アマゾン川を下るハンモックフェリー生活も、ついに最終日。
7日間の船旅の終点、ブラジル・ペルー・コロンビアの三国が接する国境の町タバチンガに到着した。
そこから渡し船でアマゾン川を渡り、ペルー側の小さな町サンタ・ロサへ入国する。
翌日は雨の一日。
モンキーアイランド行きを断念しながらも、渡し船でコロンビア側の町レティシアを訪れ、三国国境ならではの不思議な空気を味わいながら街を散歩した。
そして3日目はいよいよ、アマゾン奥地の町イキトスへ向かう高速船に乗る日。
しかし乗り場に着くと、予約していた船がまさかの欠航。
別会社の船へ振り替えになったものの、船内は膝が前の席につくほどの激狭座席だった。
それでも船は茶色く濁るアマゾン川をゆっくり上流へ進み、途中の港では小舟の物売りが集まる。
密林の奥へ向かう、少し波乱のアマゾン川クルーズの始まりだった。
2月13日 アマゾン船旅最終日、三国国境タバチンガ到着とサンタ・ロサ入国
長かった1週間のハンモックフェリー生活。
いよいよ今日が最終日だ。
ブラジル・ペルー・コロンビアの三国が接するスリーフロンティア。
そのブラジル側の国境の街、タバチンガに向かって船は進んでいる。

朝、船上からアマゾン川に昇る朝日を見ることができた。
ゆったりと流れる水面が、少しずつオレンジ色に染まっていく。
静かな川の上で、太陽がゆっくりと、しかし力強く姿を現していく。
思わず見入ってしまうほど、美しい光景だった。

船での最後の朝食は、蒸したキャッサバとマーガリン入りのパンなど。
アフリカや南米をずっと旅してきたというのに、よく考えると蒸したキャッサバを食べるのはこれが初めてかもしれない。
味はじゃがいもに少し似ていて、ほくほく。
意外と美味しい。


昼食は、チキンとマッシュポテト、そして豆のスープ。
チキンはこの船旅でもう5回目。
さすがに少しうんざりしてきた。
でも、今回は初めてマッシュポテトが出てきて、ちょっと嬉しい。
食後にはリンゴをカットして食べた。

最終日の船内は、初日とは比べものにならないほど人が減っていた。
この船が何時にタバチンガ港へ到着するのかはわからない。
そのため、時々GoogleマップのGPSで現在地を確認しながら過ごす。
もし到着が夜になってしまった場合は、このハンモック船でそのまま一晩過ごすこともできるらしい。
むしろ夜に移動するより安全だとも聞いていた。
ただ、船の航行ペースを見る限り、どうにか昼間には到着できそうな雰囲気。
問題はその後だ。
ブラジル側の街であるタバチンガはホテル代が高い。
そのため、出国手続きを終えたらすぐにペルーかコロンビア側へ移動し、そちらで宿を探したい。
出国・入国手続きは、イミグレーションが開いている時間内に終えないといけない。
しかも混雑状況もわからず、どれくらい時間がかかるかも読めない。
そのため宿を事前に予約するのは難しく、今日は完全に行き当たりばったりの一日になりそうだ。
このエリアはネット上の情報も少なく、ほとんど手探り。
そんな状況で、同じ行程で国境越えをするジョージに出会えたのは本当に心強かった。
ジョージはスペイン人。
スペイン語がペラペラなのはもちろん、ポルトガル語も少し話せる。
この国境地帯では、これ以上ないくらい頼もしい相棒だ。
いよいよ到着間際というころ、カナダ人男性が声をかけてきた。
「ブラジル・レアルが余っているなら、ドルと交換してくれないか?」
彼はこのまま同じハンモックフェリーで、マナウス方面へ戻る予定らしい。
そのためレアルが必要なのだという。
三国国境地帯では、ペルーやコロンビアでもブラジル・レアルが使えると聞いていたので、私は少し多めにレアルを持っていた。
余っているわけではないけれど、ドルならペルー・ソルに両替するにも使いやすい。
そう考えて、500レアル(=15,209円相当)を100ドルに交換してあげた。

