ナイロビ最終日は、買い物と食体験を満喫する1日。
朝は気になっていた服を求めて再びマサイマーケットへ足を運び、午後はケニア人スタッフ・ダイアナによるマンツーマン料理教室に参加!
スクマの炒め物とウガリを一緒に作りながら、ケニアの食文化を体で学ぶ貴重な時間に。
夜は、残り食材を使ってしっかり夕食を食べ、いよいよ明日からは西アフリカ・セネガルへ旅立つ。
朝は栄養重視!ショッピングはしご旅スタート

朝はフルーツグラノーラとヨーグルトで簡単に朝食を済ませた。
ヨーグルトにはラズベリーとブルーベリーをトッピングして、ビタミンもばっちり補給。
長旅が続くからこそ、食費はあまり削らず、栄養面をしっかり意識するようにしている。
健康でいられれば病気にもなりにくくて、結果的に医療費などの余計な出費を抑えられると思うから。
さて今日は、昨日マサイマーケットで見かけたあの服を買うかどうかで迷っていた。
もしかすると、ビレッジマーケットにももっと可愛い服があるかもしれない──そう思って、まずはUberのバイタク(バイクタクシー)でビレッジマーケットへ。
ところが着いてみると、そこに並ぶのは高級感あふれる、完全にお金持ち向けの服ばかり。
やっぱり私にとっての「運命の服」は、あのマサイマーケットで出会った一着だったんだと確信し、今度はタクシーでマサイマーケットに向かうことにした。

店に着くと、昨日の店員さんが私のことをちゃんと覚えていてくれて、なんと500シリング値引きしてくれた。
ケニア布で仕立てたビスチェとスカートのセットアップ、3,000シリング(=3,446円)でご機嫌に購入!
ただ、この服、けっこうかさばるのが難点で、これからバックパックに詰めるたびにちょっと苦労することになる。
カツカレーでひと休み、からのバイタクATM遠征

買い物のあとは、宿の近くにある日本食レストラン「ChiQ Japanese restaurant」へUberで移動。

久しぶりにカツカレーを注文してみたけれど、日本人経営ではないせいか、味はちょっと物足りない…。
もしかしたら、私の期待値が高すぎるのかもしれない。
でもSNSをフォローしたらもらえた日本茶は嬉しいサービスで、味も美味しくてほっこり。

レストランが入っているショッピングセンターでは、残念ながらキャッシングができなかった。
仕方なく、再びUberのバイタク(電動バイク)を呼んで、ATMのあるビレッジマーケットへ向かうことに。
Uberのバイタクはあまりスピードは出ないけれど、電動だから静かで振動も少なく、乗り心地はなかなか快適。
ちょっとした距離なら車よりもずっと安く移動できるので、すごく便利だ。
ビレッジマーケットに着いて、安全なATMで無事キャッシング完了。
そのまま宿に戻り、これまでの宿泊費などをまとめて後払いで精算した。
すべて一括で清算できるのは、計算も簡単でとても助かる。
マンツーマンで挑戦!ウガリとスクマのケニア料理教室

夕方からは、宿のキッチンでマンツーマンのケニア料理教室に参加!
講師は、RAHAKENYA代表のお子さんのベビーシッターをしているダイアナ。
普段は子守をしている彼女だけど、宿泊者からリクエストがあれば、時々こうして料理教室の先生も務めてくれるのだ。
この日はケール(スクマ)を手に、ノリノリでポーズをキメてくれたダイアナ。
写真を撮られるのも慣れている様子で、めちゃくちゃ陽気(笑)
ケニアには47の民族がいると言われていて、一番多いのはキクユ族。
あの有名なマサイ族は意外にも全体のわずか2%程度しかいないんだとか。
そしてダイアナはというと、ケニア西部にルーツを持つ「ルーヤ族」出身。
ケニアでも人口の多い民族のひとつで、ウガリが大好きなことで知られているらしい。
そんな彼女が今日は、ウガリとスクマの炒め物という超王道ケニア飯を教えてくれる。
期待しかない!!
まずはダイアナのお手本を見ながら、見様見真似で挑戦してみることに。

ケニアの家庭料理に欠かせない野菜、それが「スクマ」。
見た目は日本でいうケールのような葉野菜。
ダイアナはなんと、まな板を使わず手の上でサクサクと器用にみじん切りしていく。
いきなりハードルが高すぎる…(‘A`)
私はもちろん、まな板を使わせてもらいました(笑)

たっぷりの油を鍋に入れたら、まずは玉ねぎを投入。
あめ色になるまでしっかり炒める。

続けてトマトを加えて煮込み、塩で味を整える。

ぐつぐつと煮えてきたら、最後に刻んだスクマを加えてひと煮立ちさせれば──
スクマの炒め物、完成!

