オマーンの首都マスカットから、アラブ首長国連邦(UAE)のシャールジャを経由して、ヨルダンの首都アンマンへ移動した日。
今回利用したのは、どちらの区間もシャールジャを拠点とするLCC「Air Arabia(エア・アラビア)」。
順調にいくはずの移動日だったけれど、マスカット空港で予想外のトラブルに巻き込まれた。
なんと、チェックインカウンターで「ヨルダンを出国する航空券を提示しないと搭乗券は出せない」と言われたのだ。
え、日本の外務省の海外安全HPにそんな記載あったっけ──!?
パニックになりながらも、その場でヨルダン→エジプトの航空券を購入し、なんとか搭乗券をGET。
ようやくたどり着いたアンマンでも、今度は「シャワーからお湯が出ない」事件が発生(笑)
今回は、復路航空券に翻弄されたチェックインの様子と、到着後の小さな宿トラブルの記録。
マスカット空港で復路航空券を求められ大ピンチ
オマーン最後の朝は、冷蔵庫に残っていた食材をかき集めて朝ごはん。
バナナ、トマト、きゅうりは、サイードが分けてくれたものだった。

朝食後、タクシーでマスカット空港へ。

前日にオンラインチェックインは済ませていて、Eチケットも手元にある。
でもLCCでは、「紙の搭乗券がないと保安検査を通れない」とか「トランジットで問題になる」みたいなケースもある。
今回のシャールジャ乗継ぎ時間は2時間50分しかないし、ここで搭乗券を出してもらっておいたほうが安心だろう、と思ってチェックインカウンターへ。
……が、それがまさかの落とし穴。
「ヨルダン出国の航空券がないと搭乗券は出せません」と言われてしまった。
このまま諦めてEチケットで保安検査に突撃するか?
それとも、トランジット時のトラブルを避けるために、ここで復路航空券を買っておくか?
しばらく悩んだ末、私は後者を選んだ。
たしか、エクスペディアなら24時間以内ならキャンセル無料だったはず──と思い出し、スカイスキャナー経由でエクスペディアの航空券を探す。
だけど、なぜか表示はタイバーツ、言語も英語とタイ語のまま。
「なんでバーツ!?」とツッコミたくなったけど、焦っていたし時間もなかったので、そのまま購入。
購入画面をカウンターに見せると、ようやく搭乗券を発券してもらえた。
心臓に悪いスタートだった……。

チェックインを終えたあと、手元に残っていた最後のリアルでカフェに立ち寄る。
カフェラテ、サラダ、ラップサンドの3点セット。
特別豪華でもないのに、しめて9.6リアル(=3,544円)……さすが空港価格。

朝ごはんを食べたばかりだったので、カフェラテだけ飲んで、あとの2品は昼ごはん用にとっておいた。

シャールジャ行きのフライトは沖止めで、バス移動。

エア・アラビアは、アブダビからマスカットに来たときにも使ったので今回で2回目。
搭乗時間は約1時間と短く、あっという間にUAEのシャールジャに到着した。
シャールジャ空港トランジット|Eチケットでも問題なし?
さて、トランジットの保安検査では試しにEチケットをスマホで表示してみた。
普通に通過できた。
……やっぱりEチケットで問題なかったのか。
私の心配しすぎだった。
今後エア・アラビアを使うときのいい教訓になったと自分を慰める。
続いて、急いでエクスペディアで復路航空券をキャンセルしようとしたら、予約したのは「エクスペディア・タイ」だったと判明。
地域設定をタイに切り替え、タイ語オンリーのサイトに悪戦苦闘しながら、パソコンの翻訳機能を駆使してなんとかキャンセル成功。
朝から予想外の疲労感でぐったり。

食欲もなく、サラダは夜までキープ、卵入りラップサンドだけを食べた。

搭乗時間になり、アンマン行きのゲートへ。
オマーンとヨルダンは時差1時間、フライト時間は約3時間だ。
アンマン空港から市内へ|バスとUberで宿まで移動

日本パスポートならアライバルビザ無料と聞いていたが、不安いっぱいでイミグレへ。
「どこに滞在するの?」など数問されたあと、「Have a nice trip!」の一言とともにスタンプをバンッと押されて、あっさり通過。
ビザのシールもなく、普通のスタンプだけだった。

空港フロアにはSIMショップが3軒並んでいる。
右端の「Umniah」で19GB・通話付きSIMを13.6ディナール(=2,726円)で購入。
現金で払いたかったので、近くのATMでキャッシングして対応した。

空港出口すぐに市内行きバス乗り場があり、チケットカウンターでチケット(3.3ディナール=661円)を購入。

だけど、「止まっているバスは満員、次のバスは1時間10分待ち」と告げられ、呆然。

……すると、臨時のミニバスが到着し、すぐに出発できることに!
ラッキー!


空港からバスに揺られること約1時間。
市内西側にある「7th Circle(セブンス・サークル)」で下車。
ここからはUberで宿まで向かう。
カード決済にしていたのに、運転手が「カードNO!現金で!」と要求。
ネットで見たとおりの二重請求パターンだ。
ここで引いたらダメだと思い、5分間「クレカ決済してるから払わない」と言い続けた。
最終的に運転手が折れて、無事に宿へ向かうことに成功。

乗車時間は約30分。
運転手は気まずい空気を歌でごまかしてきて、ちょっとかわいかったので、評価は★5にしておいた。
レトロな手動エレベーターの宿と、まさかの水シャワートラブル

アンマンでは「アンマン パシャ ホテル」に5泊。
ローマ劇場の目の前という好立地で、朝食付1泊2,345円と格安。

ただし建物はかなりレトロで、エレベーターのドアは手動式。

中は柵も何もないむき出しのカゴが上下するタイプで、ちょっとスリリングだった。

部屋に荷物を置いて、シャワールームにシャンプーがなかったので買いに行くことに。

周辺を歩き、小さいシャンプーを探したけれど、売っておらず。

代わりに店員さんが「これあげるよ!」とボディローションと固形石鹸をプレゼントしてくれた。

さらに、肉を焼く屋台でシャシリクを眺めていたら、店員さんが肉片を分けてくれた。
ヨルダンの人たちの温かさに、着いたばかりなのに一気にこの国が好きになった。
そしてホテルに戻り、シャワーを浴びようとすると──お湯が出ない。
フロントに言うと、すぐに別の部屋に替えてくれた。


新しい部屋にはちゃんとお湯タンクがあって安心。

朝買ったサラダを食べ、この日はぐっすり眠った。
4月25日:使ったお金
今日は航空券と宿代5泊分、SIMカード代もまとめて支払ったので、出費はかなり多め。
オマーンでは、空港で残っていたリアルをすべて使い切ったこともあり、カフェでの支払いが意外と高くついてしまった。
・航空券(オマーン→ヨルダン):15,460円
・タクシー:1.5リアル(=553円)
・空港カフェ代(サラダ等):9.6リアル(=3,544円)
・SIMカード(19GB):13.6ディナール(=2,726円)
・バス代:3.3ディナール(=661円)
・シャンプー類:2.6ディナール(=521円)
・タクシー代:3.06ディナール(=643円)
・宿代(5泊分):11,727円
合計:35,805円