16時、タバチンガ港(Terminal Hidroviário de Tabatinga)に到着。
しかし、iPhoneの表示はなぜか15時。
いきなり時間がズレていて、ちょっとしたカオス状態だった。
ここはブラジル・コロンビア・ペルーの3国が接するスリーフロンティア。
しかもこの地域では、タイムゾーンまで入り乱れている。
ブラジルのマナウスやタバチンガはUTC−4。
一方、ペルーやコロンビアはUTC−5。
さらにブラジル国内でも、アマゾナス州の西端はUTC−5になっている。
その影響なのか、スマホの自動時刻設定も混乱することがあるらしく、正しい時間を表示してくれないことも多い。
ちなみに面白いのは、ブラジルのタバチンガとコロンビアのレティシア。
道路でつながっているのに、両都市には1時間の時差がある。
徒歩で国境を越えるだけで時間が変わる。
なかなか不思議な感覚だ。
このあたりで時間を確認するときは、「今どの国の、どの地域の時間なのか」を意識する必要がある。
アマゾンの三国国境では、時間までもが国境をまたいでいるのだった。

1週間を過ごしたエスメラルダ号とも、ここでお別れ。
決して快適とは言えない船旅だった。
それでも、いざ降りるとなると少し名残惜しい。

港には流しのタクシーが待ち構えていて、盛んに客引きをしている。
ジョージが料金交渉をしてくれて、イミグレーションまでタクシーで向かうことになった。

港からイミグレーションまでは、タクシーで3分ほど。
ちなみに、ブラジル側の出入国手続きを行う場所は、なんと「タバチンガ連邦警察署」の中にある。
タバチンカでは出入国管理を連邦警察が担当しているため、イミグレーションの窓口が警察の建物の中に設置されているのだ。
警察署で出入国手続きをするなんて、なかなか珍しい。
港から歩いて行けない距離ではないけれど、営業時間は夕方17時まで。
この後さらに入国手続きもあることを考えると、一刻を争う。
そのためタクシーで向かった。
中では10人ほどが並んでいたが、数十分ほどで出国審査を終えることができた。

16時45分。
再び流しのタクシーを捕まえ、今度はペルー側へ渡るための船着き場へ向かう。

サンタ・ロサへの渡し船乗り場(Porto Municipal de Tabatinga)まではタクシーで5分ほど。
ここでもジョージが料金交渉をしてくれて、私はその後ろをついていくだけだった。

お世話になったジョージと、ボートの上で記念写真を撮る。
ジョージはヒゲがもっさもさで、いかにも玄人バックパッカーという雰囲気。
長い間南米を旅しているらしく、このカオスな国境地帯にもかなり慣れている様子だった。
めっちゃ頼もしかった。

小さな渡し船でアマゾン川を横断。
対岸にあるペルー側の街、サンタ・ロサへ向かう。

所要時間はおよそ10分。
ただし時差の関係で、サンタ・ロサ港(Port of Santa Rosa Peru)に到着した時間は16時過ぎだった。

ペルーのイミグレーションまでは徒歩15分ほど。
歩けない距離ではないけど、閉まる前に到着したかったので、ジョージとバイクタクシーに乗って向かった。

16時15分、ペルーのイミグレーション(Migraciones Perú)に到着。
ここでは10人以上が待っていて、一人ひとりの手続きにかなり時間がかかる。
結局、私の順番がまわってきたのは17時を過ぎてからだった。
17時ごろにはゲートが閉められ、新規受付は停止。
かなりギリギリの滑り込みセーフだった。
ポルトガル語もスペイン語も話せない私が、一人でタクシーやボートの料金交渉をしていたら、かなり時間がかかっていたはず。
そう考えると、イミグレの営業時間に間に合っていなかった可能性も高い。
今日中に出国と入国、両方の手続きを終えられたのは、本当にジョージのおかげだった。

ここに来る前は、コロンビア側のレティシアに泊まるか、ペルー側のサンタ・ロサに泊まるか迷っていた。
でも実際に歩いてみると、サンタ・ロサはかなり小ぢんまりした町。
素朴でのんびりした雰囲気がある。
なんだか気に入ってしまった。
ジョージは、ここにあるプール付きの豪華ホテルに泊まるらしい。
私はさすがにそんな高級宿には泊まれないので、近くの安宿を探すことにした。

ただ、このあたりに滞在するにあたって、少し気になる点もある。
このスリーフロンティアのエリアは、コカインの密輸ルートの一つとも言われている地域だ。
三つの国が接するアマゾンの国境地帯で、移動の多くは川を利用する。
そのため国境管理が難しいという事情があるらしい。
実はサンタ・ロサは、日本の外務省の海外安全情報では「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」に指定されている地域でもある。
とはいえ、実際に歩いてみると、むしろ人が多くて雑多なコロンビア側のレティシア(レベル1)や、ブラジル側のタバチンガ(レベル0)のほうが、少し緊張感のある雰囲気に感じた。
この地域は旅行者が普通に通過することも多い場所。
日中に移動するなど基本的な注意を払えば、特に問題なく滞在できるエリアでもある。