完成したスクマの炒め物は、サファリ中に何度も食べた定番のおかず。
でも、こうして自分の手で作るのは初めてだったので、完成したときはちょっと感動(*´Д`*)
さて、お次はケニアの主食・ウガリ作りへ!
ウガリとは、トウモロコシの粉をお湯で練って作る、アフリカ東部を代表する主食。
もっちりとした食感で、味はほとんどなく、炒め物や煮込みと一緒に手で食べるのが一般的。
ちなみにケニアやタンザニアでは「ウガリ」、ザンビアでは「シマ」と呼ばれているけれど、材料や作り方はほぼ同じ。
名前やスタイルが少し違っても、似たような料理が文化として根づいているのがアフリカらしくて興味深い。

まずは白いトウモロコシ粉をボウルに用意。


お湯を沸かした鍋に粉を入れて、ここからはひたすら「こねる」作業。

このこね作業が想像以上に大変で、数回混ぜただけで腕がパンパン…。
今回は少量だったからまだ良かったけれど、普段ケニアの女性たちはこの何倍もある塊を平然とこねているらしく、ただただ尊敬。

結局、私のへなちょこなこねでは全然まとまらず、最終的にはダイアナがほとんど仕上げてくれた。
ダイアナはにこやかに、そして軽々とウガリをこね上げていく。
見てる分には楽しそうなんだけど、自分でやるとほんとキツい。

ちなみに鍋の底には、香ばしいおこげがたっぷり残るのだけど、これがまた美味しい!
日本のおせんべいみたいな味で、パリパリ食感がたまらない。

30分ほどであっという間に完成。
スクマとウガリがそろって、いざ実食!!

ケニア流の食べ方は、ウガリを右手でちぎり、くるくると丸めて、親指でへこみを作って小さなお皿のようにする。
そのくぼみにスクマをすくって食べる──これが現地流。
スプーンもフォークも使わない、手の感覚を頼りに食べるこの文化には、素朴であたたかな魅力がある。
そして自分の手で作ったアフリカ料理の味は格別で、ケニアの食文化を体験する貴重な機会となった。
夕方ウガリ、夜もしっかり食べたケニア最後の晩ごはん

夕方にウガリをしっかり食べたので、夜は軽めに…のつもりだったけど、結局しっかり食べてしまった。
残っていた食材を総動員して野菜炒めを作り、デザートにはフルーツもたっぷり。
ケニア滞在はあっという間の1週間だったけど、サファリにスラム街の散策、ローカルグルメ体験と、短期間ながら盛りだくさんの内容だった。
いよいよ明日からは、西アフリカ・セネガルへ向かう。
「地球の歩き方」にもハブられている“辺境の地”西アフリカ(笑)
ネットの情報も少なく、ちょっぴり不安もあるけれど──それ以上に、未知の世界への興味の方が勝ったので、思い切って行ってみることにした。
どんな出会いが待っているのか、今から楽しみとドキドキが入り混じっている。
7月10日:使ったお金
今日はナイロビでの宿泊代をまとめて払ったので、出費は高め。
空港までのタクシー代、お土産代とキャンディは11日に支払ったものですが、ケニアでの合計に含めるため10日分に計上しています。
・バイクタクシー代(宿→ビレッジマーケット):110シリング(=131円)
・タクシー代(ビレッジマーケット→マサイマーケット):510シリング(=603円)
・ビスチェセットアップ:3,000シリング(=3,446円)
・タクシー代(マサイマーケット→レストラン):480シリング(=568円)
・昼食代(カツカレー):1,280シリング(=1,470円)
・バイクタクシー代(レストラン→ビレッジマーケット):110シリング(=131円)
・バイクタクシー代(ビレッジマーケット→宿):110シリング(=131円)
・宿代(4泊分):14,800シリング(=17,000円)
・ウガリ作り:700シリング(=804円)
・レンタル衣装代:500シリング(=574円)
・タクシー代(宿→空港):1,080シリング(=1,277円)
・お土産代(紅茶):760シリング(=872円)
・キャンディ:150シリング(=172円)
合計:27,179円
これまでの旅費の合計

タンザニアからケニアまでの旅費の合計は、132,706円でした。
・バス代(アルーシャ→ナイロビ):タンザニアの旅費に計上
・ケニアでの滞在費(6泊):クレカ払い9,495円+キャッシング33,925円+ドル払い600ドル(=89,286円)=132,706円
合計:132,706円
日本出国からケニアまでの旅費の総合計は、1,298,847円でした。