今日はストーンタウンから、トゥクトゥクとダラダラを乗り継いで、ザンジバル北部のビーチリゾート・ヌングイへ移動。
約2時間の道のりを経てたどり着いたヌングイは、思っていたよりもずっと素朴でローカルな空気に包まれた村だった。
舗装されていない道にはあちこちに水たまりができていて、民家が並ぶ小道を抜けてようやく宿に到着。
歩いていると、地元の人たちが自然な笑顔で「ジャンボ!」と挨拶をくれるのが嬉しい。
観光地化されすぎていないけれど、旅人にとてもフレンドリーで、しかも治安も良い。
そんなヌングイで、今日から5日間。
ザンジバルの田舎ビーチでのスローライフが始まった。
ストーンタウンから約2時間、ローカル移動でヌングイの村へ

2泊したストーンタウンを後にして、バックパックを背負いながらDarajani Bazaarを抜け、大通りのベンジャミン・ムカバロードへ。

そこでトゥクトゥクを捕まえて、ヌングイ行きのダラダラ乗り場まで。
わずかな距離だけど運賃は3,000シリング(=164円)。


乗り場に着いたら、116番のヌングイ行きダラダラに乗車。
運賃は格安の2,500シリング(=137円)で、走行中に車掌が集金するスタイル。

車内はボロボロのバンにぎゅうぎゅう詰めのローカル感満載。
満席だったので、運転席横の棚のような場所に案内されるが、すでに2人が座っていてスペースはわずか。
なんとか半ケツ状態で座るも、進行方向とは逆向きで乗客と目が合いまくり、なんとも居心地が悪い。
舗装のないデコボコ道を揺られること約2時間。
お尻の痛みに耐えながらの道中だったけれど、終盤になってようやく座席に移ることができて、ほっと一息。

そしてついに、ヌングイのダラダラステーションに到着。
ロータリーの一角で降ろされ、ここからは徒歩で宿を目指す。

ヌングイは思っていた以上にローカルな村で、宿への道中は地元の人々が暮らす村の中を歩く。
舗装されていない道なので、途中大きな水たまりなどもあり、とても歩きにくいのだが、たくさんの地元の人たちが自然な笑顔で「ジャンボ!」と挨拶し、歓迎してくれる。
素朴な暮らしとあたたかい笑顔に包まれた、ローカル感たっぷりの海辺の村。
リゾートというより、ひとつの生活の場におじゃましているような居心地のよさがある。
今までのアフリカ旅で疲れた心と身体をゆっくり休ませられそうだ。
チル感満点!ビーチ近くの宿「Green’s Nungwi」にチェックイン

今回のヌングイ滞在は合計4泊。
最初の2泊は、ビーチからも近くてアクセス良好な「Green’s Nungwi」。
中庭にはプールもあって、泳ぐ人はいないけれど、のんびりチルするにはちょうどいい居心地。

泊まったのはダブルルームで共用バスルーム、朝食付き。
1泊約2,000円と、ヌングイの中ではかなりリーズナブル。
ここで、明日参加予定のイルカツアーを予約し、フロントでツアー代79,500シリング(=4,357円)を支払い。
野生のイルカと一緒に泳げる半日ツアーで、ムネンバ島周辺のサンゴ礁でもシュノーケリングができるという内容。
果物も付いていて、海好きにはたまらない行程。
無事に予約も完了し、遅めの昼ごはんを食べに村へ。
ウガリとタコスープで満たされる、村のローカル食堂ランチ

大通り沿いの「Kings Restaurant, Zanzibar」は、ローカル向けの食堂。
ビーチ沿いの外国人観光客向けレストランに比べて、価格も良心的。

この日のランチはタコスープとウガリ。
ウガリは、東アフリカ定番の主食。
トウモロコシ粉を練って作る、白くてもっちりした食べ物で、ザンビアでは「シマ」と呼ばれていた。
味はほとんどなく、煮込みや炒め物と一緒に手でちぎって食べるスタイル。
今日はスープと組み合わせたのでちょっと不思議な感じだったけど、日本のお米のように主張しすぎない優しさがあって、ほっとする味だった。
パイナップルジュースも頼んで、合計22,000シリング(=1,205円)。
ぬかるんだ村道を抜けて、夕暮れのヌングイビーチへ

昼食後は、ビーチをのんびり歩いて散策することに。
ビーチへ向かう道には、大きな水たまりがいくつもあって、足を濡らさずに歩くのがなかなか難しい。
ちょうど今は、6月の雨季明けの時期。
雨が降ったり止んだりを繰り返していて、そのたびにこうしてあちこちに水たまりができる。
今年は例年よりも雨季の終わりが遅れているようで、去年の今ごろは晴れの日が多かったらしいけど、今年はどうやら雨が多めみたいだ。

ビーチには、今も地元の漁師たちが使っている伝統的な木造帆船「ダウ船」がずらり。
三角帆に風を受けて進むその姿は、どこか昔のアラブ商人の航海を連想させる。
中東のオマーンやエジプトで見た光景とも重なって、ザンジバルの歴史的な繋がりを感じておもしろい。

砂浜では、マサイ族の青年たちが観光客にアクセサリーを売ったり、写真を撮ったりしていた。
聞けば、アルーシャやンゴロンゴロ周辺から来ている人が多いらしく、観光シーズンに合わせて出稼ぎに来ているそうだ。

さらにそのそばでは、バク転や人間ピラミッドを披露する青年グループも。
即興のアクロバットショーに観光客から歓声とチップが飛ぶ。
砂浜をステージにした即興のパフォーマンスは、ヌングイのローカルな日常そのもの。

夕食は、ビーチ沿いの「ZaVa restaurant」で。

ツナとアボカドのサラダ、スイカジュースで29,000シリング(=1,589円)。
観光地価格ではあるけれど、目の前に広がる海と夕日が最高のごちそうだった。

夕日が真っ赤に染まりながら、インド洋の水平線へと沈んでいく。
今日は雨が降ったり止んだりで、移動はちょっと大変だったけど──
明日のイルカツアー、どうか晴れますように。
6月21日:使ったお金
ヌングイはビーチリゾートのため、飲食はやや高め。
今日はイルカツアーの代金も含めて、やや出費が多め。
・トゥクトゥク:3,000シリング(=164円)
・ダラダラ:2,500シリング(=137円)
・宿代(2泊分):4,296円
・宿泊税(2泊分):10,800シリング(=591円)
・イルカツアー:79,500シリング(=4,357円)
・昼食(タコスープ等):22,000シリング(=1,205円)
・夕食(ツナアボガドサラダ等):29,000シリング(=1,589円)
合計:12,339円