この日泊まったのは、サンタ・ロサ港近くのホテル「J.PITER」。
Googleマップには載っていない宿で、場所はGoogleマップに表示されているレストラン「Restaurante Fernando」のすぐ横にある。

エアコン付きシングルルームで、1泊50ソル(=2,331円)。
とはいえ、そこまで暑くないので、エアコンを使うほどでもない。

専用バスルーム付きではあるけれど、シャワーヘッドがない。
蛇口から水がドバドバと出るだけの簡易スタイルだ。
気温もそれほど高くなく、水は冷たい。
そのためシャワータイムは、なかなかの苦行だった。
宿の人にイキトス行きのフェリーチケットについて相談してみると、ハンモックフェリーだと4日かかると言われた。
明日の出航で、イキトス到着は17日。
実はアヤワスカの予約を17日から入れていたので、それだと間に合わない。
そこで、2日で行ける高速船に切り替えることにした。

高速船のフェリーチケットは、近くの「Hotel La Isla」で購入できる。
明日も明後日もフェリーがあるけど?と聞かれた。
せっかくなのでコロンビア側のレティシアも少し見てみたくなり、明後日出発のチケットを購入。
ZOE ALEXA社の高速船で、料金は120ソル(=5,595円)だった。

ちなみに、サンタ・ロサ港の近くにある別のフェリーチケット販売店では、320ソルの高速船チケットが売られていた。
おそらく設備の良い船なのだと思うけれど、実際に乗っていないので詳細はわからない。

港の周辺には、雑貨店やレストランがぽつぽつと並んでいる。
その中にフルーツを売っている店もあり、オレンジとリンゴを購入した。
雑貨店では両替もできる。
レートはあまり良くなかったけれど、サンタ・ロサにはATMがない。
ペルー・ソルを手に入れるには、ここで両替するしかないのだ。
余っていた52レアルを31ソルに。
さらに150ドルを480ソルに両替した。

この日の夕食は、リンゴとオレンジ、そしてオートミール。
さすがにこれだけでは少し物足りない。
それでも、アヤワスカの日が近づいているので、ここは我慢。
2月14日 雨のサンタ・ロサ滞在とコロンビア・レティシア街歩き


朝食もフルーツ。
この日はマンゴーも切ってみた。
甘くて美味しい。
しかしこの日は、朝からずーっと激しい雨。
もし雨が降っていなければ、コロンビア側にあるモンキーアイランドに行ってみたかった。
でも雨の日は道がグチョグチョになってしまい、まともに歩けない。
仕方なく、この日はあきらめることにした。

夕方16時を過ぎて、ようやく雨が弱まってきた。
それなら、と渡し船に乗ってコロンビア側の街、レティシアに行ってみることにする。
桟橋から渡し船に乗ることができ、料金は片道10ソル(=466円)か、もしくは10レアル。
通常の為替だと、現在10ソルは15レアルくらい。
つまりレアル払いのほうが少しお得という計算になる。
……のだけど、残念ながら私はすでに全部レアルをソルに両替してしまっていた。
こんなことなら、少しレアルを残しておけばよかった。
ちょっと後悔。

渡し船に乗り、約10分でレティシアに到着。
ペルーとコロンビアの間には時差がないので、時間の感覚が狂わない。
それだけでも、なんだか気分が楽だった。

本来ならばイミグレーションで出国・入国手続きをするところ。
ただ、1日程度の短い滞在なら、特に手続きをせずに遊びに来る旅行者も多いらしい。
というわけで、コロンビアに入国……というか、不法侵入なのだけれど、ちょっとだけ街をぐるりと歩いてみることにした。

まず向かったのは、渡し船の乗り場から歩いてすぐの場所にあるサンタンデル公園。
ここは野鳥がたくさん集まるスポットとして知られていて、特に夕方は鳥の鳴き声があちこちから聞こえてくる。

公園の中には、巨大なスイレン「ビクトリア・アマゾニカ」もあった。
19世紀にアマゾン川流域で発見された、世界最大級のスイレン。
直径2〜3メートルにもなる巨大な葉が特徴で、縁が立ち上がった独特の形をしている。
その姿はとても美しく、まさにアマゾンらしい植物だった。

