいい場所に差しかかると、ドライバーは車を停めてくれて、ちょっとした撮影タイムを取ってくれた。
高級シャトルバンのドライバーだけあって、サービス精神も抜群。
本当にありがたい心配りだった。
ウィントフック到着!重すぎたテントをようやく返却

午後3時半すぎ、ウィントフックの「Windhoek Truckport」に到着。
テントレンタル店の営業時間は16時半まで。
ぎりぎりだけど間に合いそうだったので、すぐにタクシーで向かう。
無事、18kgの鉄骨テントを返却完了。
手放した瞬間、ものすごい開放感が広がった。
よくぞこのテントを担いで砂漠に行って、また持ち帰ってきたものだと、自分を盛大に褒めてあげたい。
ウィントフックで迎える癒しの夜──再会とおすそ分けディナー

通算6泊することになったChameleon Backpackersに再チェックイン。
この日はダブルやツインが満室で、ファミリールームしか空いていなかったのだけど、疲れ切った体ではドミでは休まらないと思い、利用させてもらうことに。

部屋には2段ベッドもあり、そこは完全に私の荷物置き場に。
広々とした空間、大きくてふかふかのベッド、エアコン完備の適温な部屋。
久々の快適さに、砂漠で疲弊した体がじんわり回復していくのを感じた。

夕食は冷蔵庫に残っていた、いつものメニュー。
パスタ、ゆで卵、リンゴ。
そこに、旅人ナリさんからサラダとガーリックトーストのおすそ分けが加わり、さらに別の方からはラムステーキまでいただいて、豪華な夕飯に。
久々にプリンスとも再会し、無事テントを立てられたことを報告すると、笑顔で喜んでくれた。
明日は一日、宿でゆっくり休養予定。
砂漠での寝不足も、ふかふかのベッドでしっかり回復できそう。
6月9日:使ったお金
今日は交通費と宿代のみでシンプル出費。
・シャトル代(セスリエム→ウィントフック):790Nドル(=6,565円)
・タクシー代(2回分):100Nドル(=809円)
・宿代(2泊分):1,710Nドル(=13,843円)
合計:20,408円