次に向かったのは、コロンビアとブラジルの陸路国境。
道路は、三国を行き来する人や車でかなりの混雑。
国境にかかる陸橋には、「TABATINGA-BRASIL」と書かれていて、いかにも国境らしい雰囲気。

国境周辺には、たくさんの両替所が並んでいた。
三国が接する場所だけあって、通貨の行き来も多いのだろう。

そして、「LETICIA(レティシア)」のモニュメントも発見。
こういう街の名前モニュメントを見ると、「ああ、本当に国境の街に来たんだな」と実感できて、ちょっと嬉しい。
観光地というほどではないけれど、旅の記録として写真を撮りたくなる場所だった。

レティシアの街角には、羽飾りをつけた巨大な先住民の顔のモニュメントも立っていた。
ここが国境の町である以前に、アマゾン先住民族の土地であることを静かに語っているようにも見える。

レティシアの街を1時間半ほど散歩して、また行きに利用した桟橋へ戻る。
そこから渡し船に乗り、サンタ・ロサへ帰ることにした。

渡し船には、なぜか野良犬っぽい犬まで乗っていた。
自由すぎる空間。(‘A`)
帰りの料金も同じく10ソルだった。

港からの帰り道、路肩で炭火焼きの魚を売っている屋台を発見。
香ばしい匂いにつられて、思わず立ち止まってしまう。
地元の人が焼き魚弁当を15ソルで買っていたので、てっきりその値段だと思って注文。
ところが、私には20ソル(=932円)と言われた。
魚の大きさで値段が違うらしい。
でも正直、どの魚も同じ大きさに見える。
外国人だからボラれたのかな……とも思ったけれど、揉めるのも面倒なので、そのまま言い値を払った。

お弁当の中身は、魚のグリル、キャッサバ、ご飯、そしてスパイシーなソース。
ここ数日フルーツばかりの生活だったので、魚がいつも以上に美味しく感じられた。
ただ、この辺りの物価は思っていたよりも高い。
そのことには、少し驚いた。
2月15日 イキトスへ!まさかの欠航と激狭座席、アマゾン川ナイトクルーズ

サンタ・ロサ3日目の朝。
朝食はリンゴとオレンジ、そしてオートミール。
さすがに、だんだんフルーツにも飽きてきた。

今日はイキトスへ向かう高速船に乗る日。
ZOE ALEXA社の12時出発の高速船のチケットを予約していて、11時までに港へ集合するように言われていた。
木の桟橋を奥まで進んでいくと、水の上に浮かぶ2階建ての建物が見えてくる。
そこが高速船の乗り場になっている。

乗り場に着き、ZOE ALEXA社の船を探してみる。
しかし、停まっているのはHAYDEE社の船のみ。
近くにいた係員に聞いてみると、どうやらZOE ALEXA社の船は欠航になったらしい。(‘A`)!!
思わず呆然としていたら、その係員が続けて教えてくれた。
「欠航になっても、無料でチケットカウンターでHAYDEE社の船に振り替えできるよ」

チケットカウンターでバウチャーを見せると、特に問題もなくHAYDEE社の船に振り替えてくれた。
新しいバウチャー(レシートタイプ)を受け取る。
そこには座席番号も記載されていて、どうやら指定席らしい。
出航時間は13時。
つまり、ここでさらに2時間待つことになる。
ZOE ALEXA社の船は翌朝7時にイキトスへ到着すると聞いていた。
この船は何時に着くのだろう。
「朝には着く」とは言われたけれど、正確な時間はよくわからない。

乗り場には、すでにたくさんの人が乗船を待っている。
しかし、座れるスペースはほとんどない。
足がだんだん痛くなりながらも、立ったまま待つことになった。

移動中にお腹が空いたら困るので、乗り場の売店でクラッカーやクッキーを購入。
アヤワスカのため、なるべく砂糖が少なそうなプレーンなものを選んだつもりだ。
ここではソルで支払いをしたのに、なぜかお釣りはレアルで返ってきた。
その場で気づけばよかったのだけど、気づいたのはイキトスに着いてから。
お釣りでもらった8レアルは、もう使い道がなくてちょっと困ることになった。

12時頃になると、ようやく大きな荷物を船の上へ積み込み始めた。
荷物はブルーシートで包まれるようだけれど、雨で濡れそうだし、落ちそうでもある。
バックパックはとても預ける気になれない。
ハンモックなどが入った手提げ袋だけ、船の上に上げてもらった。

荷物の積み込みが終わると、今度は名前を呼ばれた人から順番に乗船していく。
入口ではペルーのイミグレ職員がパスポートをチェック。
入国スタンプがちゃんと押されているかを確認しているようだ。

船内に入ってみると、想像していたよりもかなり縦に長い。
利用客も多く、ほぼ満席状態だった。

私の指定席は窓側。
ただ、座席の上に荷物棚がない席だったため、ライフジャケットを背もたれに置いたまま座らなければならない。
バックパックは座席まわりに置くスペースがないので、廊下に置かせてもらった。
足元も荷物も落ち着かず、少し窮屈な座席だった。

さらに問題は、足元の狭さ。
私は身長160cmほどだけど、それでも膝が前の席にがっつり当たるくらい席のピッチが狭い。
どうやら座席の間隔には微妙に差があり、狭い席と広い席があるらしい。
私は運悪く、かなり狭い席を引いてしまった。
これは男性だとかなりつらいと思う。
通路側なら足を少し伸ばせるけれど、窓側だとそれもできない。
この状態で朝まで……? (‘A`)
と考えると、正直ちょっと絶望だった。
幸い、窓の上には電源があり、航行中ずっと充電ができる。
さらに船のWi-Fiも、パスワードを教えてもらえば無料で使えるらしい。
これはかなり助かった。
私の隣の席には、大柄でふくよかな男性が座る予定だった。
ところが彼は気を使ってくれたのか、荷物だけ自分の席に置き、ずっと別の席に座っていた。
おかげで私は2席を一人で使うことができた。
船は満席だったけれど、彼は空いている席をうまく移動しながら使っていたようで、途中の港でそのまま降りていった。

13時、船は出航。
茶色いアマゾン川を、ゆっくりと上っていく。

16時頃、カバリョコチャ(Caballococha)港に到着。
ここでさらに多くの人が乗り込んできた。
船の窓の外では、小舟に乗った人たちが弁当やスナックを売りに来る。
なるほど、船を降りなくても、こうやって食べ物やジュースを買える仕組みなのだ。

17時頃、チンボテ港(Chimbote)に到着。
ここでも弁当売りの人たちがたくさん集まってくる。
ちょうど夕食の時間だったので、私も一つ買ってみることにした。

お弁当の中身は、チキン、焼きバナナ、ライス、そしてスパイシーソース。
値段は10ソル(=466円)。
添えられていたスプーンは少し使いづらかったので、自分のフォークとナイフで鶏肉を切りながら食べた。
チキンはもう食べ飽きているけれど、焼きバナナはとても美味しい。

19時頃、サン・パブロ・デ・ロレト港(San Pablo de Loreto)に到着。
ここで降りる乗客もちらほらいるけれど、船内にはまだまだ多くの人が残っている。
どうやらほとんどの人がイキトスまで行くようだ。

そしてここで、冷たいコーラとクラッカーが無料で配られた。
どうやらこれが夕食らしい。
本来ならアヤワスカ前にジュースはNG。
それでも、冷房もない蒸し暑い船内で長時間過ごしていたので、この冷たいコーラの誘惑には勝てなかった。
久しぶりに飲むと、やっぱり美味しい。
コーラを飲み終えると、いよいよイキトスへ向かう長い夜が始まる。
次の目的地は、陸路ではたどり着けないアマゾン奥地の町、イキトス。
そして、そこで待っているのは念願のアヤワスカ体験だ。
どんなビジョンが見えるのか。
どんな体験が待っているのか。
期待と、少しの不安。
そんな気持ちを抱えながら、密林の奥にあるリトリートセンターへ向かっていく。
このときの私はまだ知らない。
アヤワスカが、想像をはるかに超える強烈な体験になることを。
2月13日〜2月15日:使ったお金
2月13日
・フルーツ(リンゴ、オレンジ):20ソル(=932円)
・宿代(1泊分):50ソル(=2,331円)
・水:5ソル(=233円)
・高速船代(サンタ・ロサ→イキトス):120ソル(=5,595円)
合計:9,091円
※13日に支払ったタクシー2回分&渡し船は、ブラジルでの合計に含めるため12日分に計上しています。
2月14日
・宿代(1泊分):50ソル(=2,331円)
・渡し船代(2回分):20ソル(=932円)
・夕食代(焼き魚弁当):20ソル(=932円)
合計:4,195円
2月15日
・おかし代(クラッカー等):12ソル(=559円)
・夕食代(チキン弁当):10ソル(=466円)
合計:1,025円

